はじめに
こちらのレポートではVDuelCSにおける結果・考察をまとめていきます!
よろしければ少しの間お付き合いください!
この記事は第309回VDuelCS【オリジナル大会】の環境解説記事です。
本大会は【オリジナル構築戦】という以下のルールで戦うレギュレーションでのイベントとなります。
*40枚デッキだけで遊びます。
*外部ゾーン(超次元ゾーン、超GRゾーン)は使いません。
*ゲーム開始時から存在するカード(ドキンダム、ドルマゲドン、零龍)は使いません。
※殿堂カード(殿堂、プレミアム殿堂、プレミアム殿堂超次元コンビ)の制約は受けます。
今週の注目デッキ
最強位決定戦以降話題となったデッキをフィーチャーしていきたいと思います!
※現環境をご存じの方は【大会結果・母数結果】まで飛ばしていただいて構いません。
※あくまで私個人の見解ですのでご了承ください!
『アマテラス、その名は伊達ではない。』
【アナカラーサイクルスラッシュ】
組みやすさ:★★★☆☆
プレイ難度:★★★★★
構築自由度:★★★☆☆
《勝熱と弾丸と自由の決断》
【無色が故の汎用性! 優秀な効果が多くて決断できないこの1枚!】
種類:呪文
文明:ゼロ
コスト:4
種族:ジョーカーズ
■G・ゼロ:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計7枚以上あれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶バトルゾーンにある、コスト3以下のカードを1枚選び、持ち主の山札の下に置く。
▶このターン、自分のクリーチャー1体は相手プレイヤーを攻撃できる。
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの能力をすべて無視する。
最強位決定戦で3位入賞した「みれう選手」のリスト
パーフェクト呪文が3種類も搭載!
アナカラーってほんまかっこいい色してますね・・・。
それでは気になるループ方法を確認していきましょう。
☆クイーン・アマテラスの効果を増やすループ。
ループ条件①
バトルゾーンにcip効果を使っていない《クイーン・アマテラス》と
cip効果使用済みまたは使用前かつ、下から2番目の効果が使用前の《龍素記号wD サイクルペディア》がいる。
※サイクルペディアが持つ「自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。」効果を使用していない状態。以後『サイクルα』とします。
ループ条件②
山札に《フォース・アゲイン》があること。
※もし墓地に《フォース・アゲイン》がある場合、《龍素記号wD サイクルペディア》のcip効果で墓地から唱え、《クイーン・アマテラス》を出しなおすことでループ条件①の盤面が出来上がります。
《龍素記号wD サイクルペディア》
【ジャストダイバー+《ゴクガロイザー》=強力無比】
種類:クリーチャー
文明:水/闇
コスト:5
種族:クリスタル・コマンド・ドラゴン/ダークロード
パワー:5000
■ ブロッカー
■ジャストダイバー
■このクリーチャーが出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。『サイクルcip』
■自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。『サイクルα』
■自分の墓地から呪文を唱えた時、唱えた後で、墓地のかわりに山札の下に置く。
《クイーン・アマテラス》
【オリジンの女王、再び降臨】
種類:クリーチャー
文明:水
コスト:8
種族:ナイト/サムライ/オリジン
パワー:7000
■ W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札を見る。その中からコスト6以下の、クリーチャーではないカードを1枚選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。山札をシャッフルし、その後、そのカードを手札からコストを支払わずに使う。
上述したループ条件①と②を満たした状態でスタートします。
《クイーン・アマテラス》の効果で山札から《フォース・アゲイン》を手札に加え詠唱。
《フォース・アゲイン》で《クイーン・アマテラス》を破壊し、墓地からバトルゾーンに出します。
■ここでアマテラスのcip効果を待機させ、《龍素記号wD サイクルペディア》の『サイクルα』効果で墓地からアゲインを詠唱。
サイクルペディアを破壊し、墓地からバトルゾーンへ。
墓地から唱えられたアゲインは山札に戻りつつ、サイクルペディアのcip効果+『サイクルα』効果を復活させます。
効果待機:アマテラスcip、サイクルペディアcip・サイクルαが1ずつ。アゲインが山札にあります。
■そして待機していたアマテラスの効果で再度アゲインを唱え、アマテラスを出しなおします。『アマテラスcip待機1』
サイクルペディアの出た時効果『サイクルcip』で墓地に落ちたアゲインを詠唱しアマテラスを出しなおします。『アマテラスcip待機2』
効果待機:アマテラスcip2、サイクルcip0・サイクルα1。アゲインが山札にあります。
このようにループ開始時より『アマテラスcip』が1増えています。
この動きを繰り返すことで『アマテラスcip』を任意の回数増加させることができます。
☆任意の数だけ6コスト以下の呪文を詠唱効果するループ。
ループ条件①
『アマテラスcip』任意の数だけ唱えられる状態。
『サイクルα』効果1待機状態。
ループ条件②
アゲインが山札にある状態。
『アマテラスcip』でアゲインを詠唱、アマテラスを出しなおし『アマテラスcip』を待機状態に。
その後、サイクルαの効果でアゲインを墓地から詠唱し、サイクルペディアを出しなおします。
以上の状態を初期盤面とします。
効果待機:『アマテラスcip』任意の数、サイクルペディア各効果1ずつ。アゲインが山札にあります。
続いて任意の呪文を山札から唱え、山札に戻す流れを説明します。
■『アマテラスcip』を使用、アゲインを詠唱することでアマテラスを出しなおし『アマテラスcip』を待機状態に。
その後、『アマテラスcip』で任意の呪文を山札から唱えます。
効果待機:『アマテラスcip』任意の数、サイクルペディア各効果1ずつ。アゲイン・唱えた任意の呪文が墓地。
■『サイクルα』で墓地から任意の呪文を唱え、山札に戻ります。
その後『サイクルcip』を使用し、墓地のアゲインを詠唱→サイクルペディアを出しなおし、アゲインを山札へ。
この動きによって、初期盤面から『アマテラスcip』が任意の数から1引かれた状態になりますが
『アマテラスcip』はまた増やすことが可能ですので、これらを利用し任意の呪文を好きな数だけ唱えることができます。
《マナ・クライシス》、《絶望と反魂と滅殺の決断》、《九番目の旧王》
これら3枚に加えて、《お清めシャラップ》も組み合わせることで
相手のマナ・手札・盤面を全て消し去ることが可能となります!
ランデスというギミックが【4c邪王門】や【アナカラージャオウガ】に対して非常に刺さりがよいこと
《お清めシャラップ》+《龍素記号wD サイクルペディア》のパッケージが対サガループに対して有効であることから使用者を伸ばしています。
ただし【火単我我我】や【アポロワンショット】のようなデッキタイプは不利がつくので、気を付けましょう。
がしかし! このデッキは6コストまでの好きな呪文を詠唱できるため、下記のような呪文がカスタマイズできる点も魅力です。
以上のカードを使用することでシールド焼却や全てのカード使用不可ロック。
山札切れをさせたりと好みのフィニッシュ方法を選ぶことができます。
そんな【サイクルスラッシュ】というデッキ。
使えば使うほど味がするデッキなので、ぜひ使用してみてください!
それでは大会結果・母数・勝率詳細を見ていきます。
早速見ていきましょう!
大会結果・母数詳細・勝率詳細
【大会結果】
~第309回VDuelCS オリジナル構築戦~
『絶望から生まれる希望』
46名で開催されたVDuelCS。
タイトルの『絶望から生まれる希望』とは?
世はサガvsサガメタ! 果たしてそんな環境の中で優勝したのは!?
↓大会の様子はこちらから↓

最大母数は【水闇サガ】となりました。
その母数はなんと約1/4という圧倒的母数、やはりその使用率は今まで稀に見ない環境となっています。
続いて【アナカラー
ジャオウガ
】となりました。
サガ環境において一番対策できるデッキのため、その母数を伸ばしています。
以下が上位者のリストになります。【敬称略】
優勝:水魔導具/ブライトン

準優勝:
水魔導具
/越智光夫

3位:水光天門/夏木花(アギレラ)

4位:サイクルスラッシュ/Tatyo

それでは、もう一度今回の母数を確認してみましょう。
【母数詳細】

~特筆点~
【ハチ公ワンショット】【5cバラモルド】が母数を増加させています。
【ハチ公ワンショット】が増加した要因
→【サガループ】に対して【ハチ公ワンショット】は同じく3キルルートを持つこと
サガ側のコストが低めかつ、受け札が少ないのでワンショットしやすいことが考えられます。
また苦手である【4c邪王門】が減少していると環境的に読まれているので数を増やしています。
【5cバラモルド】が増加した要因
→《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》を無理なく採用ができるからだと思われます。
これは既存の【5cコントロール】だと多色と単色のバランスが難しく
更には《フェアリー・ミラクル》を採用するため、無色文明がカウントされないことも逆風です。
【5cバラモルド】の場合、限界まで多色を採用することができるうえに
自身のデッキに対して《パルテノン》の複数回という縛りが刺さりにくいことで優位に扱えることが要因でしょう。
続いては今回の母数が多いデッキの勝率を確認してみましょう。
【勝率一覧】


~特筆点~
・【水魔導具】が「約7割」と圧倒的な勝率を叩き出しています。
~理由~
【サガループ】の圧倒的母数に対してクリティカルな札を多く採用しているのが要因だと思われます。
【サガループ】以外のデッキに対しても非常に強く、8割以上の勝率を叩き出しています。
【火単我我我】の勝率が6割以上と非常に安定しています。
【サガループ】に対して強い【アナカラージャオウガ】【水魔導具】【アナカラーオービーメイカー】
これらに対しても五分以上の戦いができることも勝率を安定している理由です。
さらには不利対面である【4c邪王門】の母数が減少していたのも勝率を上げた理由と考えられます。
以上が【大会結果・母数詳細】になります。
続いては今後の【オリジナル】環境について考察していきます。
今後のVDuelCS~オリジナル~環境考察
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
最後に【まとめ】として今後のオリジナル環境を考察していきますので、もう少しだけお付き合いいただけると嬉しいです。
※なるべく初心者の方にも分かりやすくお伝えしていきますが
考察ということで競技イベントによく参加されている方向けにお話しするため
多少専門用語が出てきます。ご了承ください。
それでは殿堂レギュレーションの発表を受けて、影響を受けているデッキタイプをその理由と共にご紹介させていただきます。
水魔導具 編
~影響を受ける理由~
《ガル・ラガンザーク》の殿堂入り。
【水魔導具】としてフィニッシャーであり、時間を稼ぐための圧倒的な切札が殿堂入り。
現環境で主に使われていた構築としては、機能不全に陥ってしまったと言っても過言ではないかもしれません。
もちろん《凶鬼卍号 メラヴォルガル》を採用することでフィニッシュすることも可能ではありますが
現環境を席巻する【水闇サガ】に対しての有効札を失うのと同時に踏み倒しメタが1枚のみとなるため
他の踏み倒しデッキに対しても不利がつくようになってしまいました。
墓地メタをしながら《ガル・ラガンザーク》の着地という非常に強力なムーブを失った【水魔導具】
果たして【水魔導具】の未来は・・・?
アナカラーオービーメイカー 編
続いては【殿堂施行後】、活躍が見込まれるデッキタイプをご紹介したいと思います。
火単我我我 編
~活躍が見込まれる理由~
最強位決定戦優勝! ◆ドラ焼き選手の秘密兵器!
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》×《コッコ・武・ルピア》2種類のサガメタを搭載した3キルデッキ!
特に母数の多い【サガループ】に対して強く
更にはサガメタデッキである【アナカラーオービーメイカー】や【アナカラージャオウガ】に対しても強いのが非常に魅力的です。
速度的には少し遅くなってしまいますが
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の踏み倒しメタが《絶望神 サガ》をはじめ《キユリのASMラジオ》にも刺さるだけでなく
《百鬼の邪王門》や《有象夢造》など現環境にとって非常に通りがよいのも活躍を見込まれる理由となっています。
また【サガループ】に対抗できるデッキは受け札が少なくなりがちなので
そういったデッキに対して強く出ることができ、【4c邪王門】の母数が減少していることも追い風となります。
ヘブンズゲート採用デッキ 編
サンプルデッキリスト一覧
【最後に】
いかがでしたでしょうか?
最強位決定戦で優勝した【火単我我我】が殿堂の影響を受けない点から今後活躍しそうな一面
【火単我我我】を刈り取る【邪王門】
【邪王門】を刈り取る【サガループ】
この3つ巴に対してどのようなデッキが登場するのか!
衝撃の殿堂発表を受けてGP2023まで新しいデッキが登場するのか!
非常に楽しみです!
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今後も【VDuelCS~協賛:ドラゴンスター~】何卒宜しくお願い致します。
以上、らふぁにぃでした!