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2022.3.29

ミュウアルセウス時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

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ミュウアルセウス時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

ミュウアルセウス時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

目次

はじめに

こんにちは
きむらです。

チャンピオンズリーグ2022愛知が終わりましたね。
面白いデッキが出てきたら、そのデッキを考察しよう! と思っていましたが出てきませんでした…


マスターリーグベスト16の内、9人が《アルセウスVSTAR》+《インテレオン》《ミュウVMAX》だったようです。
《かがやくゲッコウガ》+《モスノウ》がベスト16におらず、使用率も高くなかったみたいで少し驚きました。

記事概要

今回の記事では
《ミュウVMAX》デッキ」
《アルセウスVSTAR》+《インテレオン》デッキ」
この2デッキの強みと対策を考えます。

現在(2022/3/28)大会上位の半分以上がどちらかのデッキの事が多く
先日のCL2022愛知マスターリーグでも優勝が《アルセウスVSTAR》+《インテレオン》で、2~4位が《ミュウVMAX》でした。

「自分はこの2デッキどちらも使わない!」という方も理解を深めておくべきでしょう。
強みを知って、対策をする! 対策できるのか…?

サンプルデッキリスト

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よく使われていそうなデッキリストにしています。


最近は《やまびこホーン》《コトブキムラ》が人気ですね。
《コトブキムラ》を見るとキムラの部分に反応してびっくりします。

デッキの強み

後攻1ターン目からサイドを取れる

《カミツレのきらめき》を使用すれば《メロエッタ》《ミュウV》のワザが後攻1ターン目から使えます。


《メッソン》等の非Vポケモンがバトル場なら《ミュウV》「サイコジャンプ」
《アルセウスV》等のVポケモンなら《メロエッタ》「メロディアスエコー」でサイドを取ってきます。

自分が後攻1ターン目からサイドを取れるデッキを使っていない限り
先攻後攻どちらになっても《ミュウVMAX》側が先にサイドを取ります。

《かがやくゲッコウガ》+《モスノウ》デッキとの対戦では
《オドリドリ》「じょうねつのしずく」でベンチの《ユキハミ》を倒したりもしてきます。

VMAXポケモンを一撃で倒せる

・場に《フュージョンエネルギー》4枚+《パワータブレット》or《こだわりベルト》合計2枚
《パワータブレット》3枚《こだわりベルト》1枚


どちらかの条件を満たせば、VMAXポケモンを一撃で倒してきます。

先攻なら先攻2,3,4ターン、後攻なら後攻1,2,3ターンでサイドを2枚3枚1枚と取ります。
後攻3ターン目でのサイド取りきりは現スタンダード環境で最速です。

先攻2ターン目《ボスの指令》

《ゲノセクトV》の特性「フュージョンシステム」でドローができるので、ドローサポートに依存していない
《ミュウVMAX》《ダブルターボエネルギー》でワザが使えるので、1ターン目にエネルギーが貼れなくても挽回の余地がある


これらの理由から先攻2ターン目《ボスの指令》からVポケモンを倒すという動きが得意です。

進化元になるVポケモンが1ターン目に1体しか出ないことが多いデッキや
エネルギー加速手段が乏しくアタッカーに手貼り2回を必要とするデッキは《ミュウVMAX》が苦手です。

サイコジャンプでの実質的な回復

「サイコジャンプ」で実質的な回復ができます。


1枚3枚2枚を4回のワザで取るプランのデッキは、ダメージを与えた《ミュウVMAX》に「サイコジャンプ」をされると5回のワザが必要になります。


《ミュウVMAX》側は最速3回のワザでサイド取りきり
自分は5回のワザを要求され、しかも《ミュウVMAX》側が先にサイドを取ると考えれば、勝てる理由がありません。

VMAX以外のサブアタッカーがいる

VMAXだけがアタッカーのデッキだと、弱点をついてくるデッキと当たった場合
後攻2でVMAXを倒して3枚、後攻3でVMAXを倒して3枚と2回のワザでサイドを取り切られてしまいます。

《ミュウVMAX》《メロエッタ》がいるので
3枚3枚と2回のワザでサイドを取り切られることはありません。

対策

悪タイプ

弱点をついて《ミュウVMAX》を一撃で倒せば、1枚3枚2枚と3回のワザでサイドを取り切れます。

VMAXポケモンをメインアタッカーとして使うと《ミュウVMAX》側も3回のワザでサイド取り切ることができます。

そうなると、後攻1から動ける《ミュウVMAX》側が先にサイドを取り切るので
他の対策を併用して、3回のワザでサイドを取り切られないようにする必要があります。

VポケモンやVSTARポケモン主体のデッキでも
《ミュウVMAX》に先攻を取られる
・先攻だが1ターン目のバトル場をVポケモンで終える
どちらかを満たしてしまうと2枚2枚2枚と3回のワザでサイドを取り切られて負けてしまいます。


《フーパ》《ガラルファイヤー》といった非Vポケモンのサブアタッカーを採用して、4回のワザを要求しましょう。

《ゲノセクトV》の特性を止める《頂への雪道》が有効です。


《頂への雪道》対策の《バケッチャ》が採用されているので
複数枚採用するか、《ツツジ》と合わせて使う必要があります。

これは3回のワザでサイドを取り切らないようにする対策で
相手が1ターンしか止まらなかった場合、4回のワザでサイドを取り切られます。


この対策に加えて3回のワザでサイドを取り切る構築にするか、さらにワザ要求回数を増やす必要があります。

サイドの取り方によってはダメージを受けた《ミュウVMAX》をベンチに下げて《ボスの指令》を要求し
《ツツジ》を封じられる場合があるので気をつけましょう。

非Vポケモン主体のデッキ

非Vポケモン主体のデッキを使うと《ミュウVMAX》はサイド取りきりに6回のワザが必要になります。


《ミュウVMAX》側が先に動く
・「サイコジャンプ」で非Vポケモンをバトル場に出してくる
《ミュウVMAX》を一撃で倒さないと「サイコジャンプ」で回復される


これらを考慮して4~5回のワザでサイドを取り切れる構築にする必要があります。

現実的なところで
《かがやくルチャブル》《こだわりベルト》を採用した《ガラルファイヤー》
《カラマネロ》+《インテレオン》+《オクタン》
《かがやくゲッコウガ》+《モスノウ》

といったデッキでしょう。

《かがやくゲッコウガ》+《モスノウ》は先攻を取って
後攻1《オドリドリ》「じょうねつのしずく」で《ユキハミ》を倒されるとかなり怪しいです。

また、これらのデッキ対策として《ミュウVMAX》《ツツジ》が採用される場合があります。

相性の良いデッキ

・3回のワザでサイドを取り切られないように妨害する
・3回のワザでサイドを取り切る


この2つが重要です。
ここから導き出されるデッキは…

《アルセウスVSTAR》+《インテレオン》です!

《頂への雪道》《ツツジ》
・後続が育つので《ジメレオン》《ボスの指令》に使って、2,3,4ターン目《ボスの指令》で3回のワザでサイドを取り切れる
・VMAXポケモンを使わないので、先攻かつ非Vポケモンスタートならワザを4回要求できる


全てが噛み合っています。
賢明すぎる方はこの記事のオチが見えたかもしれません…

他にもデッキを挙げるなら

《アルセウスVSTAR》+《ガラルファイヤー》
《ゲンガーVMAX》+《アルセウスVSTAR》+《頂への雪道》
《ヒスイダイケンキVSTAR》+《ガラルファイヤー》+《インテレオン》
です。


あとミュウVMAXです!

サンプルデッキリスト

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デッキの強み

再現性が高い

《アルセウスVSTAR》「スターバース」
《アルセウスVSTAR》「トリニティノヴァ」で後続ができる
《ジメレオン》《インテレオン》「うらこうさく」


これらの理由からプランの再現性が高いです。

1ターン目の手札が良ければ、2,3,4ターン目《ボスの指令》も可能です。

VMAXポケモンを使わない

現環境はVMAXポケモンを一撃で倒せるデッキが多いです。

《ミュウVMAX》
《はくばバドレックスVMAX》+《インテレオン》
《ヒスイダイケンキVSTAR》+《インテレオン》

それらのデッキにVMAXポケモンを出すと1枚3枚2枚と3回の攻撃で取られてしまいます。

《アルセウスVSTAR》+《インテレオン》なら
相手に先攻2ターン目に取られたのが非Vポケモンであれば1枚2枚2枚2枚と4回のワザを要求できます。


その1枚2枚2枚2枚もHPの高い《アルセウスVSTAR》を2体以上倒す要求ができるので相手は苦しみます。

《インテレオン》をアタッカーにできる

《インテレオン》をアタッカーにできるので2枚2枚1枚2枚のサイドプランを押し付けることができます。

《はくばバドレックスVMAX》のようなサポート縛りがあるデッキは2枚2枚2枚と取ることができず
《ミュウVMAX》には《ボスの指令》を追加で要求できます。

非Vポケモン主体のデッキ相手で《回収ネット》《インテレオン》「クイックシューター」でサイド2枚取りが狙えます。
《ミルタンク》の突破札にもなるのでどこまでも隙がない…

《頂への雪道》《ツツジ》が可能です。


こちらは「トリニティノヴァ」で後続を作れるので
相手の《頂への雪道》《ツツジ》にも強いです。

1つ前の「《インテレオン》をアタッカーにできる」と合わせることで相手にかなりの要求ができます。

非Vポケモンデッキに有利

非Vポケモン主体のデッキは
・動き出しが遅い
《ボスの指令》をあまり使えない
というデッキが多いです。

相手はHP280の《アルセウスVSTAR》を3体相手にすることになり、一撃で倒されなければ《チェレンの気くばり》で回復できます。


《インテレオン》を挟んでの2枚2枚1枚2枚プラン、《ツツジ》もできるので非Vポケモンデッキ全般にかなり有利です。

実質的に弱点なし

《ノコッチ》「ふしぎなすあな」で《アルセウスVSTAR》の弱点をなくせます。
《ノコッチ》を倒されても《ふつうのつりざお》で再利用できるので、実質的に弱点なしと考えて良いでしょう。

対策

先攻2ターン目に《ボスの指令》から《アルセウスV》を倒せるデッキなら

先攻2 《ボスの指令》《アルセウスV》
先攻3 《ボスの指令》《アルセウスV》
先攻4 《アルセウスVSTAR》or《インテレオン》
先攻5(先攻4《インテレオン》の場合) 《ボスの指令》又は《あなぬけのヒモ》《ジメレオン》

《アルセウスVSTAR》を相手にする回数が少なくなります。

《アルセウスV》のHPが220と高く、《アルセウスVSTAR》で倒せないのが厄介ですね。
先攻2ボスの指令といえばミュウVMAX!

後攻1で《アルセウスV》になるカードが11~12枚のデッキで

《アルセウスV》2体出ない(又は《ネオラントV》が出る)試合が25%ほどあります。


先攻2《ボスの指令》ができるデッキだと勝ち濃厚になるので、デッキ選択の際は重視したいです。

《タフネスマント》、VSTARポケモン

最大ダメージが「トリニティノヴァ」+《こだわりベルト》=230です。
(※「クイックシューター」を含めない場合)
《スイクンV》のようなVポケモンに《タフネスマント》をつけられると一撃で倒せません。
アルセウスVSTAR側も一撃で倒されず、対策にツールスクラッパーを入れたりしてるけど!


同じ理由でVSTARポケモンも苦手です。
VMAXポケモン相手であれば2回のワザで倒して、最後にVポケモンを《やまびこホーン》
VMAXポケモンに2回、非Vポケモンに1回、Vポケモンに1回、4回のワザでサイドが取り切れます。

VSTARポケモンを2回のワザで倒すことになると
VSTARポケモン1に2回、VSTARポケモン2に2回、Vポケモンに1回、5回のワザが必要になってしまいます。

相性の良いデッキ

《ノコッチ》で弱点を消せることもあり、対策がそもそも難しいです。

・先攻2《ボスの指令》

これぐらいしかされて嫌なことがありません。
《サンダース》特性「じんらいのめざめ」は苦しいが、他のデッキに勝つことが厳しいので考慮しない)


というわけで強く出れそうなデッキは…

《ミュウVMAX》です!

先攻2《ボスの指令》といえばもちろんこのデッキです。
先攻2《ボスの指令》、先攻3「メロディアスエコー」280が決まれば、勝ち濃厚でしょう。

後攻の場合でも《アルセウスVSTAR》側が《アルセウスV》スタートなら2枚2枚2枚のプランが見えます。
ダメージを受けた《ミュウVMAX》をベンチに下げて《ツツジ》封じや「サイコジャンプ」での回復を使いこなせばさらに勝てるでしょう。

他にデッキを挙げるとするなら
《ヒスイダイケンキVSTAR》+《インテレオン》
《ムゲンダイナVMAX》+《ガラルマタドガス》
です。


あとアルセウスVSTAR+インテレオンです!

結論

《ミュウVMAX》を倒したいなら、《ミュウVMAX》《アルセウスVSTAR》

《アルセウスVSTAR》を倒したいなら、《ミュウVMAX》《アルセウスVSTAR》

他のデッキを倒したいなら、《ミュウVMAX》《アルセウスVSTAR》

です!

どちらのデッキもパワーが高すぎて自デッキへの対策を対策するところまで行っています。
以前の《クワガノン》のようですね。

クワガノン時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

 

両方の相性の良いデッキに《ヒスイダイケンキVSTAR》+《インテレオン》が挙がっています。
勝てないわけではないんですが、安定感の差で結構負けるのでう~~~~んですね。

海外の大型大会では《ミュウVMAX》の使用率があまりに高いので
《ゲンガーVMAX》《ガラルファイヤー》がとても増え
それらに《ミュウVMAX》が負けて、上位にいないということがありました。


日本でも《ミュウVMAX》の使用率がもう少し上がればそうなるかもしれませんね。

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございました。

先日、個人的に書いた《ミュウVMAX》のnoteがちょっとバズりました。
こっちの方が力いれてるのになんでバズらないんでしょう…

来週は新弾発売なのでその前日! 4月7日(木)更新!

パルキア絶対強いから書きそう!

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このコラムのライター

きむら

きむら