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2021.10.19

クワガノン時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

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クワガノン時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

クワガノン時代を生きる | 週刊きむらのポケ講

目次

はじめに

みなさんこんにちは!
きむらです。


メタゲームの変化が激しすぎますね!
デッキ分布がすごい勢いで変わり、それに合わせて各デッキの採用カードも変わるので練習がとても難しいです。
最近は1人で2つのデッキを回す練習にハマっています。
普段の対戦より忙しいのでとても疲れますが、両デッキの練習になって経験値が2倍です。

記事概要

さて本題に入っていきます。
今回の記事では現在(2021/10/18)、毎週のようにシティリーグを優勝している「《クワガノン》+《インテレオン》デッキ」の強みと対策を考えていきたいと思います。
非GX,Vでありながら《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》に屈さないのは恐ろしいですね…

検証に使用したデッキリスト

4

4

4

4

4

2

1

1

4

4

3

4

4

3

1

1

4

2

1

1

4

デッキの強み

《デンヂムシ》特性「バッテリー」でエネルギーを加速して、《クワガノン》の「エレキブラスター」を使ってきます。
《クワガノン》に進化する《ふしぎなアメ》《デンヂムシ》を回収する《レスキューキャリー》《ジメレオン》《インテレオン》の特性「うらこうさく」でサーチします。
非GX,Vのポケモンしか入っていないので基本的に1ターンに1枚しかサイドを取られません。
《ミュウVMAX》デッキ」や「《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》デッキ」のようなGX,Vポケモンが多く並ぶデッキには2枚2枚2枚の最速3回、それ以外のデッキには4回のワザでサイド取りきりが目標です。
現実的に先行2ターン目から「エレキブラスター」が可能で、200ダメージという高いダメージをバトル場かベンチを選んで与えてきます。
安定性もとても高く《ジメレオン》《インテレオン》に変わるサーチ、ドローサポート、必要になる《ふしぎなアメ》《レスキューキャリー》といったカードで構成されているので《リセットスタンプ》《マリィ》で止まることは少ないです。
まとめると
非GX,Vポケモンで構成されているので取られるサイドが少なく
3回から4回でサイドを取り切れる高いダメージを、バトル場かベンチを選んで与える
安定性の高いデッキ

です。
じゃあもう最強じゃん…

採用されているカード

《クワガノン》ライン444
《インテレオン》ライン4421
《レベルボール》4
《しんかのおこう》4
《ポケモン通信》3
《ふしぎなアメ》4
《レスキューキャリー》4
《回収ネット》3
《ふつうのつりざお》1
《キャプチャーエネルギー》4
これらはほとんどのデッキリストに共通しています。
ドローサポートは《マリィ》《シバ》《博士の研究》《エリカのおもてなし》で構成されていて、デッキリストによって採用枚数が異なります。
この項目では上記のカードたちを採用した後に残った枠を構成しているカードとその採用理由を考えます。

ポケモン
《カビゴン》

《キャプチャーエネルギー》が強くなる。
《アゴジムシ》「エレキシグナル」の逃げエネが2で《キャプチャーエネルギー》から逃げられない、《メッソン》「どんどんよぶ」《アゴジムシ》「エレキシグナル」どちらも強力なことから減少気味。
《ミュウ》

《クワガノン》対策で使われる「《サンダースVMAX》デッキ」「《れんげきウーラオスVMAX》+《インテレオン》デッキ」を対策するカード。
《回収ネット》が3枚採用されているので《インテレオン》特性「クイックシューター」をされても対応できる場合がある。
「《ミュウVMAX》デッキ」に《フュージョンエネルギー》《オドリドリ》で「エレキブラスター」と特性「クイックシューター」から《ゲノセクトV》を守られても、「サイコパワー」でまとめて倒すことができる。
トレーナーズ
《やまびこホーン》

こちらも《クワガノン》対策として使われるデッキを対策するカード。
1枚採用で「《ルカリオ&メルメタルGX》+《ザシアンV》+《ザマゼンタV》デッキ」への勝率が大幅に向上し、2~3枚採用で《ジュラルドンVMAX》へ勝ち目が見えてくる。
もちろんそれ以外にも有用で1度倒した《デデンネGX》《やまびこホーン》でおかわりすることで、「《ミュウVMAX》デッキ」や「《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》+《ガラルファイヤーV》デッキ 」以外のデッキにも2枚2枚2枚のサイドプランを取れるようになる。
《望遠スコープ》

《インテレオン》特性「クイックシューター」が準備できていない2ターン目に相手ベンチのHP210以上のVポケモンを倒すためのカード。
(《ふしぎなアメ》を使えば一応進化できるが《クワガノン》に使いたい)
「《ミュウVMAX》デッキ」の先行2ターン目《ボスの指令》「テクノバスター」に近いことができるようになるというイメージ。
《ボスの指令》

《クワガノン》対策《ミュウ》特性「ベンチバリア」に対応するためのカード。
序盤に出てきた《ミュウ》《インテレオン》特性「クイックシューター」で対応できるが、終盤に出てきた《ミュウ》には対応できないので《ボスの指令》が必要になる。
「《カラマネロ》+《インテレオン》デッキ」との対戦で《オドリドリGX》《ボスの指令》で呼びながらエネルギーのついた《カラマネロ》を「エレキブラスター」で倒すと1ターン貰える場合が多い。
エネルギー
《基本水エネルギー》

《クワガノン》4体目まではほとんどの試合で進化できるが、5体目は《ふつうのつりざお》《クワガノン》ラインのサイド落ちに左右される。
《基本水エネルギー》があれば《インテレオン》特性「うらこうさく」が5体目のアタッカーとして機能する。
「エレキブラスター」200+「アクアバレット」120=320 は綺麗な数字。

ほぼ入っている(8割以上)
《ボスの指令》
《ミュウ》特性「ベンチバリア」
結構入っている(5割以上)
《やまびこホーン》
入っている時もある(3割以上)
《カビゴン》
《基本水エネルギー》
まれに入っている(2割以下)
《望遠スコープ》
と考えています。

《クワガノン》対策対策のカードが多いです。
対策の対策をしているところから王者の風格が出ています。

《クワガノン》を対策する

さあここからが本番です!
クワガノンを知ることができたので対策していきましょう!
デッキ単位での対策、出張パーツでの対策、おまけで紹介していきます。

対策デッキ

特性「まてんろう」勝ち!
《デンヂムシ》特性「バッテリー」は特殊エネルギーとして扱われるので《クワガノン》のワザは受けません。
場を《ジュラルドンVMAX》のみにできれば押し切れるでしょう。
《ゲンガーVMAX》+《ジュラルドンVMAX》デッキ」のようなデッキだと、スタートした《ゲンガーV》《デデンネGX》で2枚,《ジュラルドンVMAX》を引くために出すしかなかった《デデンネGX》で2枚,《やまびこホーン》でおかわりされて2枚の6枚で負けてしまう場合があります。
アタッカーを《ジュラルドンVMAX》に絞って《ピッピ人形》《カビゴン》でサポートする構築にするのが良いと思います。

《ルカリオ&メルメタルGX》「フルメタルウォールGX」で受けるダメージを減らし、《タフネスマント》でHPを上げながら《マオ&スイレン》《結晶の洞窟》で耐久をすることで《クワガノン》側のリソース切れを狙います。
僕も《クワガノン》を倒そうとして使っていましたが「ベンチ狙われたら回復できなくね…?《やまびこホーン》やばい…?《マリィ》やばい…?」と不安になってきたので1人2つまわしで何戦か戦わせました。
《やまびこホーン》が採用されていない構築にはギリギリの勝負をしながらリソース切れで勝てましたが、《やまびこホーン》が採用された型には《ルカリオ&メルメタルGX》を2回取られてすぐに負けました。
かといって「フルメタルウォールGX」をしないと《マオ&スイレン》《結晶の洞窟》で150回復しても「エレキブラスター」2回と「クイックシューター」で《タフネスマント》を付けた《ザシアンV》が倒されます。
4回のワザで2体倒され、最後に《やまびこホーン》《ザシアンV》「クイックシューター」「エレキブラスター」220で最後の2枚を取られます。
《やまびこホーン》を採用されると《ルカリオ&メルメタルGX》側が不利だと思います。

先行2ターン目に《れんげきウーラオスVMAX》「キョダイレンゲキ」や、中盤に《インテレオン》特性「クイックシューター」と《チャーレムV》《ミュウ》特性「ベンチバリア」を倒し、「キョダイレンゲキ」でバトル場の《クワガノン》とベンチの《アゴジムシ》を倒してアタッカーが続かないようにして勝ちを狙います。
《クワガノン》側が1枚3枚2枚のサイドプランで《インテレオン》特性「クイックシューター」を倒し、《回収ネット》《ミュウ》特性「ベンチバリア」を回復すると「キョダイレンゲキ」が通るか怪しくなってきます。
さすがに《クワガノン》側の要求の方が多いので《れんげきウーラオスVMAX》側が有利ですが、そこまで大きな差ではないように思います。
58対42くらいの印象です。さすがにもうちょいある?

《ヨクバリスVMAX》側が先行であれば勝負にならないでしょう。
ポケ講で紹介した際は入れていませんでしたが《スポンジグローブ》《草取りグローブ》を採用しているものもあると思います。(特に前者)
《クワガノン》側が先行なら《ヨクバリスVMAX》側は《セイボリー》《やまびこホーン》《トイキャッチャー》を要求されますが、《ヨクバリスVMAX》側が有利でしょう。
環境が複雑化しておりそういった状況に弱いデッキです。
非GX,Vデッキへの強みを残したまま他のデッキに勝つプランをどれだけ作れるかが重要になってきますね。

《アゴジムシ》を倒しながら《クワガノン》のダメージを調整して、場に《クワガノン》ラインが一切いない状況をどこかで作れるようにプレイします。
毎ターンサイドを2枚取っているようなものなので先行でも後攻でも勝てるでしょう。

中~終盤は安定しているデッキですが、《ジメレオン》が使えない先行1ターン目での《ドラパルトV》にエネルギー手貼りが少し怪しいデッキです。
《クワガノン》を意識して《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》《タッグコール》《マオ&スイレン》を採用していたり、「《ルカリオ&メルメタルGX》+《ザシアンV》+《ザマゼンタV》デッキ」が増えている、「《ミュウVMAX》デッキ」を意識した悪デッキがまだ残っている等不安もありますが、《インテレオン》系全般に有利を取れるのは大きな強みです。
結構ありですね。使おうかな?

やることは「《ドラパルトVMAX》+《インテレオン》デッキ」と似ていて「ダイジンライ」で《アゴジムシ》を倒していきます。
《ドラパルトVMAX》と違って《ミュウ》特性「ベンチバリア」で守られてしまうのは非常に厳しいですね。
特性「ベンチバリア」が効いているとただの100ダメージワザになってしまうので《クワガノン》を倒すこともできません。
かといって《ミュウ》《ボスの指令》から倒しても《レスキューキャリー》をされてしまいます。
《れんげきウーラオスVMAX》+《インテレオン》デッキ」と違い《チャーレムV》がいないので《回収ネット》を考えると《ミュウ》が非常に厳しいです。

《サンダースV》のHPが190なので《クワガノン》側に先行を取られて、後攻1ターン目に《サンダースV》を1体しか出せなかった場合はそのまま「エレキブラスター」で2枚2枚2枚と取られるルートになってしまいます。
《サンダースVMAX》側がかなり不利だと思います。

対策カード

グッズロックで《ふしぎなアメ》《レスキューキャリー》を止めます。
《フリージオ》でロックしているだけでは10ダメージずつしか与えられず《デンヂムシ》《クワガノン》と少しずつ進化されて殴り負けてしまうので《インテレオン》特性「クイックシューター」もセットで使うことになると思います。
《インテレオン》2体は欲しいですね。
先行を取られると後攻1ターン目にロックできないと《クワガノン》が完成してしまい「カチカチロック」をしている場合ではなくなってしまいます。
先行だけ使う1枚採用か、《フリージオ》スタートをして後攻1ターン目でもなるべくロックする4枚採用が望ましいと思います。
4枚採用はロックそのものは決まるが、《フリージオ》が見えているので先に《レベルボール》《しんかのおこう》を使われてしまうので《マリィ》も4枚採用したいです。

《フリージオ》と同じグッズロックです。
こちらはダメージが高いので《インテレオン》特性「クイックシューター」を必要としません。
かわりに必要エネルギーが2枚なので後攻1ターン目でロックするにはハードルが高いです。
《レックウザVMAX》+《モココ》デッキ」や「《モココ》雷バレットデッキ」のようなデッキに先行で強いカードとして採用されていますね。
他にも《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》《ガラルファイヤーV》《エネルギー》付け替えから後攻1ターン目グッズロックを狙ったり、相手が《レスキューキャリー》《デンヂムシ》特性「バッテリー」を回収しなかったタイミングからロックして逆転するために採用されています。
後攻1ターン目グッズロックの成功率はあまり高くなく、中盤以降のロックは相手のプレイ次第ではケアされてしまうのが難点ですね。
先行2ターン目グッズロックはとても強いです。じゃんけんに勝つ!

《ヨノワール》特性「ゴーストブリーチ」が立てば《デンヂムシ》特性「バッテリー」は無色エネルギー1個分になり、「エレキブラスター」を使えないのでほとんど勝ちです。
先行であれば《ヨマワル》特性「ひとだましんか」で進化することで先行2ターン目には《ヨノワール》になります。
後攻の場合は「ひとだましんか」をしても先行2ターン目「エレキブラスター」で倒されてしまうと《ヨノワール》になれません。
先行前提で2枚2枚2枚で6枚採用するのは厳しいので、後攻の場合でも先行2ターン目に「エレキブラスター」で倒されないように《ゲンガー&ミミッキュGX》「ホラーハウスGX」や《ダークライ&ブラッキーGX》「デッドムーンGX」で守りたいです。
《シャクヤ》《ドリームボール》からいきなり出すのも強いですが、《シャクヤ》《ドリームボール》を手札に揃えないといけないのでどうしてもデッキスペースを取ってしまいます。

《オムスター》特性「かせきのしがらみ」でグッズロックをします。
こちらのベンチポケモンを絞らなければならないのでひじょーーーーに厳しいです。
先行前提で《スタジアムナビ》《ポケモン研究所》を44で採用すると後攻でほとんどのデッキに負けてしまいます。
そして《ヨノワール》特性「ゴーストブリーチ」ほど勝ちに直結しないので立ててもゆっくり育てられて《オムスター》が倒されてしまう場合があり、《シャクヤ》《ドリームボール》から出せるがベンチの制限も考えるとどうしてもデッキにならない。
強みは「《ミュウVMAX》デッキ」などのデッキに山札切れで勝つプランに使えること。

おまけ

別のポケモンをベンチに出していても《クワガノン》側が《ボスの指令》を引くまではロックが成立します。
後攻1ターン目に《ぐんぐんシェイク》は引けないし《ブルーの探索》を採用するためにデッキに制限がかかってしまいます。
そして《ウオノラゴン》を立てることができても相手に《ボスの指令》を引かれるとロックが解除されます。
きっと泣きます。

2ターン目に《あなぬけのヒモ》から倒せるポケモンを呼び出して《アマージョV》「クイーンオーダー」で倒して《ドリームボール》から《オムスター》を出すデッキです。
《デデンネGX》,《クロバットV》,《ワタシラガV》が使えるので決めれないことはないと思います。
《ミュウVMAX》デッキ」には《オムスター》を出してから、《ゲノセクトV》をボスして《ヨクバリスV》「かみくだく」でエネルギーを割り続けて山札切れで勝ちます。

《カミツレのきらめき》?聞いたことないカードです。
先行2ターン目《ボスの指令》からエネルギーを付けた《アマージョV》を倒されると対応できない、《ドリームボール》から《オムスター》を出した直後に《ボスの指令》から倒されると泣いてしまうので没になりました。

結論

《ジュラルドンVMAX》《ピッピ人形》《カビゴン》でサポートする型)
《れんげきウーラオスVMAX》+《インテレオン》
《ドラパルトVMAX》+《インテレオン》
《ヨノワール》+《こくばバドレックスVMAX》
《スイクンV》+《はくばバドレックスVMAX》+《フリージオ》(4枚)

あたりが良いと思います。

あまりにも強力なデッキなのでなんとか対策をしたいですが元々の有利に近いデッキ以外は、多くのデッキスペースが必要になってデッキパワーが下がってしまい《クワガノン》以外に負けることになってしまうのが苦しいですね。

あ!あとまったくデッキを変更しなくても《クワガノン》に五分のデッキがありました!
《クワガノン》デッキ」です!
《ミュウVMAX》デッキ」や「《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》+《ガラルファイヤーV》デッキ 」にも有利が取れています!

色んなことを言いましたが結局これです。
こんなにも強いデッキは意地を張らずに使うしかありません。

終わりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。
《クワガノン》本当に恐ろしいデッキですね。
最初に作った人めちゃくちゃすごいと思います!
LO(山札切れ)系以外でここまで勝っているデッキは直近5年であまり心当たりがありません。
「新弾でミュウ以外デッキ思いつかん~~~!!」とか嘆いてたことを反省します。
こんな感じの反省を5年間繰り返しているのは秘密です。

次回は10月26日(火)更新!新弾でなんか作りたいな!

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このコラムのライター

きむら

きむら