はじめに
初めましての方は初めまして、『yk800』です。
このコラムでは直近の環境で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!
今回の特集は水闇火【サガループ】。
登場直後から研究されていた《蝕王の晩餐》を使ったループですが、パーツや手順が洗練化されていった結果、デッキとしての出力を高い水準で保ったままコンボフィニッシュができるようになっています。
また、既存の水闇【サガループ】とは違い、コンセプトレベルで《一なる部隊 イワシン》に依存しない構造になっているため、2023年3月20日に施行されたばかりの新殿堂後もほとんど影響なく使えるデッキとなっています。
新環境で要注目の水闇火【サガループ】について、基礎から解説していきたいと思います!
水闇火【サガループ】のサンプル構築
水闇火【サガループ】ってどんなデッキ?
《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》や《コッコ・武・ルピア》、《百鬼の邪王門》といった単体でも優秀な火文明のカードをデッキに組み込みつつ、それらのカードをコンボパーツにも組み込んだ意欲的な構築の【サガループ】です。
山札を掘り進めてパーツを集める手順は一般的な【サガループ】と同様ですが、フィニッシュには《超神星DOOM・ドラゲリオン》のようなわかりやすいカードは用いられず、《龍素記号 wD サイクルペディア》と《蝕王の晩餐》、《凶鬼03号 ガシャゴズラ》を組み合わせたループでの無限コンボがメインの勝ち筋。
詳細は後述しますが、最終的には《龍素記号 wD サイクルペディア》と《蒼狼の大王 イザナギテラス》の登場時能力を何度も使える状態にしたうえで、《「本日のラッキーナンバー!」》を繰り返し唱えて相手の呪文とクリーチャーを完全に封じ込め、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》で味方のクリーチャー全員にスピードアタッカーを付与してダイレクトアタックを叩き込んでゲームに勝利します。
一般的な水闇【サガループ】と比べて火文明が採用されたことで、「メタ」や「メタのメタ」として採用できるカードが強くなっているのが最大の特徴でしょう。
《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》は上下ともに軽量メタクリーチャーを展開してくるデッキに対して強く、《コッコ・武・ルピア》もメタクリーチャー除去や【サガループ】対面での墓地メタカードとして重宝します。
《百鬼の邪王門》はビートダウンデッキに対して単純な受け札としてはもちろん、《絶望神サガ》がうっかり落ちれば墓地0からでもそのまま相手ターン中にループに入ってしまえるコンボパーツとしての側面も持っています。
また、《ボルシャック・スーパーヒーロー》・《コッコ・武・ルピア》はどちらも火のコスト6以下かつ登場時に除去能力を持っているため、それぞれ《百鬼の邪王門》から登場する受け札としても優秀。
加えて、これら2体のクリーチャーはそのままメインコンボのパーツにも組み込まれているため、徹頭徹尾無駄なくシナジーが敷き詰められたデッキです。
また、そもそもフィニッシュ手段に《一なる部隊 イワシン》が絡まず、墓地の枚数を参照するギミックもないため、つい先日施行された最新の殿堂レギュレーションの影響がほぼ完全にありません。再現性の低下とサブプランの弱体化というダブルパンチを受けた水闇【サガループ】と比べて相対的に動きやすくなったデッキだと言えるでしょう。
これらのメリットの代償として、コンボ自体の手順はかなり複雑で難解です。
手順と前提となる条件が多いのはもちろん、《龍素記号 wD サイクルペディア》の「墓地から呪文を唱えた後に墓地に置かれるかわりに山札の下に置く」常在型能力がらみのルール処理を存分に活用するデッキであるため、きちんと対戦相手にこれらの処理を説明できるだけの理解度がなければまともにプレイすることができません。
コンボ達成に必要な「縛り」が強いため一般的な水闇【サガループ】と比べて「とりあえず動き出してから考える」といったプレイの簡易化が難しいのが難点です。
動きの柔軟性に乏しいのかというとそんなことはなく、任意の呪文を踏み倒したり《絶望神サガ》を《蒼狼の大王 イザナギテラス》に変更・後から蘇生させてループを中断・再開させたりと、要所要所で小回りが効くため、自由度そのものはむしろ高い部類。
ただし、最終的に作らなければならない状況がかなり明確に定まっており、これらの「寄り道」を挟んだ後にどのような状況になるのかをきちんと管理する必要があります。山札を1枚まで掘り進めた先で手札に《超神星DOOM・ドラゲリオン》が1枚と闇のマナ1枚があればいい水闇【サガループ】とは違ってコンボの途中でカードが墓地・手札・山札を行き来することもあり、基本的な証明を身につけるだけでも難しいデッキです。
また、メタに対抗する手段自体は増えているものの、これらのカードを使えば手札が減っていくためリソース管理の難易度は向上。ただでさえコンボに複数枚のカードを要求するデッキなので、適当にプレイしてしまうとあっという間にガス欠に陥りかねません。
総じて使用者のデッキ理解度・プレイ熟練度が高い水準で要求されるデッキだと言えるでしょう。
水闇火【サガループ】のループ手順について
水闇火【サガループ】に採用されるカードについて
コンボ特化の【サガループ】には欠かせない2マナのルーターたち。とりあえず2ターン目に唱えて手札を整えるだけで次のターンにはコンボに入りかねない手軽さ、そこから生じる対戦相手への強烈なプレッシャーは、【サガループ】というデッキの強さの根幹を支えています。
手札調整・墓地肥やしとしてはこれと言って特筆すべきことはありませんが、《龍装者 “JET”レミング/ローレンツ・タイフーン》の役割が水闇【サガループ】と比べて増加しています。火文明をメインに組み込んだことでマナ基盤としての役割が追加されているのは明確な強みですね。
また、コスト3のクリーチャーかつ条件付きながらW・ブレイカーであるため、様々な手段で踏み倒して打点要員としての運用も期待できます。滅多にないことではありますが、執拗にメタカードを展開されてどうしてもコンボに入れない場合は、《龍装者 “JET”レミング》に《瞬閃と疾駆と双撃の決断》で2回攻撃を付与することで4打点として計上できる点は覚えておきたいところです。
リリース以来何かと話題には事欠かない、時代を代表するコンボエンジン。
墓地にクリーチャー2枚とこのクリーチャー2体で即座にループに突入できる速度・隙の小ささは歴代のコンボデッキの中でも屈指。その強さを存分に発揮して、【サガループ】はさまざまな形で環境最上位の座をほしいままにしています。
このデッキもご多分に漏れず《絶望神サガ》2枚での無限ドロー・無限墓地肥やしループをメインの勝ち筋としていますが、火文明が入ったことによる特徴として《百鬼の邪王門》や《瞬閃と疾駆と双撃の決断》といった踏み倒し呪文を絡めて相手の想定外の角度からコンボ突入が見込めます。
《百鬼の邪王門》はそれ自体が強力な受け札でありつつ、自前で墓地を肥やすことができるため墓地0枚からでも捲れ方次第でコンボに突入できる点が強力です。
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》の手札からコスト3以下のクリーチャーを出す効果で《コッコ・武・ルピア》と同時に出せば、相手の墓地枚数に依存するものの、わずか3マナで《とこしえの超人》や《若き大長老 アプル》を破壊しながらコンボインできるため相手の想定を大きく崩せる点が魅力です。
採用枚数が少なく「決まればラッキー」な《瞬閃と疾駆と双撃の決断》はともかく、《百鬼の邪王門》は複数枚採用することがほとんどなので、積極的に狙っていく価値のある組み合わせです。
4マナのオリジンというカタログスペックの元、《絶望神サガ》の相方として絶対的な地位を築いている1枚。いつでもループの間に挟み込んでコスト3以下の呪文を唱えられるコンボパーツでありつつ、登場時能力の利便性からコンボに入る前から無数の役割を担う便利屋です。
コンボパーツを集め、デッキボトムの順序を操作し、ブロッカーとしてビートデッキ相手の壁となりながら、メタカードでフタをされた際には打開手段を探してそのままコストを支払わずプレイする……。このカードの存在そのものが【サガループ】というデッキのパワーを底上げしています。
このデッキにおいてはコスト4のクリーチャーであること+《蝕王の晩餐》を「手札から」プレイできるため、《龍素記号 wD サイクルペディア》を踏み倒しながらもう一度キャストする能力をフル活用させてくれるフィニッシュのキーカードです。
《絶望神サガ》から出てきて《蝕王の晩餐》で《龍素記号 wD サイクルペディア》に繋がるコスト4、《ボルシャック・スーパーヒーロー》で破壊できるパワー3000と、本体スペックの要所要所が噛み合うおかげから単体で強いカードのみでもループコンボを形成できるようになっていることこそ、水闇火【サガループ】が登場した最大の要因だと考えられます。
最強位決定戦での活躍以降、大きな注目を集めている【サガループ】へのメタカードが《コッコ・武・ルピア》。墓地リセットに加えて除去能力まで持っているためウィニービートにも強く、墓地リセットカードでありながら腐る対面が少ないことが強みのひとつです。
そんな強力なカードを【サガループ】自身が取り込んで弱くあるわけがなく。攻撃する必要はあるものの継続的な墓地リセットで相手のコンボ突入を遅らせられるため、こちらがコンボに突入する下準備の時間を稼いでくれます。
除去として見ても、【サガループ】自体が比較的墓地肥やしの得意なデッキということもあってコスト火力のリーチを伸ばしやすく、相性は良好と言えるでしょう。墓地コンボデッキでありながらクリーチャーが2体落ちていればコンボに突入できる【サガループ】では、墓地をコストにすることのデメリットもそれほど大きくはありません。
上記の除去と合わせた選ばれた枚数の墓地リセット能力は自分を対象に指定可能・枚数も任意であるため、コンボ中に山札を回復する手段としてループの中にも組み込まれる活躍ぶり。
フィニッシュループで山札を回復できるのはもちろんですが、《絶望神サガ》ループの途中に《蒼狼の大王 イザナギテラス》+《蝕王の晩餐》+《龍素記号 wD サイクルペディア》経由で《凶鬼03号 ガシャゴズラ》から《絶望神サガ》と《コッコ・武・ルピア》を踏み倒せば、墓地の好きなカードを山札に戻して再度《絶望神サガ》ループに入って擬似的な墓地回収として運用することもできます。
パワー3000なので《ボルシャック・スーパーヒーロー》の範囲火力に巻き込んで再利用できる点も◎。
登場時に墓地からコスト4以下の呪文を踏み倒し、バトルゾーンにいる間は手札から唱えた呪文を各ターン1回だけ墓地から再キャストできる、ジャストダイバー持ちのブロッカー。ご覧の通り、コスト5パワー5000のボディにメリット能力がこれでもかと盛られたハイスペックなクリーチャーです。
このクリーチャーは墓地から呪文を唱えるとその呪文が山札の下に戻る常在型能力を持っています。これは、《龍素記号 wD サイクルペディア》の持つ2つの墓地呪文利用能力に共通させたい、「唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く」テキストをひとつの能力に圧縮して冗長さをなくすためのデザインだと考えられます。
しかし、呪文を山札の下に置かせる効果が個々の効果ではなく常在型能力に依存していることで、「呪文処理の途中で《龍素記号 wD サイクルペディア》がバトルゾーンに出れば、唱えた後墓地に置こうとしたタイミングで能力の発生源がバトルゾーンにいるため、置換効果が適用されて墓地から唱えた呪文は山札の下に置かれる」、あるいは「呪文処理の途中で《龍素記号 wD サイクルペディア》がバトルゾーンを離れれば、唱えた後墓地に置こうとしたタイミングではすでに能力の発生源がなくなっているため、置換効果は適用されず墓地から唱えた呪文が墓地に残る」ことになります。
このデッキにおいては主に《凶鬼03号 ガシャゴズラ》を使ったループで活用する前者が重要ですが、後者もルール処理上可能であることは覚えておきましょう。
ループの過程で《龍素記号 wD サイクルペディア》の登場時能力を任意の回数ストックしたあと、《龍素記号 wD サイクルペディア》をバトルゾーンから離してから効果を好きなだけ処理することで《「本日のラッキーナンバー!」》や《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を墓地に残したまま何度でもキャストできるのも、同じく呪文を踏み倒す能力と呪文を山札の下に戻す能力が分割されているおかげです。
このようにループパーツとしても様々な面でデッキの自由度を高めている《龍素記号 wD サイクルペディア》ですが、もちろん単体での強さも申し分ないスペック。《百鬼の邪王門》との相性の良さは4c【邪王門】が証明している通りですし、シンプルに《エマージェンシー・タイフーン》などのルーターが手札枚数を増やすカードに化けるのも見逃せません。
ビートダウンへの勝率補助を一手に担う最後の砦であり、墓地にカードがない状況からでもワンチャンスを狙える踏み倒しカード。
デッキに採用されている踏み倒し先は軒並み除去能力やブロッカーなどを持っており、多くの場合は何らかの形で2面以上のストップを期待できる優れた受け札です。採用できる枚数の都合で複数枚抱え込むのはやや難しいものの、ルーターを連打するデッキの構造と手札誘発型受け札の相性はかなり良好です。
また、パーツのシールド落ちケアを兼ねた《デビル・ドレーン》で自分のシールドを削れば、バトルゾーンにあるクリーチャーの攻撃時に能動的に唱えて強引にコンボインを狙う選択肢も取れるのがこのカードの面白いところ。
リスクは少なからず存在するものの、スピードアタッカーや進化クリーチャーが少なく、返しにそのままダイレクトアタックされづらい相手には狙う価値のあるプランです。
サーチカードであり、山札の内容を確認できるカード。
もちろんこの手のデッキではシールドに埋まったカードを間接的に確認できるのも重要、というかむしろそちらがメインと言ってもいいほどで、取れそうなコンボルートやトリガーの数などを事前に把握してその後のプランを確定させやすくしてくれます。
サーチ先としては《絶望神サガ》を持ってくるのはもちろん、このカラーリングでは《百鬼の邪王門》にアクセスできるのが非常に優秀です。速度に優れるビートダウンデッキ相手に確実に1枚お守りを用意できるのは安心感が変わりますね。
火文明が加わったことで多色カードの選択肢が豊富です。サンプル構築に採用されていないところでは(水/闇でも使おうと思えば使えますが)《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》や《イデア・パラドックス》、変わったところでは《「伝説のサイバーパワー!」》をデッキトップに置いてビビッドローでプレイするのも面白いかもしれません。
何かと便利なカードですが、使えば手札が1枚減るのは決して軽くない代償です。使うタイミングと持ってくるカードは慎重に検討しましょう。
ループ後に無限《龍素記号 wD サイクルペディア》から何度も唱え、味方のクリーチャー全員にスピードアタッカーと2回攻撃を付与して一気に打点を押し付けるフィニッシュ補助が主な役割。
ごく稀に、序盤からクリーチャーを並べる展開になった際には味方への2回攻撃やスピードアタッカー付与で相手のシールドを殴り切って勝つことも視野に入ります。大量のメタクリーチャーを捌ききれず、ループフィニッシュを狙いづらい場合に検討したいサブプランです。
キーパーツのシールド落ちをケアするうえで最も強力な1枚。《蒼狼の大王 イザナギテラス》からテンポよくプレイできるコスト3の呪文です。
通常の水闇【サガループ】で使うには隙とリスクが大きいですが、《百鬼の邪王門》で殴り勝ちを牽制できる水闇火【サガループ】においては気軽に撃ちやすく、デッキとの噛み合いが光るポイント。
最終的に《超神星DOOM・ドラゲリオン》1枚あれば事足りるあちらと比べて、コンボにある程度手札が必要なのもこのデッキで《デビル・ドレーン》を採用する動機として挙げられます。
3ターン目に攻撃できるクリーチャーをバトルゾーンに置いておき、4ターン目にこの呪文を唱えてシールドを全て回収してから《百鬼の邪王門》に全てを託す展開も視野に入るのはこのカードがあればこそでしょう。
無限《龍素記号 wD サイクルペディア》で好きなだけ唱え、相手の呪文・クリーチャー召喚をことごとくロックして逆転の芽を摘むフィニッシュ補助カードが主な役割。
このカードも単体のパワーが高く、フィニッシュ手段としてはもちろんコンボ達成までの妨害カードとしても非常に強力です。
【サガループ】同型や墓地リセット意識の「3」や《十番龍 オービーメイカー Par100》に待ったをかける「10」、4c【邪王門】にワンチャンスを作らせない「5」など、相手のデッキやプランに合わせた適切なコスト宣言ができれば相手に何もさせないターンを作ることも不可能ではありません。
ツインパクトの例に漏れず上面のクリーチャーで使う場面は少ないですが、一度無限《龍素記号 wD サイクルペディア》を作った後はさらにループを展開することでコスト6のクリーチャーの登場時能力を好きなだけ使えるため、相手のバトルゾーンのクリーチャーを全て手札に押し戻せます。
手札からカードが捨てられた際に墓地から手札に戻るため、《絶望神サガ》ループを介して手札を増やせるようになるカード。
《デビル・ドレーン》の項目でも触れたようにある程度の手札が必要なコンボなので、手札の枚数を増やせる《死神覇王 XENARCH》はあるに越したことはありません。1枚採用では山札の枚数が少なくなってから引くと活用しづらく見えますが、《コッコ・武・ルピア》で山札を作り直してもう一度ループすることで問題なく手札を増やしにかかれます。
また、《百鬼の邪王門》との相性がなかなか良好で、強制バトルで相手のクリーチャーを1体持っていった後に登場時能力を解決すれば2面除去が可能。相手の盤面次第ではジャストダイバーをはじめとした「選ばれない」クリーチャーも除去できるのは願ったり叶ったりです。
おわりに
というわけで今回は水闇火【サガループ】について解説していきました。
このデッキの凄いところは、やはりコンボパーツ1枚1枚がコンボ目的でなくとも採用されるほど強力かつ環境にマッチしているところでしょう! デッキ全体のパワーを損なわないどころかむしろ高めたうえで、それらのカードを全てコンボパーツとしても活用している無駄のなさは筆舌に尽くしがたい美しさです。
《「本日のラッキーナンバー」》はタマシードトリガーをケアできないため、より直接的に勝ちへと直結するカード(《腐敗麗姫ベラ》など)を採用して確実にフィニッシュを狙うのも選択肢のひとつではあるのですが、それらのカードを入れてしまうとやはり「個々のカードが全て強い」という強みがやや損なわれてしまうのも事実ではあるので悩ましいところですね。
デッキとしての完成度は高い一方で、コンボルートは非常に複雑で難しいのがやはり最大の難点。今回紹介した代表的なループですらあの手順数であるにも関わらず、構築次第では《サイバー・K・ウォズレック》を起用したサブループを習得したり、無限《龍素記号 wD サイクルペディア》後の展開作成ループなどもマスターしてはじめて「回せるようになった」と言えるでしょう。
能力の解決順や使う呪文などでコンボの中だけでも分岐する場面が多く、研究のしがいがあるデッキですが……決して軽々しくオススメできるデッキではないのも事実です。少なくとも大会で使ううえではメインループだけでも完璧に理解し、証明できるようにしておく必要がありますね。
それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!