はじめに
みなさんこんにちは、せるぷーです。
今回は新弾恒例、第6弾「絶対なる覇者」徹底解析をお届けいたします。
今弾で何が新しくできるようになったのかを中心にレビューしていく形となります。
また、これまでは過去の条件を満たすカード全てを書き上げたりしていたのですが
カードの種類が多くなったこともあり、枚数が少ないものに限って書き出してます。
(タイプ・狩人だけでも10枚種類以上になってきたので……)
※テキスト分量が多いため、カードテキストについては以下の略号を使用したり、一部省略をしています。
(F):ファンファーレ (L):ラストワード
○点:○ダメージ
フォロワーのスタッツは『コスト/攻撃力/体力』または『攻撃力/体力』で表記
総論
・「童話」「絶傑」のような全体を通してのテーマは存在しない。
既存のテーマを強化するものや、単にカードパワーが高いものが多く、テーマと呼べる新規タイプは3つのみ。
タイプ・陰陽師、『式神』(ウィッチ)
タイプ・妖怪(ナイトメア)
タイプ・挑戦者(ニュートラル+各クラス)
・以前の弾から追加のあるテーマで影響がありそうなのは以下の通り。
◎を付けたのは特に大幅強化(3種以上のカードがある)
◎タイプ・狩人(エルフ)
◎フェアリー&タイプ・妖精(エルフ)
◎【守護】(ビショップ)
◎ターン終了時のPP残量による効果&PP回復(ビショップ)
相手のデッキ破壊(簒奪)(ロイヤル)
《次元の超越》(ウィッチ)
【土の秘術】(ウィッチ)
エボルヴデッキのカードを使う(ロイヤル、ニュートラル)
・複数対処できるフォロワーが増えた
今弾ではエルフ、ウィッチ、ビショップに2コスト+進化1コストフォロワーが追加されていて、これらは2点ダメージを与えた上でスタッツが3/3ある。
3/2のフォロワーを倒しながら1コストフォロワーを(ほぼ)一方的に倒せるので、先手後手の序盤の動きに関してのセオリーが一気に変わる。
このほかにも(自分の進化による突進能力込みで)2体、3体対処できるフォロワーが増えたので、クラス別のところで紹介する。
ニュートラル
除去関係
《堕天》
3コストスペル。『クイック』、『消滅』、対象フォロワーのリーダーの体力+2&1ドロー。
今までクイックの確定フォロワー除去が4コストだったこと(今までの3コストクイックのスペルの最大ダメージは5)
また、クイックの消滅除去はニュートラルでは初と、2つの意味で特殊なカード。
さすがにデメリットが重く
アグロは体力回復が、コントロールは1ドローが致命傷になりかねないので
3枚採用は覚悟決めた構築にする必要がありそう。
自分のフォロワーに使うことで《ダークオファリング》の代わりにならなくもないが
コストが重い上に消滅なので《ヘヴンリーイージス》でも消し飛ぶなどデメリットも目立つ。
《バズーカゴブリンズ》
4/3/3 (F)と【進化時】に2コスト以下のカードを破壊。
(フォロワー以外も)コストだけを条件にカードを破壊するフォロワーは初めて……
かと思ったら《グランドアーチャー・セルウィン》がいましたね。ニュートラル界では初ということで。
《リーシェナ》のアミュレットを2枚一気に捌けるのは魅力だが
スタッツが物足りないのでメタに合わせて声を掛ける(デッキに入れる)ことになりそう。
タイプ・挑戦者
その他のカード
《バイヴカハ》
やっていることは《ダークエンジェル・オリヴィエ》に近いが、進化による分割支払いができる分効果が大人しめ。
ただニュートラルのデッキ操作は初めてなので、デッキの上1枚を公開する系のカードとかみ合うかもしれない。
今のところビショップ以外だと《ハンサ》くらいしか有効そうなのがないが……。
それはそうとUGが綺麗。
1枚確保して額縁に飾っておきたい。
エルフ
除去関係
《森林の撃砕者》
狩人 2/2/2 【進化時】3/3、フォロワー1体に2ダメージ
最初に紹介した2コスト2面取りフォロワーその1。
狩人なのでシナジーもいっぱい。
タイプ・狩人
コンボデッキ(妖精トークン型)
『フェアリーウィスプ』×2→《スピネ》→《スクナ》→《調べ》で
一気に5面展開するのが気持ちいいデッキだが、下支えするカードが一気に増えた。
上述のコンボに《アマツ》を一つまみするとウィスプも殴れて打点アップ。
また、デッキの根幹となる『フェアリーウィスプ』を生産するカードが増えたのも大きい。
ここまでくると狩人デッキとの合いの子にはならなさそうなので
エルフは狩人か妖精コンボの2つどちらかに寄せることになると思われる。
最終的に覇権を取るのはどちらだろうか。
ロイヤル
除去関係
《無敗の剣聖・カゲミツ》
兵士・挑戦者 1/1/1 【突進】他
【指定攻撃】&【突進】持ちフォロワーは実質除去。
進化3回+倒されていることが条件なので、後手2ターン目から進化を連打したい。
が、ロイヤルには2コスト進化2点ダメージフォロワーが居ないため
3ターン目から3連続進化しての5~6ターン目からの運用が現実的か。
《秘伝の抜刀者》
兵士 3/3/3 【進化時】4/4、手札を1枚捨てる:フォロワー1体に5ダメージ
1枚捨てるとはいえ3+1コストの進化で5ダメージは破格。
4コストまでのフォロワーならほとんど取れるので、ウオダスが多い日も安心。
手札が減る分は他のカードでアドバンテージを埋めるか、いっそヒーロー軸で頑張るか。
《ブルームキャバリエ》
指揮官 6/5/5 (F)フォロワー1体破壊、1ドロー
《テイエムオペラオー》が1コスト下がって少しマイルドに。
同じコストに《アレキサンダー》がいるが
攻撃しないで済む、1ドローできるというのは大きなアドバンテージ。
メタに合わせて選択肢が増えることはいいこと。
《居合の神髄》
兵士スペル 2コスト+兵士1体アクトでフォロワー1体破壊
単体で引くと使えないなどの使いにくさもあるけれど、2コスト確定除去は破格の軽さ。
最近影が薄くなっていた『ナイト』くん、出番ですよ。
その他のカード
ウィッチ
除去関係
《大紅蓮》
7コストスペル(SC10でコスト-2) 相手限定のフォロワー6ダメージ+リーダー3ダメージ
体力7以上のフォロワーとなると一気に減るのでおおよそ全部倒せるうえ、リーダーにダメージが入るのがまたえらい。
スペルウィッチからは《テミスの審判》みたいなものが飛んでくると覚悟しておこう。
《マジカルラット》
2/2/2 【進化時】3/3 フォロワー1体にマジカルラットの数×2点
2コスト2面取りフォロワーその2。
ファンファーレ効果でマジカルラットを増やせば4点以上も飛ばせる。
ただ、他のウィッチカードとのシナジーがないのがデメリット。
《ゴーレムの暴走》
2ストスペル 場のゴーレム・フォロワー1体を墓場に置く:相手リーダーとフォロワー全てに3ダメージ
ゴーレムを出すのに基本2コスト掛かってしまうので、実質4コストスペル。
効果は十分強いものの、ゴーレムを調達するのが難しい……。
タイプ・陰陽師
秘術関係
ドラゴン
除去関係
ガリュウ関係
《覇道の龍人・ガリュウ》
一人でふたりシリーズその1。ガリュウは手札から相方を出します。
手札からなので5コストの制約上限のカードを出しやすく、能力に無駄が出にくいのはメリット。
1ドロー付いてるのでナイトメアに手札壊されてトップで引いた、とかの時に悲しくならないのも優しさ。
《不死鳥の女帝》
ガリュウと組み合わせて5回以上守れるのが売り(最大PPが0になったらもう(L)の効果は使えない)。
ガリュウの能力は場にいるフォロワーに【守護】を与えるため
(L)で強制的にアクト状態で場に出るようにして守護発動するようになってるのではないかなと。
《深緑龍の軍師》
ドラゴンは大型【疾走】に困らないので単体使用はちょっと物足りないが
《ガリュウ》を強化できれば及第点。
ナイトメア
除去関係
《仁義の悪魔・ユヅキ》
6/5/5 (F)相手プレイヤーは自分の場のフォロワー1体を墓場に置く。
【NC_10】代わりに2体。3コスト、手札からこれを捨てる:5ダメージ、自分のデッキ1枚を墓場に置く。
いままでナイトメアがやれなかったことを2つもやってくれるスーパーフォロワー。
対【オーラ】、特にイージスに簡単に対応できる(F)効果もさることながら
3コスト5点ダメージがないクラスだったので嬉しい。
総じて使い勝手が良いのでよく見ることになるカードになりそう。
《ウールヴヘジン・アラガヴィ》
3/4/3 自分のエンドフェイズに【真紅】状態ならリーダーかフォロワーに3点 (F)5PP:他フォロワー全てに5ダメージ、これを+2/+2、【疾走】
これもLGらしい能力モリモリフォロワー。3ダメージをリーダーに飛ばせるのが大きい。
また実質8コストかかるとはいえ、5点全体除去はナイトメア初。
一つ目の能力の関係で【真紅】しないデッキでの採用は難しいが、分かりやすく強化してくれる1枚。
タイプ・妖怪
《大妖狐・ギンセツ》とその仲間たちといった構成。
現時点では5種類しかなく、妖怪・カードを参照するものが多いので
使う時はヒーローなどと同じく基本全部使う形になる。
《ギンセツ》進化で『一ツ尾狐』5体を突進させられるので10点分の除去ができる。
1回目の攻撃で《ギンセツ》を除去られるとコスト軽減がなくなってしまうことから
基本的には並べられるだけ並べてから攻撃しよう。
その他のカード
ビショップ
除去関係
《鋼刃の暗器使い》
2/2/2 【進化時】3/3 フォロワー1体に2点
2コスト2面取りフォロワーその3。
次に紹介する「PPが残っていたら族」の一人なのでそのシナジーと合わせて使いたいが
メタによっては序盤を優位に進めるため、単独使用も十分考えられる。
《聖なる槍使い》
5/3/4 (F)他に【守護】フォロワーが居るとフォロワーに3点 【進化時】フォロワーに4点
ビショップの3体対処フォロワー。ただこちらは5+1コスト+条件のため、かなり重い。
【守護】シナジーを活用しよう。
《ブーストキッカー》
2/2/2 (F)コストX:相手フォロワー全体にXダメージ
汎用性の高い全体除去フォロワー。
とはいえ4・6コストだと基本《ジャンヌ》のほうが強いので
3コストで全体1ダメージが有効な環境で使いたい。
《セイクリッドカウンター》
1コスト『クイック』 アクト状態のフォロワー1体に2点、【守護】がいるなら4点
【守護】フォロワーに攻撃してきた相手を対処するのにぴったりな一枚。
条件付きとはいえ1コスト4点の強さは《ブレイジングブレス》で知っているところ。
あまりいないけど、攻撃時スタンド状態に戻るフォロワーに対して使えない点には注意。
PP回復&ターン終了時PPが残っていると効果発揮
元ネメシスの能力がビショップにも登場。
PPを消費するわけではないので、なるべく複数の効果を発動させたいところ。
エンドフェイズ時の効果は自分のものなら解決順を選べるので、PP回復→残りPPが条件の能力を解決という順番で処理しよう。
【守護】シナジー
【守護】を持つカードがあるとボーナスを与えるカード群、《ルビーファルコン》などの第3弾以来。
一気に増えたので、あの時にできなかった守護デッキを今回で作れるか?
《グランドナイト・ウィルバート》
一人でふたりシリーズその2。
ガリュウと違い進化しないで(F)で出せることは偉いものの、5枚ルック(デッキ上から5枚を見る)で強い【守護】を当てることは厳しい。
《お茶会》と見る枚数も同じなので、何か当たればいいなくらいの感覚くらいで出そう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
第5弾の時に比べるとグランプリまでの期間が少し長いものの
・絶傑ほどデッキのカギとなるカードがはっきりあるわけではない
・前回はGWにあった大型大会がない
ということで、メタが熟成されるまで時間がかかりそうです。
6月いっぱいの各CSで一通りデッキが出そろって、そこからが勝負でしょうか。
公式でもCS大会の結果を紹介するようになりましたが
本コラムでもそこで紹介されていないデッキや
この前のヘクターのように自分が使いこんだデッキの解説などをしていければと考えています。
それでは、次回コラムでまた会いましょう。