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2023.2.28

Vol.48「水闇自然【サガループ】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.48「水闇自然【サガループ】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは直近の環境で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は自然【サガループ】


 先週から続いての【サガループ】ですが、自然文明が入ることでマナを伸ばす展開やメタクリーチャーを利用した遅滞戦術が可能に。コンボに特化した水闇2色の【サガループ】とは毛色が大きく変わっています。


 今回はコンボだけではない強みを秘めた水闇自然【サガループ】について、基礎から解説していきたいと思います!

水闇自然【サガループ】のサンプル構築

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水闇自然【サガループ】ってどんなデッキ?

 水/闇/自然の《CRYMAX ジャオウガ》をフィニッシャーに据えた構築をベースに、《絶望神サガ》を絡めたコンボフィニッシュルートを取り入れたハイブリッド戦術がウリのデッキです。


 序盤は《霞み妖精ジャスミン》《悪魔妖精ベラドンナ》《天災 デドダム》などのマナ加速カードをプレイしつつ、墓地にクリーチャーを送り込みます。対戦相手に応じて適宜《若き大長老 アプル》を挟んでゲームの遅延も狙います。


 中盤以降は手札のリソース管理に気を配りながらも、《絶望神サガ》のコンボフィニッシュを狙っていきます。4マナ以上ある状態で闇マナが1枚以上残るように《絶望神サガ》のコンボをスタートすれば、特にマナをアンタップさせるカードを挟まずとも《超神星DOOM・ドラゲリオン》は召喚できるため問題ありません。


 そして相手がコンボを嫌って露骨なメタカードを置いてきたり墓地リセットを挟んできたりするのであれば、それらを無視するようにマナをどんどんブースト。同時に頭数を並べて《CRYMAX ジャオウガ》でのリーサルで勝負を決着させます。


 《絶望神サガ》+《超神星DOOM・ドラゲリオン》でフィニッシュするルートと《CRYMAX ジャオウガ》でフィニッシュするルートの両方が存在し、《絶望神サガ》を意識させれば相手に強い動きをさせないことで《CRYMAX ジャオウガ》まで漕ぎ着けることができ、相手が強引に動いて隙を見せてくるのであれば《絶望神サガ》が通ってあっという間にゲームが決着してしまいます。


 ループルートと対をなす《CRYMAX ジャオウガ》によるビートダウンルートには《絶望神サガ》に対して有効な対策がほとんど効かず、1枚で同時に対処することが難しい点も有効性に拍車をかけています。


 異なる2つの角度からの攻め方を持っていることが、水闇自然【サガループ】の最大の強みだと言えるでしょう。


 また、単純に単体のカードパワーに優れたカードを採用しやすいのは、自然文明を採用すること・コンボに特化させないことの両方に共通する大きなメリットです。


 《天災 デドダム》+《Dis ジルコン》の強力な足回り基盤はもちろん、手札1枚から2体以上のクリーチャーを展開できる《キユリのASMラジオ》や、幅広い対面に効力を発揮する《若き大長老 アプル》、マナからの展開やアンタップキラー付与によって盤面処理も兼任できる《生命と大地と轟破の決断》など。


 コンボがうまく揃わなかったとしてもカードの強さで戦っていけるのが、【サガループ】に限らずコンボデッキに水/闇/自然基盤を取り入れた構築が根強い人気を誇る理由の一端です。




 弱点としては、純粋にフィニッシュまでのターンが遅くなっていることが挙げられます。コンボルートは4ターン〜5ターン、《CRYMAX ジャオウガ》ルートは5〜6ターン前後でのフィニッシュを想定しており、【サガループ】の強みのひとつであった「最高速度の速さ」は失われています。速度勝負で戦いたい相手には違ったアプローチで対抗する必要があります。


 また、2つのルートを取り入れた弊害として、コンボルートを通したい状況でコンボパーツが引けず、コンボが通らなくなった状況でコンボパーツしか引かない、といったような「噛み合わない」事故はどうしても出てきてしまいます。


 いくら枠が少なく済むとはいえコンボパーツを盛り込んだことで同じ役割のカードを枚数採用することが難しくなっているため、本来の水闇自然【ジャオウガ】で取りこぼさなかった対面を取りこぼすリスクは避けられません。


 構築段階で戦えない相手が減るかわりに、実際のゲームプレイの中での事故率は少なからず上がっていることには留意しておきましょう。

水闇自然【サガループ】に採用されるカードについて

 登場時に自身を破壊することでマナブーストができる2マナのクリーチャーたち。


 墓地に1枚でもクリーチャーがあれば、《キユリのASMラジオ》を唱えた際に《絶望神サガ》と墓地が増えるクリーチャーを同時に踏み倒すだけでそのままループに突入できるため、序盤から墓地を確保できるこれらのクリーチャーが他のブーストカードよりも優先して採用される傾向にあります。


 一方、バトルゾーンに残らないため《CRYMAX ジャオウガ》ルートで打点にならないのはややネック。《霞み妖精ジャスミン》の枠については、シールドこそブレイクできないもののダイレクトアタックが可能で、色マナの安定にも貢献しやすい《極楽鳥》に差し替えた構築も一定数結果を残しています。

 好きなカードをマナ・墓地に用意できる、マナ効率のいいサーチ要員。


 山札のカードを直接墓地に置くのではなく、山札からマナへ・マナから墓地へと柔軟に動かせるのがポイントで、文明の都合で序盤にマナに置かざるをえなかったり、山札の一番上からマナ加速したタイミングでマナゾーンに置かれてしまった《絶望神サガ》を墓地へ動かせるところが魅力です。単色カードをマナに置いてこのクリーチャーを召喚するために使ったマナからクリーチャーを落とせば、実質1マナで墓地カウントを+1できるクリーチャーなのも◎。


 《生命と大地と轟破の決断》との相性の良さも抜群で、2マナブースト→《天災 デドダム》と繋いで迎えた4ターン目に、《ダンディ・ナスオ》から《生命と大地と轟破の決断》を探してきてそのまま唱えて展開を作る動きも考えられます。

 現代デュエル・マスターズにおける自然文明の特権的地位を作り上げているメタクリーチャー。


 水闇【サガループ】のようなデッキに対処を強制し、相手の動きを1テンポ、あるいはそれ以上遅らせるためのカードです。このようにしてできた隙に、速度でやや劣るこちら側のコンボを通したり、もう1体の《若き大長老 アプル》を探してきて完全なロックに持ち込んだり、と有利な状況を継続させていきます。


 基本的には水闇【サガループ】を仮想敵として意識していますが、ピンポイントメタではなく多くのデッキに有効な汎用性の高いメタクリーチャーなので、役割を失う場面が考えづらいことが何よりの強みです。

 水/闇/自然を含むデッキで使われないことはないほどの汎用性を誇る、最高峰の中継ぎ要員。


 なるべく墓地にクリーチャーを用意しておきたいこのデッキでは墓地に振り分けられることのメリットも大きく、《CRYMAX ジャオウガ》でのフィニッシュに向けてマナ加速をしているだけで《絶望神サガ》コンボの布石になってくれます。


 《キユリのASMラジオ》から《絶望神サガ》と一緒に踏み倒すカードとしても強く、単体の強さにとどまらずデッキとの相性の面でも文句なしの1枚です。

 マナ基盤として優秀なカラーリングを持ちつつ、手札入れ替えで墓地のカウントを1枚増やせるコスト3のクリーチャー。


 マナ色を揃えるのがメインの役割で《キユリのASMラジオ》で捲れた時以外に優先的にプレイすることは少ないカードですが、長期戦になった際に墓地やマナから召喚してリソース源となるのはありがたい限りですね。


 また、ビートダウンデッキ相手にはこのクリーチャーを召喚することで、繰り返し復活しながらアドバンテージを稼ぎ続けるブロッカーとしての活躍が期待できます。

 コンボ条件を達成した瞬間に爆速で山札を掘り進めて、《超神星DOOM・ドラゲリオン》の召喚まで漕ぎ着けられるコスト3のゴッド/オリジン。


 先述した通り、このデッキは【サガループ】の名を冠してはいるものの、《絶望神サガ》による手札入れ替えループはあくまで「狙えれば狙う」ものです。


 《絶望神サガ》ループのためのカードはこのカード4枚と《超神星DOOM・ドラゲリオン》3枚、踏み倒し先の《禁断竜王 Vol-Val-8》2枚の合計9枚のみ。マナをアンタップするためのカードすら採用されておらず、極力デッキのスペースを圧迫しないように構築されています。


 しかしながら、墓地のクリーチャー2体と《絶望神サガ》2体があればコンボに入れる条件のゆるさのおかげで、対戦相手の脳裏には常に《絶望神サガ》コンボの存在がチラつきます。このプレッシャーで相手にメインの動きとは関係のないメタカードを使わせ、その隙にリソースを真っ当に拡充したり、《CRYMAX ジャオウガ》フィニッシュを狙ったりできるのがこの構築の大きな強みです。


 もちろん対策が間に合わなかった相手にはコンボを通して、《超神星DOOM・ドラゲリオン》《禁断竜王 Vol-Val-8》のパッケージでイージーにゲームを決着させることも。


 最終的にマナをアンタップさせる手段は採用されていないので、必ず闇マナを確保してコンボに入ることだけは忘れないように注意しましょう。

 山札の上5枚からコスト3以下のクリーチャーを2体出す、展開系デッキの心強い味方。


 4マナと手札1枚からメタクリーチャーやマナ加速クリーチャーが2体出てくるだけでも十分に強力なのですが、このデッキには追加の踏み倒し先として《絶望神サガ》も搭載されています。


 出てくるコスト3以下のクリーチャーは《若き大長老 アプル》以外みんな墓地を肥やす能力がついているため、事前に墓地に1体でもクリーチャーがあれば、《絶望神サガ》と一緒に出してすぐにコンボに入ることができます。シンプルにバリューに優れたカードがコンボパーツを発見してそのまま踏み倒す役割も持てるのは、破格と言ってもよいでしょう。


 コスト4ということで2ターン目のマナ加速から3ターン目に唱えるのも強力な《キユリのASMラジオ》ですが、最速パターンでは闇の1マナを確保できないため、コンボに入っても即座に勝利できない可能性が高いことには要注意です。

 おおむね踏み倒し先を選べる《キユリのASMラジオ》。あちらと同じく、登場時に墓地肥やしできるカードと、マナに落ちてしまったor置かざるを得なかった《絶望神サガ》を同時に踏み倒してコンボに突入させるのが主な役割になります。


 コスト5以下のクリーチャーはほとんどコスト3以下にまとまっており、コンボ以外の踏み倒し目的では今ひとつ強さを発揮しきれないのが悩みどころです。


 一方で、盤面処理に乏しいこのデッキでは、アンタップキラーを付与するモードも状況次第では重宝するかもしれません。

 【アポロヌス】や【火単ブランド】など、環境に増加中のビートダウンデッキ全般に広く浅く刺さる受け札。デッキのメインギミックとの噛み合わせは特にないため、この枠は環境に合わせた自由枠になります。


 メタクリーチャーや受け札などが主に採用候補となりますが、文明バランスの観点から極力水単色のカードを優先して採用したいですね。


 《B.F.F. モーメント》ならではの利点としては、盤面に干渉する力が強く相手のメタクリーチャーなどを一気に押し流せるので、トリガーで踏ませた返しにコンボを決めやすいことが挙げられます。選ばないため【アポロヌス】をノーダメージで返せるのも◎。

 コンボに依存しないルートのメインフィニッシャー。《キユリのASMラジオ》を起点に大量のマナ加速クリーチャーを展開して、比較的早期の着地を狙えます。


 メタクリーチャーを主軸とした構築と比べるとややバトルゾーンに残るクリーチャーの数が少ないですが、《若き大長老 アプル》《天災 デドダム》などの小型クリーチャーが合計3体もいればほとんどの場合で打点としては十分。


 攻撃できるクリーチャーの数と7マナというコスト以外に、特定の条件やコンボなどを介さないでゲームを決着させられるため、有効なメタカードというものがほとんど存在しません。あの手この手で妨害されやすいコンボルートとの相性補完に優れたフィニッシャーです。

 2種セットで《絶望神サガ》ループ後のフィニッシャーを担当するスロット。3枚/2枚の合計5枠と無理のない範囲でできるかぎりコンパクトにまとまっており、コンボに勝ち手段の全てを委ねる構築とは一線を画す構成です。


 《禁断竜王 Vol-Val-8》はジャストダイバーとEXライフで非常に場持ちが良好。《絶望神サガ》のループ後はほぼ確実にクリーチャーが4体以上破壊されているため、《終末の時計 ザ・クロック》でターンを飛ばされない限りは追加ターンの獲得が見込めます。


 どちらも文明が比較的強いため、マナ要員としても優秀。特に手札に来た際に極力マナとして使いたい単色カードである《超神星DOOM・ドラゲリオン》は、1枚目をマナに置きやすくするため、3枚とやや多めの採用になっています。

おわりに

 というわけで今回は自然【サガループ】について解説していきました。


 基本となる動きは同じカラーリングの水闇自然【ジャオウガ】を踏襲しつつ、勝ち手段のバリエーションとして《絶望神サガ》《超神星DOOM・ドラゲリオン》が追加されており、異なる2つの側面から攻めていけるのが最大の特徴。こういった対策軸の違う2つのプランを押し付けていける、良い意味で「どっちでもいい」構築は個人的に非常に好みのもの。このデッキも例に漏れず、非常に面白そうですね!


 軸をずらすことでメタクリーチャーを除去するカードに枠を割く必要がなくなり、コンボ特化の構築との直接対決をメタクリーチャーで牽制しつつ、ビートダウンデッキに対しても強力な受け札で返すアプローチを取れる点も強力だと思います。まだまだ違った角度からアプローチする構築も出てきそうで、今後の発展も楽しみですね。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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