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2022.2.9

【第8章】生きるべきか死ぬべきか、それどころの問題ではない | プラズマの未開地探求録

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【第8章】生きるべきか死ぬべきか、それどころの問題ではない | プラズマの未開地探求録

究極の合体生物を求めて

目次

神の間に挟まる一般デーモン・コマンド(コスト5)

デュエル・マスターズの王来篇拡張パック第4弾 終末王龍大戦には、あの四体神がディスペクター化したクリーチャーが収録されている。


かつてオリジンの神の一柱として存在した、クリーチャー4枚で合体するという前代未聞のクリーチャー。

合体すれば圧倒的な戦力を確保できるため、手を変え品を変え四体神を揃えようとしたプレイヤーも多いだろう。


そんな私も、当時は何とか揃えられないかと、試行錯誤していたプレイヤーの一人である。

揃えば相手を圧倒できるが、問題はどうやって揃えるか。色々とトライアンドエラーを繰り返した経験は、今の自分を構成する一部となっている。


そんな神が、ディスペクター化してしまったのだ。それも、なんか間に見知らぬ悪魔を携えて。







え、何か思ってたゴッドじゃない?


そう、王来篇拡張パック第4弾 終末王龍大戦には、かつて存在した神帝とは違うもう一柱の四体神、神王のディスペクターが収録されているのである。

神王の間に、大昔のデーモン・コマンドが挟まったディスペクター、《神将縫合ディアブロシンオー》である。


各ターン、コスト8以上のクリーチャーを初めて召喚すると、コスト8以下のクリーチャーをマナから踏み倒すという、強そうな強くなさそうな能力を持っている。

一見すると何をしたら良いか分かりにくい能力だが、要するに、ちょっと重い2体の組み合わせを揃えやすくなった、という事である。


例えば、この2体のような組み合わせである。

《偽りの名ゾルゲ》《偽りの名ジェームズ》

この2体を揃えると、自分のコスト4以下のクリーチャーを蘇生してはバトルさせて破壊するという、ループが発生する。


種族や登場時期を考えても、おそらく公式が意図した組み合わせだろうと思われる。


もっとも、どう考えても2体のコストが重く、しかも文明がバラバラで使いにくいという大きな欠点があった。

そんな欠点も、《ディアブロシンオー》の手にかかれば一気に解決する事が出来るのである。


そんなわけで、最強のコンビを見つけ出し、《ディアブロシンオー》に仲介役をお願いしてゲームに勝ってみようと思う。

最強のコンビを求めて

とりあえず、コスト8以上のクリーチャーとコスト8以下のクリーチャーの組み合わせで、強そうなコンビを探してみよう。


出来れば、召喚するクリーチャーもコスト8が良いのだが、自身の能力で軽減できるのであれば、その点は考慮しないことにする。


例えばだが、《勝利龍装クラッシュ「覇道」》なんかも、実質8コストである。


というわけで、一つずつ洗い出していこう。

まずは、《遣宮使ネオンクス》《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》


やりたい事は簡単。

《ネオンクス》を召喚して、《エンド・オブ・ザ・ワールド》を踏み倒せば

好きな呪文をデッキの上に仕込み、《ネオンクス》で唱える事が出来るというもの。


そして、その《ネオンクス》を出す方法は、実は普通に召喚する以外の方法が存在している。

《Disアイ・チョイス》

マナゾーンにある、シールド・トリガーを持つカードをコストを支払わずに使う事が出来るディスタスだ。


このカードは、ツインパクトの片方がシールド・トリガーを持っていれば、もう片方を使うという事が出来る。

即ち、《ネオンクス》を”召喚”する事が可能なのだ。

たった6マナで《ネオンクス》を召喚出来るとなれば、期待は高まる。


しかも、6マナといえば、あのカードが存在している。

《大地と永遠の神門》

マナか墓地からコスト7以下のゴッドを踏み倒せる、ゴッドサポートとなる呪文である。


あの《ディアブロシンオー》も、コスト7以下のゴッドである。

色も噛み合いも完璧なカードだ。


即ち、2→4→6の流れで《ディアブロシンオー》を繰り出し、次のターンには《Disアイ・チョイス》から《ネオンクス》でゲームを終わらせることが出来てしまうのだ。


実に綺麗なデッキに見える。

だが、一体どうやって勝てばいいのだ?


《ネオンクス》で唱えたい、それこそ一枚でゲームを終わらせるような呪文、そう・・・

《オール・デリート》だ。

・・・何か、違和感がある。


確かに、《ディアブロシンオー》がEXライフを残した状態でいれば、これだけでゲームが終わる。

だが今の時代、果たして《ディアブロシンオー》のEXライフが残ったままターンが返ってくるだろうか。


それを考慮した場合、《オール・デリート》を唱えてしまったら、自分まで窮地に追い込まれるだけである。


では他にゲームを終わらせられるような呪文があるかと言われると、どれもリスクを伴うカードばかりである。


違う。《ディアブロシンオー》を最大限に活かせる組み合わせは、これではない。


改めて、他のカードを探す必要がある。


そんな中で見つけ出したのが、この2枚だ。

《アイアン・マンハッタン》《暗黒凰ゼロ・フェニックス》である。

一見すると分かりにくいかもしれないので、説明しよう。


まず、《アイアン・マンハッタン》を召喚する。

《ディアブロシンオー》の能力がトリガーするので、《ディアブロシンオー》《アイアン・マンハッタン》を進化元に《ゼロ・フェニックス》を出す。


そうすると、《アイアン・マンハッタン》の能力でシールドブレイクをする際、「このクリーチャー」は《ゼロ・フェニックス》となる。

そのため、相手のシールドを2枚残して他全てを焼却、残った2枚を《ゼロ・フェニックス》で焼却するという事が可能になるのだ。


相手のシールドが500枚くらいあろうが、一撃で全てを墓地に叩き込むスーパーコンボである。


しかし、火文明が入るという事が災いし、安定性に不安が出てしまう。

しかもブロッカー1枚でフィニッシュが阻まれるという難点がある。

実際、このデッキを組んでみた際、安定性はかなり悪かった。


《ゼロ・フェニックス》単体での運用が非常に難しい点

・ゲームを決めるために《ゼロ・フェニックス》ともう1体が必要という点

特にこの2点が安定性の悪さに拍車をかけていた。


アイデアとしては非常に良いものであったが、形にするのは困難なため、これも没案となってしまった。


果たして、《ディアブロシンオー》を最大限に活かせる組み合わせは存在するのだろうか。

色々とカードを模索していた私の目の前に、ある悪魔が降臨した。

《死神明王バロム・モナーク》


かつて、紅蓮ゾルゲというデッキが存在した。

このデッキを研究していた時、動きを確かめるため、事務局に裁定を確認した経験がある。


その際、まだ発売されていなかった《紅蓮の怒 鬼流院 刃》の裁定を事務局に確認するわけにはいかなかったので

代わりに《バロム・モナーク》で裁定を確認したことを思い出したのだ。


つまり、この組み合わせである。

10年の時を経て、ついに、この組み合わせを使うときが来たのだ。


色が増えるというデメリットこそあるものの、《偽りの名ゾルゲ》は単体で相手のメタクリーチャーを処理できるという強みがある。

また、《ゼロ・フェニックス》に比べて《バロム・モナーク》の方が遥かに使いやすく、各パーツの安定性もこちらの方が高い。


ループに関しても、色が合う《天災デドダム》をループさせる事によって、必要なパーツを探すという事が可能となる。

つまり、《デドダム》をループの起点にすることが出来るのだ。


最高の組み合わせが見つかったところで、いよいよデッキにしてみよう。

デッキリスト

3

3

3

2

4

3

2

4

4

4

4

4

基盤となるコンボパーツ《偽りの名ゾルゲ》《ディアブロシンオー》は4枚ずつ。

《バロム・モナーク》《神秘の宝剣》の関係で3枚に留める事にした。


なお、《神秘の宝剣》《八頭竜 ACE-Yamata》側にも役割があるため、それは後述する。


他、進化元の補助として《悪魔龍ダークマスターズ》を採用。

環境によっては、こちらは《滅界の魔将バフォロメア》に変更し、速攻耐性を上げても良いだろう。


色の関係で《デドダム》《ドンドン火噴くナウ》が入ったため、墓地からパーツを釣り上げられ、かつ受け札としても活用できる《襲来、鬼札王国!》を採用。

《偽りの名ゾルゲ》を釣り上げれば、盤面次第では素出し《バロム・モナーク》からループも狙う事が可能になる。


あとは、動きやループの方法を解説していこう。

デッキの動かし方

まず狙うべきは、《ディアブロシンオー》の着地と、そこから《偽りの名ゾルゲ》召喚である。


《偽りの名ゾルゲ》召喚により、《ディアブロシンオー》から《バロム・モナーク》へと進化させ、何かしらのクリーチャーとバトルさせて勝てば、ループが始まる。


《バロム・モナーク》で蘇生したクリーチャーを《偽りの名ゾルゲ》の能力で《バロム・モナーク》とバトルさせ破壊すると、《バロム・モナーク》の能力で即座に蘇生させることが出来る。

よって、パワー12000未満のクリーチャーの「出たとき」能力を、好きなだけ使う事が出来るようになるのだ。


これを使って《パクリオ》《サイバー・N・ワールド》の効果を好きなだけストックする。

《パクリオ》で相手の手札を全てシールドにしてから、《サイバー・N・ワールド》で再び手札を増やし、その手順を繰り返す。

最終的に、相手は引けるカードが無くなるため、デッキ切れとなってしまう、という勝ち筋である。


コンボパーツは多いが、《バロム・モナーク》《天災デドダム》をぶつける事で好きなだけデッキを掘れるので、《天災デドダム》さえあればループに入るのは容易である。


また、盤面のクリーチャーに余裕があれば、《八頭竜 ACE-Yamata》を途中で挟み、マナのパーツをバトルゾーンに送り込む事も可能である。

よって、パーツがマナに落ちても、ひとまずは安心である。


デッキを使う上で気を付けたい事は、《デドダム》《ドンドン火噴くナウ》で、何をマナに置いて何を墓地に落とすか、という点である。


ここを間違えると、後々必要なカードが揃わなかったり、ループに入るのが難しくなってしまう。

対面の速度に関わらず、その場その場で判断が問われるので、慎重に行おう。

終わりに

《神将縫合ディアブロシンオー》のデッキは、情報が出た時から色々と考えていた。


最初は、上記で紹介した《ネオンクス》を使ったデッキだったが、イマイチ決め手に欠けるという点で没案となった。

さらに《アイアン・マンハッタン》《ゼロ・フェニックス》も形にならず、面白そうな割に難産なデッキとなってしまった。


終末王龍大戦には、他にも可能性を秘めたカードが多量に収録されている。

まだまだ未開拓のカードは多いが、そろそろ20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズの発売が迫ってきている。


公開されている情報こそまだ少ないが、今見えているものだけでも、デッキの制作意欲が刺激されるカードが盛りだくさんのようだ。


暫くは、デッキづくりに飽くことは無さそうである。

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このコラムのライター

プラズマ

プラズマ