究極の合体生物を求めて
神の間に挟まる一般デーモン・コマンド(コスト5)
デュエル・マスターズの王来篇拡張パック第4弾 終末王龍大戦には、あの四体神がディスペクター化したクリーチャーが収録されている。
かつてオリジンの神の一柱として存在した、クリーチャー4枚で合体するという前代未聞のクリーチャー。
合体すれば圧倒的な戦力を確保できるため、手を変え品を変え四体神を揃えようとしたプレイヤーも多いだろう。
そんな私も、当時は何とか揃えられないかと、試行錯誤していたプレイヤーの一人である。
揃えば相手を圧倒できるが、問題はどうやって揃えるか。色々とトライアンドエラーを繰り返した経験は、今の自分を構成する一部となっている。
そんな神が、ディスペクター化してしまったのだ。それも、なんか間に見知らぬ悪魔を携えて。
神王の間に、大昔のデーモン・コマンドが挟まったディスペクター、《神将縫合ディアブロシンオー》である。
各ターン、コスト8以上のクリーチャーを初めて召喚すると、コスト8以下のクリーチャーをマナから踏み倒すという、強そうな強くなさそうな能力を持っている。
一見すると何をしたら良いか分かりにくい能力だが、要するに、ちょっと重い2体の組み合わせを揃えやすくなった、という事である。
例えば、この2体のような組み合わせである。
《偽りの名ゾルゲ》と《偽りの名ジェームズ》
この2体を揃えると、自分のコスト4以下のクリーチャーを蘇生してはバトルさせて破壊するという、ループが発生する。
種族や登場時期を考えても、おそらく公式が意図した組み合わせだろうと思われる。
もっとも、どう考えても2体のコストが重く、しかも文明がバラバラで使いにくいという大きな欠点があった。
そんな欠点も、《ディアブロシンオー》の手にかかれば一気に解決する事が出来るのである。
そんなわけで、最強のコンビを見つけ出し、《ディアブロシンオー》に仲介役をお願いしてゲームに勝ってみようと思う。
最強のコンビを求めて
とりあえず、コスト8以上のクリーチャーとコスト8以下のクリーチャーの組み合わせで、強そうなコンビを探してみよう。
出来れば、召喚するクリーチャーもコスト8が良いのだが、自身の能力で軽減できるのであれば、その点は考慮しないことにする。
例えばだが、《勝利龍装クラッシュ「覇道」》なんかも、実質8コストである。
というわけで、一つずつ洗い出していこう。
《Disアイ・チョイス》
マナゾーンにある、シールド・トリガーを持つカードをコストを支払わずに使う事が出来るディスタスだ。
このカードは、ツインパクトの片方がシールド・トリガーを持っていれば、もう片方を使うという事が出来る。
即ち、《ネオンクス》を”召喚”する事が可能なのだ。
たった6マナで《ネオンクス》を召喚出来るとなれば、期待は高まる。
しかも、6マナといえば、あのカードが存在している。
《オール・デリート》だ。
・・・何か、違和感がある。
確かに、《ディアブロシンオー》がEXライフを残した状態でいれば、これだけでゲームが終わる。
だが今の時代、果たして《ディアブロシンオー》のEXライフが残ったままターンが返ってくるだろうか。
それを考慮した場合、《オール・デリート》を唱えてしまったら、自分まで窮地に追い込まれるだけである。
では他にゲームを終わらせられるような呪文があるかと言われると、どれもリスクを伴うカードばかりである。
違う。《ディアブロシンオー》を最大限に活かせる組み合わせは、これではない。
改めて、他のカードを探す必要がある。
そんな中で見つけ出したのが、この2枚だ。
10年の時を経て、ついに、この組み合わせを使うときが来たのだ。
色が増えるというデメリットこそあるものの、《偽りの名ゾルゲ》は単体で相手のメタクリーチャーを処理できるという強みがある。
また、《ゼロ・フェニックス》に比べて《バロム・モナーク》の方が遥かに使いやすく、各パーツの安定性もこちらの方が高い。
ループに関しても、色が合う《天災デドダム》をループさせる事によって、必要なパーツを探すという事が可能となる。
つまり、《デドダム》をループの起点にすることが出来るのだ。
最高の組み合わせが見つかったところで、いよいよデッキにしてみよう。
デッキリスト
デッキの動かし方
終わりに
《神将縫合ディアブロシンオー》のデッキは、情報が出た時から色々と考えていた。
最初は、上記で紹介した《ネオンクス》を使ったデッキだったが、イマイチ決め手に欠けるという点で没案となった。
さらに《アイアン・マンハッタン》と《ゼロ・フェニックス》も形にならず、面白そうな割に難産なデッキとなってしまった。
終末王龍大戦には、他にも可能性を秘めたカードが多量に収録されている。
まだまだ未開拓のカードは多いが、そろそろ20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズの発売が迫ってきている。
公開されている情報こそまだ少ないが、今見えているものだけでも、デッキの制作意欲が刺激されるカードが盛りだくさんのようだ。
暫くは、デッキづくりに飽くことは無さそうである。