はじめに
みなさんこんにちは、せるぷーです。
例年にも増して酷暑にぐったりしていたら
気が付けば「アイドルマスター シンデレラガールズ」の発売が直前に迫っていました。
ウマ娘以来のタイトル構築となる本コラボパック。
ウマ娘のときはそもそも他クラスのカードプールがまだまだ少なかったこともあり
「第2弾の次に出す内容じゃないね?」というくらいのカードパワーを誇りましたが
今回はどうなっているでしょうか。
今回は発売前ということで
・限定構築の特徴の確認
・ウマ娘と比較
・各クラス注目カード
を抑えていきますので、どうかお付き合いいただければと思います。
・略称について
デレマス:「アイドルマスター シンデレラガールズ」
デレマス構築:「アイドルマスター シンデレラガールズ」タイトル構築
属性:カードタイプ「キュート(Cu)」「クール(Co)」「パッション(Pa)」のこと
デレマス構築についての概要
『魔法のアイテム』と【レッスン】
まず最初にデレマス構築の特徴であるレッスン関係から。
・ルール
コスト内に「【レッスン_n】」とある場合、
自分のEXエリアにある『魔法のアイテム』をn枚消滅させる。
デレマス構築の場合、ゲーム開始時に『魔法のアイテム』5枚をEXエリアに置く。
『魔法のアイテム』は4コストのスペル・トークンカード。
使用すると1ドロー、リーダーの体力1回復と効果が付いているが
流石に4コスト支払って1枚引くなんてやっているのは難しそう。
・ゲーム中の『魔法のアイテム』の補充方法(タイトル構築以外でレッスンを使用する手段)
《マスタートレーナー》
8コストフォロワー、ファンファーレで5枚補充。PPを4回復。
《ベテラントレーナー》
4コストフォロワー、ファンファーレで2枚補充。
《にんじん》を用意すればよかったウマ娘と比べると
ゲーム中にひと手間必要&コストが高いため、デレマス構築以外ではレッスンは使えないものという想定で良さそう。
・そもそもどれくらい【レッスン_n】持ちをデッキに入れられそう?
ゲーム中に勝つまでに使うカード枚数が10枚とすると1枚平均0.5レッスン。
15枚とすると1枚平均0.33レッスン使えることになるので
デッキ枚数40を掛けるとnの合計は15~20あたりになります。
困ったときには公式が考えた枚数を参照しよう、ということで
構築済みデッキの合計レッスン数をカウントしてみると……
(進化がある場合、進化後にレッスン効果が増えるときのみ別カウント)
キュート:9
クール:9
パッション:18
かなり幅があるものの、どちらもレッスン持ちカードは3種類のみ。
コストが重いカードのレッスンはそんなに使わないなどを考慮しつつ、12~18くらいに収めるのが良さそうです。
属性(「キュート」「クール」「パッション」)
元ゲームにあった3属性がカードタイプとして設定されています。
トレーナー系を除くアイドルたちは「デレマス・クール」と2つのタイプを持ちます。
構築済みに収録されているカードを中心に、半分くらいのカードは「デレマス」か属性を参照しています。
また、《ニュージェネレーションズ》《ニューウェーブ》《砂塚あきら》といった、3属性全てを参照するカードもあります。
この3属性のうちいくつを採用するかというのもあって
デレマス構築はウマ娘構築よりはデッキ種類が増える……といいなあ。
逆に「デレマス」と属性以外のカードタイプを持つカードはありません。
ですので、童話や兵士などの既存のカードタイプに関連したデッキは、タイプとしての強化はありません。
ウマ娘と比較して見るデレマス構築の特徴
・エボルヴの種類が多い
デレマス:33種 ウマ娘:7種
ウマ娘は『にんじん』で共有化できましたが、デレマスは個別に用意する必要があります。
・ダメージを与えるカードが多い
「相手 ダメージ」で検索した結果は以下の通り。
デレマス:45種 ウマ娘:20種
この検索だと自傷ダメージも含んでしまうので全部が全部ではないですが
とにかくちょっとしたことでフォロワーが攻撃以外のダメージを与えてきます。
序盤からフォロワーを展開しつつ、相手のフォロワーをがりがりと倒していくのが得意と言えます。
相手リーダーにダメージを与えるカードも11種と豊富です。
また、「捨ててからカードを引く」効果が多く
手札の質はあげることができますが、基本的にカードは使った分減っていきます。
しかも捨てるカードに属性指定が多いこともネック。
アドバンテージを失わない形でカードを引けるのは3コスト以降(《佐藤心》など)か進化枠。
デレマス限定構築の除去カード
クイック関係
《おしゃまなコアクマ》
(Co)1コスト。
フォロワー1体に2点。
デレマス・フォロワー3体以上いるなら3点。
《夢のささやき》
(Co)2コスト。
3コスト以下のフォロワー1体を破壊。
自分のデッキを1枚削る。
《センターオブストリート》
(Pa)3コスト。
フォロワー1体に5点。
自分の場にパッション・フォロワーがいるなら1ドロー。
《寒夜に祈りを》
(Cu)4コスト。
フォロワー1体を消滅。
自分の場にキュート・フォロワーがいるなら自分のリーダーの体力+3。
《満開のパノラマ》
(Co)5コスト。
フォロワー2体までを破壊。
綺麗に1~5コストまで1種類ずつ。
ウマ娘の時の《雨の独奏》のようなコスト軽減がないので、残ったコストで対応できる効果ははっきりしています。
これら以外のクイックは以下の1枚のみ。
《アンジェリックメイド》
(Cu)2コスト。
自分のフォロワー1体を+1/+3。
自分のリーダーの体力+3。
クイックタイミングでの体力回復だが、対象がないと打てないことに注意。
その他のスペル・アミュレット除去
《ラストデイライト》
(Co)2コストスペル。
フォロワー1体に3点。
元のコスト1以下の自分の場のフォロワーすべては攻撃力+1。
《My Life,My Sounds》
(Pa)3コストスペル。
フォロワー1体を破壊。
【真紅】状態ならそれのリーダーに2ダメージ。
《ただひとつの器》
(Cu)2コストアミュレット。
(F)(L)フォロワー1体に3点。
2コスト+アクト+手札1枚を捨てる:これを墓場に置く。
《彩☆きっく乙女》
(Pa)3コストアミュレット。
(F)体力4以下のフォロワーを消滅。
5コスト+アクト+墓場に置く:フォロワー1体を消滅。
デメリットなし確定3コスト除去がナイトメア枠として登場。
見ての通りフォロワー以外の除去はクールとパッションに別れ、キュートは1枚のみ。
キュート構築は《トキメキ☆ホーダイ》を入れられないことも含め、除去が薄くなりがちな点に注意。
全体除去
《〔ポジティブパッション〕日野茜》
(Pa)8コスト。
(F)【レッスン_3】手札のパッション・カード2枚を捨てる:相手の場のフォロワーすべてに6ダメージ。2枚引く。
《川島瑞樹》
(Co)7コスト。
これをアクト:相手のリーダーすべてと相手の場のフォロワーすべてに3ダメージ。
自分の墓場にあるカードの元のコストの種類数が9種類以上なら、代わりに7ダメージ。
《ぶちあがれ感情》
(Cu)2コストスペル。
プレイ時に+Xコスト。Xは場のフォロワー数(自分の場も含む)。
場のすべてのフォロワーに7ダメージ。
《中野有香》
(Cu)1コスト+進化2コスト。
【進化時】相手の場のフォロワーすべてに1ダメージ。自分のPP最大値が10なら、代わりに4ダメージ。
《ニューウェーブ》
(Cu/Co/Pa)6コスト。
(F)【レッスン_5】:相手の場のカードすべてを破壊する。
ウマ娘に比べるとわかりやすいのが多いです。
りあむ(《ぶちあがれ感情》)をすこれ。
その他の除去
全体除去以外の、ダメージを与えるフォロワーはとても多いので割愛。
相手の手札に戻すのは1種のみ、かつコスト制限があるので《エイシンフラッシュ》みたいなことにはならない。
《喜多見柚》:1コスト+進化2コスト。【進化時】元のコスト2以下の相手フォロワー1体を手札に戻す。
・アミュレット破壊は《水本ゆかり》のみ。
チョイスで1ドロー付いてるのでメイン採用はしやすくなってます。
・ハンデスは0枚。
相手の手札には一切干渉できません。
クラス別テーマ
デレマス限定構築ではクラスは関係ないですが
既存デッキに組み込む場合はもちろんクラスがあっていないカードは使えません。
【レッスン】「デレマスの各タイプ」を参考しないカードを中心に各クラスが強化されそうなカードを見ていきます。
エルフ
・コンボ
《アナスタシア》《女神は朝焼けの海に》
ことごとく【レッスン】や「デレマス」「各属性」を参照するため、それらの絡まないカードがこの2枚のみ。
アマツフェアリー型ではなく、コンボ特化型向けの能力。
ロイヤル
・コスト1カードを参照するカード
《久川凪》《諸星きらり》など
コスト1を参照するカードが何種類か追加されてますが
一番強力なのはロイヤルの《久川凪》ということでこの枠で紹介。
・ニュージェネレーションズ
《島村卯月》《渋谷凛》《本田未央》
《卯月》がサーチ役、《凛》と《美央》は他2人がいることでプラス効果。
《卯月》サーチで揃えられない《凛》+《美央》が一番大きな効果になるようになっている。
(ビショップの《ライラ》さんの進化でクール&パッションが持ってこられるので、限定構築なら《凛》と《美央》のサーチは可能)
スターターの3人もサーチやカウントに入るとあるが
スターター側の3人は(トライアドプリムスなどの)ニュージェネとは別ユニット扱いになっており
同じ属性のカードとのシナジーを形成する関係でこっちのボーナスを得るのには向かなさそう。
ウィッチ
・(手札を捨てて)コストを下げる
《塩見周子》《宮本フレデリカ》《一ノ瀬志希》《村上巴》
あんまりテーマっぽいものがない除去担当クラスではありますが
LiPPSの絡みも考えてあえて挙げるならこれかなと。
手札を捨ててコストを下げて使用しても
《フレデリカ》は元のコストを参照するので能力が発動します。
《村上巴》のサーチ能力がなかなか強力。
実質4コスト5/5で1枚墓場を増やせて2枚サーチはウィッチクラス構築向け。
ドラゴン
・PP最大値が10
《砂塚あきら》《辻野あかり》《桐生つかさ》など
ドラゴンに与えられた新たな力は【覚醒】の上位種。
中盤以降にPPの最大値を増やすカードが増え、PP10まで上げろとカード達が語り掛けています。
とはいえ、今の段階で見えているカードを見るとそこまでボーナスは大きくない感じはしますね。
・コスト指定サーチ
今まで真っ当なサーチが少なかったドラゴンに突然現れたサーチ型アイドル達。
特に《大槻唯》の汎用性は高く
特定のカードを引けないで負けてしまうパターンが多いドラゴンの事故率を大きく軽減してくれそうです。
ナイトメア
・【真紅】
《輿水幸子》《My Life,My Sounds》など
ナイトメアのカード発表が一番最後だったので何があるのかと思ったら
【レッスン】も属性も関係ない突然の【真紅】祭り。
第6弾もそれなりに強化されたんですが、さらに上乗せしてくるとは……。
・ネクロチャージ
《神崎蘭子》《早坂美玲》など
墓場にカードを送る優秀なカードもかなり増えています。
デレマス構築には【ネクロチャージ】を持つカードはないですが
墓地のカードを参照するカードはそれなりに(8種類)あります。
ビショップ
さいごに
・ウマ娘の時に比べるとゲーム自体への習熟度が高まったこと
・他クラスのカードプールが広いこと
・なのに属性が3つある関係で「プール全ての力を合わせたデレマス構築」ができない
もあって、リストを見た限りではデレマス一強にはならなさそうといった感想です。
とにかく3属性あることが特徴ですが
デレマスをやってないプレイヤーだとどのカードがCu,Co,Paに当たるのかが分からないため
(やっていた自分も結構忘れてる)
「これ!」というデッキが出来るまではそこそこ時間がかかる
少なくともGP千葉の段階でどこまで詰められるのかが注目です。
次のコラムは発売直後の土日の大会の結果の様子を見ながら、デレマスのデッキを紹介できればと思います。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。