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2023.3.22

【第34章】不死(にする)鳥 | プラズマの未開地探求録

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【第34章】不死(にする)鳥 | プラズマの未開地探求録

唐揚げに勝手にレモンをかけると喧嘩になる

目次

黒い鳥

ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたちに収録されたカードは、どれも闇文明だ。


という事は、今まで闇文明絡みで存在していなかったようなクリーチャーも収録されている


そんな面々が、こちらの2体だ。

《チョイワ・ルピア》《ダーク・鎌・ルピア》


どちらも闇文明を持つファイアー・バードであり、「ドラゴンの召喚コストを軽減する」正統派のルピアなのである。


もちろん、今までも闇文明を持つファイアー・バードは存在していたが、実はドラゴンのコストを軽減するものは存在していなかった。


そう、ドラゴン以外のコストを軽減する《デスメタ・ルピア》はいるのだが、軽減の対象は『ゴッド』となっている。


令和の時代となって、ついに闇文明絡みのファイアー・バードで、ドラゴンのコストを軽減できるようになったのだ。


しかも、そんな存在が2体も登場したのだ。これは、何かデッキを組めるような気がしてならない。


特に《チョイワ・ルピア》から《ダーク・鎌・ルピア》へ綺麗に繋がるというのは、デザイン性を感じざるを得ない。


それだけではない。《チョイワ・ルピア》で墓地にドラゴンが落ちた場合、《ダーク・鎌・ルピア》によって墓地から召喚できるようになる、というのも見逃せない。


ここからドラゴンを展開する事が出来れば、手札リソースを減らす事無くドラゴンで攻め込むことまで可能だ


この2枚の動きだけで既に面白い事が出来そうだが、これは下準備に過ぎないというのが驚愕である。


更なる発展の可能性を秘めているこれらの2枚で、今回もデッキを考えてみよう。

龍を何度も投げつけよう

さて、ドラゴンのコスト軽減をしながら、墓地からドラゴンを召喚出来るため、せっかくなのでドラゴンを自壊させて何度も使い回せる点を活かしたい。


そういう意味では、真っ先に浮かんでくるカードが、こちらだ。

かつて《ダーク・ルピア》と共に活躍し、相手の盤面をズタズタにしていた経歴を持つ《龍神ヘヴィ》だ。


ただし、現代ではコストが下がり、さらに使い勝手が良くなったクリーチャーが居る。

それが《極限龍神ヘヴィ》だ。


従来のゴッドではなく、オラクルの崇める神であるゴッド・ノヴァOMGとなっている。


今回のデッキでは、《龍神ヘヴィ》の能力を有した『ドラゴン』である点が重要なので、ゴッドかどうかはさしたる問題ではない。


そんな《極限龍神ヘヴィ》だが、《チョイワ・ルピア》《ダーク・鎌・ルピア》の2体が揃っていれば、なんと、たった1マナで召喚する事が出来てしまう


しかも《ダーク・鎌・ルピア》で墓地から召喚も出来るため、継続的にリソースを稼ぐ事も可能だ。


まず、このカードは入ると考えて良いだろう。




入るのだが、世はまさに大墓地メタ時代


墓地から継続的にリソースを稼ぐ手段ではあるが、それを押し通すには少々難がある時代なのである。


となると、墓地を利用するデッキになりつつ、墓地だけに依存しない構築である必要がある


そうなると注目すべきは、コスト軽減能力だ。


《チョイワ・ルピア》から《ダーク・鎌・ルピア》へ綺麗に繋げた場合、ドラゴンの召喚コストは3も軽減する事ができる。


つまり、次のターンにはコスト7のドラゴンへ繋がるということだ。


コスト7の、火・闇に属するドラゴンで、強烈な打撃を与えられる存在。

それは、やはりこのドラゴン以外に無いだろう。《悪魔龍ダークマスターズ》だ。


出るだけで相手の手札から3枚ものカードを射抜くこのドラゴンは、実質全ての手札を奪っていると言っても過言ではないほどの損害を相手に与えていく。


そんな存在が4ターン目に着地すれば、大抵の相手は黙ってしまうだろう。


ちなみに手札を見て捨てさせる枚数は3枚までの任意である。


相手の手札が全て《斬隠蒼頭龍バイケン》のようなカードだった場合、1枚も捨てさせない事が可能だ。


もっとも、そんな手札の相手だったら、また別の心配が出てくるだろうが。




良い感じのドラゴンが見つかったが、これだけでは少し心許ない。


何せ火・闇の組み合わせは、手札リソースを確保する事が難しいのだ。


となると、デッキ全体のカードパワーを上げて対抗するしかない。


もっと強いドラゴンが必要だ。というわけで、このドラゴンも入れておこう。

《メガ・マナロック・ドラゴン》


相手に出されてしまえば、思わず顔を歪めてしまいたくなることこの上ないクリーチャーNo.1だが、自らが使う側なら何の問題も無い。


むしろ、頼もしすぎる相棒となってくれるだろう。


頼もしすぎて1枚しかデッキに入れられないが、そこは仕方ない。


なお、これらのクリーチャーは《チョイワ・ルピア》《ダーク・鎌・ルピア》から繋がれば4ターン目に着地するが、《ダーク・鎌・ルピア》だけでも5ターン目に着地出来る。


少し悠長な気もするが、遅い相手にはこの動きでも悪くは無いので、覚えておこう。




さて、普通に強いドラゴンを2種類挙げたものの、肝心な”墓地から使い回せる”という点をクリアしていない


《極限龍神ヘヴィ》も確かに強い。強いのだが、リソースを稼ぎ、相手のクリーチャーを除去するだけだ。


そう、このデッキにはまだ、フィニッシャーが居ない。


ただ打点が高い、パワーが高いだけでは、現代のデュエル・マスターズでは勝つ事はできない。


もっと決定的に、勝利を掴みとれるドラゴンが必要なのだ。


即ち、勝利の龍

《勝利龍装クラッシュ”覇道”》


ご存知の通り、このクリーチャーはターンの終わりに自壊する事が可能だ。


さらにタップ状態で破壊されると、追加ターンを獲得する事が出来る。


この動きに《ダーク・鎌・ルピア》が組み合わさると、どうなるだろうか?


墓地から召喚し、ターンの終わりにまた墓地へと戻る。


答えは簡単。相手にターンが回らなくなるのだ


この状況を脱するには、相手はシールド・トリガーで《ダーク・鎌・ルピア》を除去するか、《勝利龍装クラッシュ”覇道”》を破壊以外の方法で対処しなければならない。


《クラッシュ”覇道”》を破壊以外の方法で対処するのは少々難しいかもしれないが、《ダーク・鎌・ルピア》を対処するのは、そこまで難しくないだろう。


では、《ダーク・鎌・ルピア》を除去されにくくしたら、どうなるだろうか。


その答えも簡単で、相手が勝つ望みが限りなく薄くなる。


要するに勝ちである。


こんな簡単に勝利を掴めて良いのか? と思った人も多いだろう。


もちろん、簡単ではない。


そもそもの話、《ダーク・鎌・ルピア》を除去されにくくする手段が、そんな早期に用意できるものでは無いのだ。

用意できた


しかも、なぜか1枚ドローまで付いている。大盤振る舞い過ぎるだろ・・・


間違っても、このカードで《クラッシュ”覇道”》を守らないようにしよう。相手に感謝されてしまうぞ。


破壊限定の除去耐性ではあるが、昨今の除去は破壊が比較的多いため、耐性としては十分だろう。


これで除去されにくい《ダーク・鎌・ルピア》《クラッシュ”覇道”》というパッケージを手に入れる事ができた。




ここまでで大体のパーツは揃ったが、今の環境では無視できない存在が居る。


それが《絶望神サガ》を軸に据えたデッキだ。


《絶望神サガ》2枚で好きなだけ墓地を増やし、そこから《超神星DOOM・ドラゲリオン》へと繋げるこのデッキは、登場するや否や瞬く間に環境に影響を及ぼしている。


このデッキの最速キルターンは3ターンと、このデッキより遥かに速いターンでゲームを終わらせてくるのだ。


これを無視していては、戦えるデッキとは言えないだろう


この《絶望神サガ》を軸としたデッキは確かに強力ではあるが、全く対処できない相手、という訳では無い。


各種対策が刺さりやすい他、対策に使えるカードも多いのだ。


中でもDG-パルテノン~龍の創り出される地~》《空間型無限収納ストラトバッグ》は、除去が難しいうえに《絶望神サガ》2枚のコンボを食い止められる、有力な対策となる


この2枚の中で《DG-パルテノン》は、このデッキにも容易に採用が検討できるカードだ。


このカードは文明を持たないため、3色以上の文明で構成されるデッキの場合、色事故の危険性のあるカードである。


しかし、今回のデッキは闇・火の2色であるため、このデメリットは許容できる範囲だ。


また、火文明には《赤い稲妻テスタ・ロッサ》《コッコ・武・ルピア》といった、有力な対策札が多数存在している。


これらをデッキに組み込むことで、環境で猛威を振るう絶望の神にも対抗できるだろう。


役者がそろったところで、デッキにしてみよう。

デッキリスト

4

2

4

1

4

3

4

4

2

4

4

4

結局、対策を2種類しか入れていないが、まあ、そんなモンである。


何かへの対策は、過剰に入れ過ぎてもダメなのだ。


狙いたい動きは、《チョイワ・ルピア》《ダーク・鎌・ルピア》《ダークマスターズ》という流れで戦況を掌握する事である。


そうでなくとも、4ターン目に《ダーク・鎌・ルピア》を繰り出し、5ターン目に《ダークマスターズ》でも良いだろう。


《勝利龍装クラッシュ”覇道”》が出せるまでマナを増やしたら、あとは追加ターンを取り続けながらゲームを終わらせよう。


これらのカードを引けなくとも、安心して欲しい。


《極限龍神ヘヴィ》が毎ターン墓地とバトルゾーンを反復横跳びしながら、相手クリーチャーの除去と手札リソースの確保をしてくれる


墓地対策を貼られたとしても、《超英雄タイム》で除去し、こちらの動きを押し通そう。


2ターン目の動きとしては、《チョイワ・ルピア》が無くとも《DG-パルテノン》《マルルの炎杖》がある。


これらは出た時に1枚ドローが出来るので、手札を減らさずに妨害や準備を行う事が出来てしまう、地味に凄いカードなのである。


ちなみに、《ダーク・鎌・ルピア》もドラゴンなので、1体でもバトルゾーンに居れば、墓地から次々に数を増やす事が可能だ。


1体居れば2マナで出せるため、更なるコスト軽減をしつつ盤面を展開する事が出来る。覚えておこう。


他にも《チョイワ・ルピア》には出た時、山札からカードを墓地に置く能力が備わっている。


このカードはコスト軽減がメインの使い道ではあるものの、この能力の使い忘れには注意したい。


なお、墓地を増やす事は《ダーク・鎌・ルピア》によるリソースの確保にもつながるので、忘れると大きな損をしてしまう。


今は環境を見てこの構築になっているが、もっと自由に枠を使えるのであれば、墓地回収が可能なカードを入れても良いだろう。


特に、《ダーク・鎌・ルピア》が無ければリソース負けしやすいため、これと一緒に大量のドラゴンを回収できる《ディメンジョン・チョーカー》などは、相性が良さそうだ。


今後、自壊する事で効果を発揮するドラゴンが増えるほど、このデッキはその強さを増していく事になる。


今は活躍できなかったとしても、将来に大きな可能性を秘めたデッキと言えるだろう。

終わりに

今回はシンプル、かつ強烈に攻め込めるデッキをご紹介した。


なお、延々と《クラッシュ”覇道”》が引けなかったら、祈りながら攻撃を仕掛けよう。


新殿堂の発表と、《絶望神サガ》の登場により、最近は日の目を見ていなかったデッキが再び息を吹き返している。


特に《ヘブンズ・ゲート》を軸としたデッキは、環境で幅を利かせていた【4c邪王門】が《絶望神サガ》系統のデッキに押さえられる事により、相対的に戦いやすくなってきている。


絶望の神を冠するカードであり、間違いなく環境に大きすぎるほどの影響を与えているカードではあるが、その存在すら、環境は飲み込みつつあるのだ。


デュエル・マスターズには、数多くのカードが存在している。


何も、相手が絶望の神だからといって、屈する必要は無いのだ。


思考錯誤した先には、何か突破口があるものである。


何故、人は目の前にある絶望に目をつむるのだ?

ー絶望の魔黒ジャックバイパー

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このコラムのライター

プラズマ

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