バレンタイン特集!チョコレートが欲しいか!?
■はじめに
はじめまして、もしくはこんにちは! カニ丸です。
すっかり「遊戯王 マスターデュエル」が世界中の話題を独り占めしているような印象を受ける今日この頃です。
世間的には北京2022オリンピックが話題ですが、デュエリストとしてはどうしてもこちらが気になってしまいます…!
定期的なアップデートはもちろん、今回の「エクシーズ フェスティバル」(エクストラデッキがエクシーズモンスターのみ使用可能という条件付きのイベント)のようなオリジナルイベント開催に今後の期待も高まってきました。
筆者カニ丸は遊戯王OCG公式サポートアプリである「遊戯王ニューロン」の「デッキ検索」機能をよく利用しますが、最近は遊戯王マスターデュエル用のデッキ構築を出している人も多数見受けられますね。
ところで、ランクなどが関わってくるため
「大会などで勝つためだけに構築されたデッキ以外を使いにくい」
という感想も散見されていますが、皆さんはどのように遊んでおられるでしょうか?
「奇抜な展開をすることが目的のデッキ」や「一撃必殺の大技を狙うデッキ」のようなものはもちろん、大会などでよく登場しているけれど成績としてはあまり記録に残っていないようなテーマのデッキは、遊戯王OCG以上に使用率がグッッと下がっているようですね。
しかしそれでも遊び心というものはありますよね。
だったら!
遊戯王マスターデュエルとは違うところで挑戦しましょう!
そう、本来の遊戯王OCG――― 紙のカードでね…!
■バレンタインデー
さて、ここからが今回の本題です。
本コラムの公開日はバレンタインデーですね!
「聖バレンタインデー」もしくは「セイントバレンタインデー」などとも呼ばれ、今や世界中で毎年2月14日に開催されている年中行事です。
その起源はローマ帝国時代(紀元前27年~西暦395年頃)まで遡ると言われています。
細かい内容・逸話については諸説あり、今回は割愛させて頂くのですが、ローマ帝国にゆかりがあるのはこちらのカードですね。
ローマ帝国の前身、古代ローマ帝国に実在したとされる政治家のガイウス・ユリウス・カエサルが元ネタではないかとされるカードです。
また、古代ローマの初代皇帝とされるアウグストゥス(オクタヴィアス)という人物がいますが
《剣闘獣》ではこのように両方の呼び方を元にぞれぞれモンスターになっています。
遊戯王OCGではこういった元ネタがかぶっているモンスターが多数存在しています。
現在も失われることなく伝わっている神話や伝説、行事や風習、偉人、名所などをデザインに取り入れているからですね。
では、バレンタインデーはどうでしょうか。
2022年2月14日時点で、このイベントを明らかに元にしているカードは存在していません。
※こちらは通常イラストバージョンです。
※現在は第2弾の《セブンスロード・ウィッチ》のキャンペーンが2022年5月31日まで。
遊戯王OCGでは仲睦まじいとそれはそれで苦難なシナリオを与えられがちな印象がありますので、恋人同士のカードがなかなかロマンチックな展開になることの方が少ないのかも。
■人間関係が泥沼になる展開
男女関係でこじれている、という意味では1枚に全てが集約されているカードがこちら。
大会などでもよく使用され、一時は優秀なその効果から「必須な1枚」として人気を誇っていました。
今でも多くのデッキに入っているのを見かけます。
見ての通り、1枚のカードに《イゾルデ》という一つの名前のみが書かれていて、イラストを見ただけでは二人の女性…どういうことなのか分かりにくいかと思います。
・「遊戯王」だし、二重人格なのかな
・どっちかが《イゾルデ》なんでしょう
・過去と未来の姿とか
先に答えをいってしまいますが、どちらも《イゾルデ》です。
かの有名な「アーサー王伝説」の中の「トリスタン物語」に登場する人物で、《トリスタン》と深く関わるお話となっています。
(以下、分かりやすく「ア―サー王伝説」表記で紹介します)
「アーサー王伝説」は昨今のソーシャルゲーム業界では有名なとあるゲームをやっておられたら、その名前だけでもご存知な方も多いのではないでしょうか。
《聖騎士》のテーマはこの「アーサー王伝説」が元になっています。
関連テーマとして、《焔聖騎士》が上がることもありますが、一部の地名や内容除き、関わりがあるとは言いにくいですね。
さて、《聖騎士の追想 イゾルデ》に話を戻しますが、「アーサー王伝説」に登場する彼女たちは同姓同名として登場し、《聖騎士トリスタン》とそれぞれ関係を持つことになります。
中世に広がった悲恋の物語で、いわゆる許されない恋のお話です。
当時の語り部であった宮廷詩人の解釈や流行、現代での脚色もあって細かい設定や展開が違いますが、大筋はこうです。
あらすじ
主人公《トリスタン》には恩人で伯父のマルク王がいました。
彼が治めている国・コーンウォールのため、戦場に出ていた《トリスタン》はある時重傷を負って、何の因果か敵国であるアイルランドに流れ着いてしまいます。
自分がコーンウォールの騎士だとバレては命がありませんので、それを隠してアイルランドで傷を癒します。
元気になった《トリスタン》はアイルランドを脱出し、コーンウォールに戻ってきます。
マルク王は大喜び。
マルク王は、(政略結婚で)アイルランドの王女《イゾルデ》を妃に迎えるために、《トリスタン》を再びアイルランドに向かわせました。
アイルランド王が手を焼いていた竜を倒し、認められた《トリスタン》は《イゾルデ》を連れて船で祖国に帰っていきます。
道中、アイルランド王妃から預かっていた「恋の薬」があったのですが、それを誤って飲んでしまう2人。
本当は《イゾルデ》とマルク王が飲むはずだったモノを飲んでしまった《トリスタン》と《イゾルデ》は、そのままお互いを愛し合ってしまいました。
これが、「金髪の《イゾルデ》」と呼ばれる女性です。
友人の妹であり、愛した《イゾルデ》と同じ名前だったからです。
これが「白い手の《イゾルデ》」とされる女性になります。
「白い手の《イゾルデ》」はそのことをあまり良く思っていませんでした。
ある時瀕死の重傷を負って今にも死にそうな《トリスタン》は「愛する金髪の《イゾルデ》を連れてきて欲しい」と願います。
残念ながら彼女が到着した頃には彼は死んでおり、その後追って「金髪の《イゾルデ》」も命を絶つのでした。
こういった背景から《聖騎士の追想 イゾルデ》のイラストは二人の女性が描かれているのかもしれません。
金髪で描かれている方の《イゾルデ》が少し前に出ているのもこのエピソードが基となっている可能性があります。
悲恋物語として有名なことから様々なゲームなどにも使われるようで、以前遊戯王がコラボした「モンスターストライク」でも2人の女性でひとつのモンスターになっています。
■ぶっちゃけ本当にチョコが欲しいのか
2月14日のバレンタインデーに向けて、女性がチョコレートや贈り物を用意するのが今の日本では一般的な姿となっていますが、日本国外では男女関係なく贈り物を送るのが主流なようです。
このコラムの筆者カニ丸も、友人知人、家族から贈ったりもらったり、クリスマスのプレゼント交換会に近い状態でよく過ごしています。
※日本在住です。
だからといってチョコレートが欲しくないと言えば嘘になります・・・
このような恋人関係が中心のイベントがあるとインターネットの世界では
「リア充爆発しろ!」
と、定型文のようによく使われていますよね。
チョコレートを贈る人、贈られる人に一部の羨ましい、妬ましい気持ちと、憧れをこめて。
はやりすぎたのか、「末永く爆発しろ!(いつまでもお幸せに!)」という真逆の意味合いで使われることもあるわけですが、マイナスが転じてプラスな表現になっているのは日本語の奥深さでもあります。
チョコレートのデザイン性についてはパッケージの可愛さ、中身の可愛さ、美しさ、味、ついでに賞味期限などが購入する場合のきっかけになるわけですが
ぶっちゃけ本当にチョコレートが欲しいのか、ふと我に返る瞬間はありませんか?
味覚の好みによっては、チョコレートが甘すぎるといった問題もありますよね。
デュエリストなら、カードを贈る方が喜ばれるのでは・・・?
そんな考えが頭に浮かんでしまいます。
2月14日に贈り物をもらった場合、3月14日のホワイトデーにお返しを渡すことができる(任意に発動できる効果)がありますから
そこも合わせていくつか「デュエリストに貰いたい、贈りたいカード」をピックアップしておきましょう。
△素直に遊戯王OCG
ポイント
定番中の定番
何枚あっても困らない ←強い
どのデッキ構築にも邪魔になりにくい
マイナス点
《増殖するG》は元ネタが…
あまりに実用的すぎるので特別感がない
△ロマンチックにしてみる
ポイント
ほぼラブレター
イベント感がある
単体で使うことが難しいということに価値がある
マイナス点
伝わらないと恥ずかしい
別に何か合わせて贈り物を用意した方がいい
相手を選ぶ
△愛を重くしておく
ポイント
愛が重い
パワープレイ
マイナス点
ドン引きされるかもしれない
ここで関係が終わってしまうかもしれない
△気が早い
落ち着け。
※ほぼプロポーズになるので、ちゃんと関係を築いてからにしましょう!
■おわりに
バレンタインデーは日本男児の憧れ!
という風潮がある昨今、しかし同時にもらえなくて寂しいと感じることも多いかと思います。
もらえないなら、あげるしかないじゃない!!!
百貨店なんかに行くとわかるのですが、チョコレートって意外とお値段が張るものなんですよね。
そういうものを頂いた機会に恵まれればハッピー!
ですが、もらえなくても、パートナーがいなくても、こういったイベントのタイミングこそ好感度を上げるチャンスです。
学校、職場、友人知人関係、家族、あとは自分・・・
「バレンタイン」というのを言い訳にして、何かしら買ってみたり、贈ってみたり、配ってみることから広がることもあるでしょう。
数撃ちゃ当たる(一つがだめでも、たくさんやってみれば中にはまぐれ当たりもあるというたとえ)とも言います。
来月はホワイトデーもありますし、先攻が何事も有利な場合もありますので、今からでも作戦を練ってみてはいかがでしょうか!