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2021.12.3

その9~カメラマンが本気でデッキを撮影したらどうなるんだぜ?~ | ゆるふわマジックであそぼう

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その9~カメラマンが本気でデッキを撮影したらどうなるんだぜ?~ | ゆるふわマジックであそぼう

その9~カメラマンが本気でデッキを撮影したらどうなるんだぜ?~

目次

●はじまる


  「なんか無性に自分のデッキを全世界に公開したくなってきた。ハッシュタグとか駆使して100RT1000いいねをいただく。
もしかしたらバズってフォロワー100人くらい増えてトレンドにもランクインするかもな。大事なのは行動すること。とりあえず撮るか」




  「ダメだっ!デッキは最高なんだが普段写真とか撮らないからイイ感じにデッキを撮れないっ!デッキは最高なんだがっ!こんなことなら進路希望にインスタグラマーって書いておくんだった・・・!ん?待てよ?」


カードゲーマーで撮影スキルがある人なんてほんの一握りのはず。

そんなほんの一握り

写真ガチ勢であるカメラマンの人に撮影スキルを伝授してもらえば

自分も「最高のデッキ写真」を撮れるのでは?



  「というわけで今回はゲストをお呼びしました!!!!マジックプレイヤー界で数少ない『趣味:写真撮影』を持つさいとーさんに来ていただきました!」


  「どうもはじめまして。さいとーと申します」
プロフィール
●さいとー
写真を趣味としつつマジックでは主にパウパーと統率者をプレイ。


●めぐすけ

Canonが「キャノン」ではなく「キヤノン」であることは知ってる。
あと世界の破壊者が撮影すると写真が歪むことも把握している。パッと思いつくカメラ用語は「一眼レフ」と「高森藍子」。
  「さいとーさんは普段どんな写真を撮っているんですか?」


  「普段は風景や気になったものをメインとしつつ、以前はライブハウスなどで友人の写真なども撮影していました」





  「こんな感じのものを撮っています」


  「めちゃくちゃかっけえええ!!!ガチのやつだ!!!でもマジックプレイヤーの99.99%くらいはデジカメなんて持っていないので、こんなかっこいい写真は撮れないのでは・・・」


  「大丈夫ですよ。マジックプレイヤーの99.99%くらいが持っているスマートフォンでも、ちゃんとしたデッキ撮影は可能です!」


  「だそうです!!というわけで今回はスマートフォンのカメラでかっこよくデッキ撮影をするテクニックを伝授してもらうぜ!!」


●①カードは、クリーチャー・クリーチャー以外・土地でわける


  「順番はお好みで構いませんが、種類別にすることで視認性がグッとアップします」


  「撮影に限らずマジック全般に言える事ですね。こまめな整理整頓はマジで大事。これを怠ると妖怪『カードが何故か手元に8枚ある』が来ます・・・本当に来るんだ・・・」


  「言葉に妙な重さがある」


●②並べるカードは揃える。間隔も均等にする

  「自分はマナコスト順、枚数が多い順に並べることが多いです。こちらが実施前と実施した後の写真になります」

実施前

実施後


  「正直①と②を実施するだけで見栄えが大きく変わります。これ以降のテクニックはおまけと言っても過言ではないレベルで最重要ポイントです。並べ方はお好みですね」


  「火星で発見されたパンドラボックスが引き起こした 『スカイウォールの惨劇』から10年。デッキ撮影界隈は『縦並べ派』『横並べ派』『ダイス置く派』の3つに分かれ、混沌を極めていた・・・!」


  「???」


●③スリーブは蛍光灯の光を反射するので、極力光が映り込まないように意識する

実施前

実施後


  「自分はデカい本や段ボールとかで光を遮ることがあります、なければ手や自分自身が壁になる事もあります。写真に写ってない部分では結構無茶な姿勢だったり、小物を使う事が多いです」


  「ドラゴンボールZのOPでナッパの攻撃から悟飯を庇ったピッコロがやってるやつですね


  「あそこまで命賭けなくてもいいです」


●④なるべく広い場所で撮る / 余計なものを写さない


  「撮る場所にもよりますが、なるべくほかの情報を入れないように意識しています。周りに余計なカードがあるとそっちに意識がいってしまうので」


  「過去にこのコラムで使った写真に他店のロゴがガッツリ映り込んでて深夜に泣きながらPhotoshopで消したのを思い出しました」


  「それここで言っちゃって大丈夫なんですか・・・?」


●⑤背景(マット)は極力シンプルなものを使用する


  「マジックのカードと同様にプレイマットも素敵なイラストばかりなので、プレイマットとカードが喧嘩してしまうことがあります」



  「いくらなんでもゴッホの『星月夜』はあまりにも相手が悪すぎる」



  「無地のプレイマットやデスクであればカードをより目立たせることが出来ます」


  「色彩学的に説明すると、マジックのカードは自然の色が多くカラフルなので、背景は木目などの濃い茶色であったり無地で暗い青〜緑色を使用するとナチュラルハーモニー配色になって調和します」


  「担当に怒られたので真面目な事を話しています」


●⑥撮った写真は加工(レタッチ)する

  「自分は撮った画像をそのままSNSにアップしないです。色味や画像サイズなど自分のカッコイイ!と思うところまでいじくって楽しみましょう!」


  「SNSに自撮りをアップするのなら必須テクニックです。自撮りしてる人は間違いなく全員やってます」


  「それもここで言っちゃって大丈夫なんですか・・・?」


トリミング

  「どうしても不要な部分が映ってしまう時は、撮った写真のサイズを変えて消します。なので撮影時に『1回のシャッターで完璧な画角!』ではなく『トリミングが出来る』ことが頭にあると少し楽に写真が撮れるかもしれません」


トリミング前

トリミング後


  「あー!これはリテイクが減ってとても良いですね!マーク・ザッカーバーグが言ってた『完璧を目指すよりまず終わらせろ』ってのもこれを参考にして発言してますね」


  「絶対に違いますね」


色味

色味加工前

色味加工後

  「スマホ内で細かい調整が出来ますが、手っ取り早いのは『フィルタ』を使って簡単に設定します。蛍光灯の下で撮った写真もグッと雰囲気が変わります!」


  「まさかSNSにアップする飯の画像以外で色味調整機能を使うことになるとは・・・」


  「今回は手動で色々調整していますが、スマホのフィルタ機能でも十分雰囲気あるものが作れます」


●その他小テクニック

どうしても光が反射してしまう時は撮影角度を変える


  「どうしても光が反射してしまう時は真上からではなく少し手前から角度をつけて撮影しましょう。デッキ全体が台形になる(スターウォーズのスタッフロール的なアレをイメージ)感じです。
その場合上のカード達が見えにくく、手前が強調されるので推しカードを手前に置くなどすると良いかも!」


  「それでも無理な場合は、光がカード名やイラストではなくテキスト部分に来るように調整しましょう。大丈夫。マジックプレイヤーの大半はテキストじゃなくて絵で覚えているので!」


  「直感的な感じです」


小物で味付けする


  「ダイスやお気に入りのスリーブを写してあげるもの愛があって良いと思います。あくまで主役はデッキなので
自分は端の方に置いておきます。他にも《マリット・レイジ/Marit Lage》やマーフォークなど、トークンを使うデッキの場合でも同じことができます」


  「この『さり気なさ』の度合いは理論とかじゃなくもうセンスの世界なので・・・頑張れ!」


  「頑張れ・・・!」


●上記を踏まえて撮影してみよう

  「すごい・・・どんどん力が湧き上がってくる・・・この溢れ出る知識-パワー-を駆使すればっ・・・というわけでスマートフォン貸すので撮影お願いします」


  「え、あっ、はい。(自分で撮らないのか・・・)というわけで上記のテクニックを活用したデッキの写真がこちらになります



  「すごい!見やすいしかっこいい!デッキリストとしての役割を完璧に果たしながら、ダイスやペンで絶妙なこなれ感も演出している!」


  「スマートフォンでもこれだけのものが撮影できます!是非みなさんもやってみてください!」


  「・・・ちょっと待った」


  「えっ」


  「今・・・スマートフォン『でも』って言いましたね・・・?」


  「えっ」


  「つまりだ。もっと本気を出せば、より高みを目指せるってことだ・・・」


  「・・・そうですね。確かにこれはまだ本気ではありません」


  「ククク・・・そのとおり!!茶番は終わりだ!!!いくぜタイトルコール!!!」


カメラマンが本気でデッキを撮影したらどうなるんだぜ?


●本気でデッキを撮影しよう

  「というわけでスマートフォンなんてチャチなものを使用せず、ガチなツールで撮影をしてもらいます!」


  「わかりました。では、部屋の電気を消します」


  「えっ///」


  「まず蛍光灯が映り込む状況を無くします。『撮影において光とは作るもの』なので、今回はこれを使用します」




  「なんだこれ」


  「撮影用のライトです。これを使って撮影に適した光を作っていきます」




  「うおおおおお!!撮影スタジオであるやつだ!HIKARI☆ARE!光とは創るもの!天地創造!次は水を上下に分け、乾いた地を創り、植物を生えさせ、昼と夜とを分け、なんやかんやあって7日目に休むんですね!」


  「そんな神話みたいなことはしません」



  「光の微調整をしたい場合はこちらの小さいものも使います」


  「今回は使いませんでしたがせっかく撮ったので貼っておきます」



  「撮影に使うカメラです」


  「かっこいい(カメラの知識が皆無なので迂闊にコメントができない)」


  「撮影に使用する道具は以上です。では撮っていきましょう」


撮影風景

撮影風景。世界よ、これがガチ勢のデッキ撮影だ。
  「撮影自体は以上ですが、ここからPhotoshopでゴミ取りやらレタッチ等をしていきます。撮影する対象が人間の場合はガッツリレタッチをするのですが、今回撮影するのはキキジキやゴロスなのでそんなにレタッチしません」
※ゴミ取り・・・写り込んだホコリ等を消すこと 


  「キキジキェ・・・」


というわけで出来上がったガチのデッキ写真がこちら






  「うおおおおおおおおおおおお!!!!かっけえええええええええええ!!!!」


  「デッキリストとしての役割よりもデッキリストのかっこよさ、およびキーカードである《歪んだ世界/Warp World》を意識して撮影しました」



  「別アングルです」


  《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》がここまでかっこいい写真、世界にこれだけでは????」



  「より《歪んだ世界/Warp World》に注目したものになります」


  「(あまりのかっこよさに失神)」



本気の撮影はすごかった(感想)



  「いやー、すごい!想像の100倍くらいかっこよくてビビりました!遺影はこれにします!カメラマンの本気がよくわかりました。先生ありがとうございました!」


  「どういたしまして!でも遺影はちゃんと自分の写真使ってくださいね!」


●おわりに

  「最高・・・最高・・・」(恍惚)


  「確かにこの写真はすごい」


  「でしょ・・・最高でしょ・・・」


  「それはいいんだけど・・・」


  「けど?」


  「これ、ただ自分のデッキをカメラマンにかっこよく撮ってもらいたかっただけだろ!!」


  「・・・てへぺろ(・ω<)☆」



おしまい!!!!

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このコラムのライター

めぐすけ

めぐすけ