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2023.3.7

Vol.49「光水【ヘブンズ・ゲート】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.49「光水【ヘブンズ・ゲート】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは直近の環境で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は【ヘブンズ・ゲート】


 この【サガループ】環境で【ヘブンズ・ゲート】が勝てるの? と思わず考えてしまいましたが、リストを見ればなるほど、どのようにして【サガループ】と戦っていくかがよく見える構築に仕上がっていました。


 今回は時代に逆行するようでいて着実に適応・進化している水光【ヘブンズ・ゲート】について、基礎から解説していきたいと思います!

光水【ヘブンズ・ゲート】のサンプル構築

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光水【ヘブンズ・ゲート】ってどんなデッキ?

 《ヘブンズ・ゲート》《スターゲイズ・ゲート》といった光のブロッカーを踏み倒す呪文を駆使して大型クリーチャーを次々と展開していく、コスト踏み倒しギミックを主体としたデッキです。


 メインの踏み倒しカードである《ヘブンズ・ゲート》がS・トリガーを持っていることからカウンター性能が非常に高く、1枚でもS・トリガーを踏ませれば瞬く間に大型ブロッカーを大量連鎖させて戦況を制圧してしまえるのがこのデッキ最大の特徴。豪快なコスト踏み倒しとS・トリガーによる逆転というデュエル・マスターズの醍醐味を同時に味わえるデッキということで、根強い人気のあるデッキタイプです。


 踏み倒しが可能になる5ターン目〜6ターン目まではひたすらリソース拡充に費やすのが【ヘブンズ・ゲート】デッキの王道。闇文明を加えて手札破壊で妨害したり、火文明を加えて相手のメタカードを除去したりする構築はありつつも、大きなアクションまではひたすら耐え凌ぐターンです。


 コスト踏み倒しが可能になったら、大型ブロッカーを一気に吐き出してバトルゾーンを制圧していきます。長い歴史の中でさまざまな選択肢が追加されてきましたが、現代で最もよく使われているのは《闘門の精霊ウェルキウス》。登場時にカードを1枚引いてブロッカーを踏み倒せるため1枚からブロッカーが2体並ぶだけでなく、バトルゾーンに残り続ければ味方のクリーチャーがバトルに勝つたび同様の効果が得られます。


 これらの展開補助を挟みつつ、最終的には《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》《∞龍 ゲンムエンペラー》といった相手の行動をロックできるカードを絡めて逆転の芽を摘み取り、大型ブロッカーの大群で相手のシールドを割り切ってゲームに勝利します。




 現在の環境で最も意識しなければならないデッキが【サガループ】であることは間違いありません。もちろん、このデッキもその例に漏れず【サガループ】対策の搭載を余儀なくされています。


 フィールド式のメタカード・《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》で相手のループを停止しつつ、自分は大量のドローソースを搭載することでサブプランとして取られがちな相手のハンデス戦術に太刀打ちするのがこのデッキの【サガループ】対策の基本形。フィールドを4枚しか採用できない点は、汎用性の高いサーチカードである《十・二・神・騎》で山札を掘り進めることでカバーしています。


 さらには相手からのハンデスに反応して登場し、さらにリソースを伸ばす《提督の精霊龍 ボンソワール》まで採用されており、【サガループ】環境をきちんと勝ち抜けるよう意識した構築であることが伺えます。


 最終的にビートダウンして勝つデッキや《DG-パルテノン 〜流の創り出される地〜》で動きを制限できるコンボデッキ全般、相手の妨害を上回るリソースを稼げるためハンデスデッキには強く出られる一方で、現環境では下火ながら呪文ロックを絡めて打点を通してくるデッキは非常に苦手。


 現環境で主流なデッキの中で言えば、4c【邪王門】のようなデッキは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を通されるだけで負けかねない相手です。

光水【ヘブンズ・ゲート】に採用されるカードについて

 このデッキにおける【サガループ】対策枠。


 相手の行動を制限する力はそれほど厳しくないかわりに、フィールドによる制限でループコンボ自体は完全にシャットアウト可能。手札を消費せずに展開できるためデッキ自体との相性が良く、ハンデスでリソースを削ってくるサブプランの通りを緩和できることも強みです。


 【オービーメイカー】など他のデッキに対しても一部有効な対面はありますが、それ以外の相手には自分の展開を阻害されるデメリットの方が目立ちがち。不要な対面には出さない方が無難ですが、マナに逃すにも色マナに貢献しない無色なのはこのカードの悩ましいところですね。

 ギャラクシールドを使って2ターン目にセットすると次のターン開始時に山札の上4枚から好きなカードを回収できる初動枠。3ターン目までに《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》にアクセスして【サガループ】メタの5〜8枚目として換算しつつ、拾うカード自体は制限がないため対面を選ばないことが強み。


 特定の相手への極端なメタカードを採用する場合は、2種類のカードを8枚積むよりも1種4枚とそれを探してくるカードの方がデッキパワーを維持しやすい、という好例です。


 カード回収までにタイムラグがあることには一長一短ありますが、返しの相手の行動を見てから拾うカードを選べるのは類似のサーチ呪文でもなかなかないメリットです。たとえば同じ水/闇/自然系のデッキであっても【ハンデス】系なのか【サガループ】なのかによって《DG-パルテノン 〜流の創り出される地〜》の要・不要が変わったりするため、できるだけ相手の情報を得てから判断できるのはこのカード独自の強みと言えるでしょう。

 純粋に手札枚数を確保する能力に長けた元・殿堂入りカードの超強力ドローソース。1回唱えるたびに手札を2枚ずつ消費する《ヘブンズ・ゲート》との相性は言うまでもなく抜群です。


 単にデッキとの相性が優れているのはもちろん、対ハンデス戦術において枚数の確保は最もスマートな解答となります。《龍頭星雲人》《絶望と反魂と滅殺の決断》のような質より枚数に優れたハンデスに対して、それを上回る物量で対抗できるのは《サイバー・ブレイン》の特権ですね。


 また、S・トリガーを持つ呪文なので《電磁魔天イエス・ザナドゥ》で墓地から唱えられるのは意識しておきたいポイント。なんとなく受けるカードに意識が向きがちですが、十分に防御が間に合っているときはリソース拡充という選択肢も取れるようになっています。

 このデッキのコンセプトとなっている光の超定番踏み倒し呪文。「光のブロッカーのみ」を「手札から」という厳しい制約こそあるものの、コストの制限なくクリーチャーを2体踏み倒せるのはやはり破格です。


 6マナを払って手札からプレイすることもありますが、マナ加速のない光/水ベースの構築では、どちらかといえばS・トリガーとしてプレイする機会が多い呪文です。コストを支払うことなく、登場するだけで多大なアドバンテージを得られる大型ブロッカーを2体も踏み倒せるインパクトは強烈。ビートダウンデッキに踏ませればほとんど勝ちと言ってしまっても差し支えないでしょう。


 このカード4枚だけではゲーム開始時にシールドにある確率は約40%ほどですが、《「光魔の鎧」》《護天!銀河MAX》といった手札をシールドに変換するトリガーと合わせて採用することで、ビートダウンデッキ相手に《ヘブンズ・ゲート》を踏ませる確率はグッと上昇します。どのカードを何枚採用するかは環境に依存するところがあるものの、何かしらの形で一緒に採用しておきたいところです。

 S・トリガーがなくクリーチャーも1体しか出せなくなった代わりに、1ターン早い5マナでキャストできるようになった追加の《ヘブンズ・ゲート》このカードを起点に5ターン目から展開を作っていくのが光水【ヘブンズ・ゲート】の基本です。


 ツインパクトの恩恵によって自身がブロッカーを持っているのもありがたいポイント。上面のブロッカーは登場時にアドバンテージを得られませんがターン終了時に光のブロッカーを1体踏み倒せるので、自分のターン中なら出すだけでも最低限の役割を果たすことはできます。

 相手クリーチャー全タップと手札からの呪文踏み倒しを使い分けられる、汎用性の高いS・トリガー付きモード呪文。


 俗に「スパーク」と呼ばれるS・トリガー全タップ呪文として強烈な受け札になるのはもちろんですが、手札からコスト5以下の呪文を唱えるモードで《スターゲイズ・ゲート》を相手ターン中にプレイできる点もデッキと噛み合うポイントです。


 もちろんS・トリガーを持っているため《電磁魔天イエス・ザナドゥ》で使い回し可能。盤面を作りながら相手のクリーチャーを全てタップしてさらにターンをもらうと、次のターンに《電磁魔天イエス・ザナドゥ》がクリーチャーを攻撃し返して攻撃時能力を使えるのが面白いですね。

 S・トリガーで登場してシールド追加とブロッカーでガッシリ2面を受け止める優秀な受け札。


 単に踏ませて《ヘブンズ・ゲート》をシールドに埋めるのはもちろん、このカード自身が光のブロッカーなので《ヘブンズ・ゲート》から相手の打点を大きくズラす選択肢になりえます。カードパワーの面ではやや劣るものの、手札からのシールド追加でガッチリ防御を固められる部分は他のカードにはない強みです。

 登場時に山札の上から3枚のうちブロッカーを全て手札に加えるブロッカー。相手の呪文またはクリーチャーの能力によって手札から捨てられる際、代わりにバトルゾーンに出る能力を持っており、ハンデス対策として使われるカードです。


 現在の環境では、特に【サガループ】の《龍頭星雲人》に対するカウンターとして機能するカード。【サガループ】側は《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》でループコンボが止められた場合、墓地を肥やして《龍頭星雲人》でゲームを制圧しようとしてくるため、そこに対してこのカードを捨てれば、手札が減るどころか逆に増えてしまうこともあります。


 【サガループ】のサブプランをよく研究して選ばれた鋭いカードチョイスです。

 《スターゲイズ・ゲート》《ヘブンズ・ゲート》から最も踏み倒したい大型ブロッカー。出たときと自分のクリーチャーがバトルに勝った時に、カードを1枚引いて手札から文明を問わず「ブロッカー」を持つクリーチャーをバトルゾーンに出すことができます。


 ただ出るだけで手札を補填しつつ1面展開を追加できるうえに、他のカードでは踏み倒せない光文明以外の大型ブロッカーがデッキに採用できるのがポイント。


 その最たるものが《∞龍 ゲンムエンペラー》です。ほとんどのデッキを機能不全に追い込むこのクリーチャーを中盤以降に安定して踏み倒せるのが光水【ヘブンズ・ゲート】が活躍できる理由のひとつとも言えるでしょう。


 注意点として、このクリーチャーの誘発型能力は踏み倒し部分は任意ですがドローは強制。複数体が並んだ状態で味方がバトルに勝利するととんでもない速度で山札が減っていくので、山札の枚数は意識しておきたいところです。

 登場に際してクリーチャーの名前を指定し、バトルゾーンにいる間ずっと、選んだ名前を持つクリーチャーの能力をすべて無視するロック能力を持ったブロッカー。


 フィニッシャー格のクリーチャーを指定して相手の勝ち手段を奪ったり、除去能力や状況を打開できる能力を持ったクリーチャーを指定して盤面を維持したりするのがよく見られる使用法です。


 例えば【サガループ】であれば《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》を出してしまえばループは制限できるため、単独でフィニッシャーとなる《超神星DOOM・ドラゲリオン》や除去札の《龍装鬼 オブザ08号》を。


 例えば【オービーメイカー】であればロック能力はもちろんマッハファイターも厄介な《十番龍 オービーメイカー Par100》やサブフィニッシャーとして採用されることもある《CRYMAX ジャオウガ》《∞龍 ゲンムエンペラー》を。


 現代デュエル・マスターズにおいて、特定のカードがメインの勝ち手段に定まっていないことは一部の高速ビートダウンを除けばありません。多少デッキの知識は必要になるものの、宣言さえ間違わなければ刺さる相手は非常に多いでしょう。

 

 登場時に墓地からS・トリガー付きの呪文をコストを支払わずに唱え、その呪文を墓地に置くかわりにシールドゾーンに加える、過去に類を見ない踏み倒し能力を持ったクリーチャー。


 呪文踏み倒しでアドバンテージを稼ぐだけでなく、使った呪文がそのままシールドに行くため、条件の都合上S・トリガーが確定でシールドに追加されます。もっともよく使われるのは《ヘブンズ・ゲート》かと思いますが、全タップ呪文を使い回して横に並んだ打点をまとめて止めたり、《サイバー・ブレイン》で手札を爆発的に増やすのも強力なオプションです。


 おまけに呪文を使うたびにその呪文よりコストの小さいクリーチャーを破壊できるため、小型クリーチャーを展開して数で押し切る展開も通用しません。


 特に除去耐性などはありませんが単純に獲得できるアドバンテージ量が非常に多く、カードパワーに優れた大型ブロッカーです。

 環境に存在する多くのデッキを1体で破壊できる光水【ヘブンズ・ゲート】の最終兵器。


 基本的には《闘門の精霊ウェルキウス》から踏み倒しを狙うカードで、5ターン〜6ターンでの着地が目安。


 カードゲームは弾が進めば進むほどカードの強さが徐々に上がっていくのが常ですが、コストが軽くて強いカードが増えれば増えるほど《∞龍 ゲンムエンペラー》の守備範囲は広がっていきます。現環境はまさにそれで、【サガループ】の登場によって環境全体のゲームスピードが上がった結果、軽いカードが主体のメタゲームに。相対的に軽いカードをまとめて封殺できる《∞龍 ゲンムエンペラー》の価値は高まっていると言えるでしょう。


 マナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば召喚できるため、《電磁魔天イエス・ザナドゥ》などを序盤にマナに置いたゲームでは《闘門の精霊ウェルキウス》などを起点にクリーチャーを4体以上展開した後、ムゲンクライムで召喚するパターンもあり得ます。


 闇のカードが5枚しか採用されていないため狙ってプレイするのは難しいですが、念頭には置いておきたいところです。

おわりに

 というわけで今回は【ヘブンズ・ゲート】について解説していきました。


 往年の名デッキとして知られる【ヘブンズ・ゲート】が、まさかこの大コンボデッキ環境で活躍できるとは! と新鮮な驚きを味わったため、今週のピックアップデッキに選ばせていただきました。


 特に《提督の精霊龍 ボンソワール》は非常に渋いカードチョイスで非常に面白いですね……。手札破壊に誘発して登場し、逆にリソースを補填できる「提督」系カードは他にも多数存在するため、同じようなギミックを組み込んだ他のデッキを考えてみるのも面白そうです。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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