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2023.1.27

D&Dから来た統率者! ~たまごヴォーロ~ | 妄想殿下の『統率者をめぐる冒険』

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D&Dから来た統率者! ~たまごヴォーロ~ | 妄想殿下の『統率者をめぐる冒険』
目次

〜異世界博物冒険学〜

天使……主として、鳥の羽根が背中にあるヒト型種族を天使としているようだ。自然発生ではなく、上位種とも言える存在によって創造されている場合が多い。




類人猿……樹木や河川などが複合する自然が豊かな地域を主として居住地としている。原始的な人間種族ともとれる生体が特徴で毛深いことが多い。不思議なのは原始的な文明を形成し、シャーマンやドルイドなどの役割をもった個体が存在していることがある。




組立作業員……アーティファクトと呼ばれる魔法を媒介とする構造物がこの世界には存在している。(私の故郷へ持って帰れば一体どれほどの価値を持つだろう! 計り知れない)そのアーティファクトを組み立てて作成するアーティファクトというものがある……というか居るというか……。機械が機械を生み出しているのである。この世界がアーティファクトだらけにならないのは何故か……。それは今後明らかになっていくであろう。




熊……この世界にも熊はいる。アウルベアはまだ見ていない。どう見ても熊ではない生き物も熊と言われていることがある。興味深い。




サイクロプス……私の世界にも存在していた、1つ目の巨人種族。面白いのは、大抵の場合、知能が低く、ゴブリンなどの小型種族に使役されている場合が多いということ。とにかく腕力が強く、攻城などに用いられることもある。とある山道で出会った際に、掴まれてしまったときなど心底震え上がった。しかし、私の見てきた怪物どもの話をすると1つ目をグリグリと回し、もっと話せとせがんでくる。すっかり話し込んだあと、そいつは眠ってしまった。私はまんまと逃げおおせたのはこういうわけだ。




ドレッドノート……どうしようもなく巨大で手に負えないもののことをドレッドノートというが、この世界では大抵の場合、どんな種族のものでも巨大であればドレッドノートと称するようだ。巨大な亜竜種族(ワームなど)もドレッドノートと称する場合もあれば、そうでもない場合もありまぎらわしい。




卵……この世界でも生物は卵から生まれてくることが多い。(人間はその限りではない)しかし、卵のときからすでに意識を持ち、様々な行動をすることがある。更には、魔法的な力を受け、わずかの間に孵化することも多い。その場合出てくる生き物はたいていろくでもないものである。




眼……稀ではあるが、この世界でも眼が空中を歩き回り、他の生物へ危害を加えることがある。生き物に捕まらない不思議な特性を持つものもいるようだ。




大鹿……鹿ちゃんかわいい。




エイトグ……アーティファクトがなぜこの世界では溢れ出して地上を埋め尽くさないのか、その答えはこのエイトグが存在するからだ。エイトグは大きな口とつぶらな瞳を持つ奇妙な生き物で、驚くべきはその食性だ。なんとアーティファクトを食べるのである。ガリガリとかじられたアーティファクトはもう二度と動作しない。私の世界では驚異的な価値を持つであろうアーティファクトもこの世界ではありふれたものであり、壊れるものであるのだ。(魔法の道具を食うという意味ではラスト・モンスターに近いか?)




多相の戦士……私が冒険者たちとともに大冒険を繰り広げ、やっとのことで宿に帰ってきた翌日、私は窓からの強い日差しを受けて目覚めた。(この宿にはカーテンはついていないのだ!)しばらくは体の節々がひどく痛み、ベッドから立ち上がることができなかったが、なんとか元気を取り戻し、下の食堂でコーヒーでももらおうと立ち上がった。そして、食堂(ほとんど酒場だ、そういうものだ)へ着いた私を待っていたのは、涼しい顔でコーヒーを飲んでいる私だった。おかしい……大博物学者、ヴォーロはこの私ひとりである。見れば見るほど、あのきれいに整えられた口ひげ、気品のある目元、引き締まった身体、この私に相違ないのである。しかし、同じ顔をした人間が二人、街を歩いているというのはどうにも具合が悪い。昨日雇った冒険者が寝ぼけた顔で降りてきた。私は、そいつを捕まえ、テーブルに座ってコーヒーを飲んでいる私のことを訴えた。なんとかしてくれと。そうするとヤツは、「ああ……お前さん、帰ってくるときにやられたな」などというので、「なんにもやられておらん!」と喚いてみせた。(紳士は本来喚いたりはしないもんだが、今はそれどころではない)「ダンジョンの中には、ああいうヤツもいるんだよ……待てよ、お前が本当に人間か?」などと失礼なことを言ってくる。「もちろん、私が本物のヴォーロだ」と言ったが信用してくれなんだ……私はどうしたら良いんだ。




ウィザード……解決してくれたのは、放浪の魔術師だった。二人いる同じ顔の我々を見ると、少し困った顔をしたあと、手をかざして何か唱え始めていた。私は次の瞬間、身体が歪み、どこか奇妙な空間に投げ出されていた。かと思えば、またあの宿屋の食堂に引きずり出された。「ほら、わかったでしょ」魔術師が言う。私は、自分の手を見る。ああ、私の手だ。薄く、透き通った、様々に変わる私の手、私の身体。「仕方ねえなあ、お前に恨みは無いが、シェイプシフターに町中を歩き回られたら困るんだぜ」戦士は、剣を引き抜くと、私の……。




ゾンビ……この世界は生きているものと同じくらい死んでいるものが歩き回っている(ことがある)。

ヴォーロ著『異世界博物学辞典』より

統率者デッキ紹介 〜どんどん出てくる!たまごヴォーロ!!〜

みなさん、こんにちは!

年が明けたと思ったらもうすぐ、「ファイレクシア:完全なる統一」が発売されようとしていますね!


新しいシステムと新しいクリーチャーたち……統率者戦が捗ること間違いなしです。

なんと言っても、毒カウンターを使った新しいシステム、ココらへんが非常にロマンがあって色々と考える甲斐がありそうです。


さて、今回は統率者戦会で対戦した友人のデッキを紹介させていただきたいと思います。

気になる統率者は《モンスター見聞家、ヴォーロ》


こちらは、マジック:ザ・ギャザリングとダンジョンズアンドドラゴンズにおける一番最初のコラボレーションセット、「フォーゴトン・レルム探訪」で登場したカードで

クリーチャー・タイプが場にも墓地にもいないクリーチャー呪文を唱えるたびに、そのコピー・トークンを出すという夢のあるカードです。


前置きはこのぐらいにして、今回のデッキリストはこちらです!!

Volo, Guide to Monsters / モンスター見聞家、ヴォーロ (2)(緑)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

あなたが、あなたがコントロールしているクリーチャーやあなたの墓地にあるクリーチャー・カードと共通のクリーチャー・タイプを持たないクリーチャー呪文を唱えるたび、その呪文をコピーする。(クリーチャー呪文のコピーはトークンになる。)

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デッキリスト

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さて、作者である友人からコメントも頂いておりますので、掲載させていただきます。



クローン系は唱える段階では元の種族なのでトークン発生します。

対象変更は出来ないので恵みのスターリックスの変容は同じクリーチャーに対して行うことしかできません。

変容誘発は都合3回発生。

孔蹄のビヒモスとスターリックスはビーストで被ってるので変容は下につけましょう。

人間系はヴォーロでは増えないですがクローン活用で増やせるのでETB強いやつは入れてもよいかと。


搭載コンボは

流浪のドレイクとティムールの剣歯虎で無限マナ

流浪のドレイクと気まぐれな詐称者で無限マナ+無限ドレイクトークン

暴君2体で2マナファクトとソルリンをぐるぐる回して全バウンス(クリプトか魔力の櫃があれば無限マナも可)


基本つよつよクリーチャーを並べて楽しくなるデッキなのでお好きに入れ替えてください。



いやあ、あらためて見ても良いデッキリストですね。

たまごヴォーロのキーカードたち

非常に面白い構築かと思います!


まず、デッキ構築を行う上でついやりがちなマナ・アーティファクトを大量投入するということを上手く避けている点。

構築の考え方はいくつかあると思いますが、マナ・アーティファクトを利用するというところからスタートすることが多い気がするのです。


そして、最近マナ・アーティファクトは、《無のロッド》《溜め込み屋のアウフ》《石のような静寂》など対策が多くあるため、封じ込められる機会が多くなってきたと考えます。

それを受け、土地をできるかぎり毎ターンセットすることでマナ基盤を安定させるという考え方が隆盛してきました。


どちらの考え方が良いのかは正解がなく、個人の好みに委ねられている気がしますが、土地を多く入れておき、毎ターンセットする。さらに土地をサーチするカードによって安定的に土地基盤を伸ばすという戦略はよい方針だと感じています。


とか言っている私は最近、マナ・アーティファクトをばんばん入れたデッキを作ってしまいました!!




続いて、適度に対戦相手の盤面に触れるカードが入れられていること。


まず《内にいる獣》

パーマネント対策として非常に優秀なカードで、クリーチャーのみならず、土地やアーティファクト、エンチャントに触ることができるのは替えのきかない一枚です。


次に《秘儀の否定》

パーマネントにのみ対応していると、止められないコンボなどソーサリーやインスタント。それらだけではなく、場に出てしまった段階で勝ちが確定するカードなどを止めるためにも打ち消しが必要です。

打ち消しばかりではデッキとしてはまとまりが悪くなりがちですが、《秘儀の否定》《白鳥の歌》など、限定的な打ち消しをバランス良く含んでいるところがいいですね!


そして、《酸のスライム》

このスライムに限りませんが、クリーチャーが戦場に出たときの効果を倍にすることができる統率者ですので、クリーチャー1体、1枚のカードで倍のアドバンテージが取れます。

すげえ! 1+1=2じゃない! 20なんだ! 10倍だぞ10倍!


クリーチャー自体は入れ替えが可能ですので、自分のこだわりクリーチャーへ入れ替えて構築してみるのも非常に楽しいと思います。




私なら何を入れるか……と考えたところ。


まず、《獣相のシャーマン》

必ずしも万能ではありませんが、状況に応じて欲しいクリーチャーを手札に引っ張って来られるシステム・クリーチャーです。

コピー・トークンがでなくてもフィニッシャーをサーチできるのでかなり良いはず。


さらに《荒廃の双子》

唱えたときに自身の能力で出る10/10のエルドラージトークンに加えて、ヴォーロの能力で出る10/10のエルドラージトークン!

全員で30点パンチだ! ただつよ!


そして《軍団を破壊するもの》

エルドラージかぶりなので《荒廃の双子》とは好きな方を選んで入れてください。

10/8で《寄せ餌》付きのクリーチャーがぶん殴ってくるとめちゃくちゃ困るということを最近思い出しました。

コピー・トークンが出れば二人の対戦相手の軍団を破壊できますので、どんどん破壊しましょう。

終わりに

今回は、《モンスター見聞家、ヴォーロ》を使用したデッキを紹介させていただきました。


《ヴォーロ》というキャラクター自体はね、「統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い」にも収録されておりまして、そちらでも構築が可能です。

次回というわけではないですが、こちらの《巡歴の学者、ヴォーロ》も面白いので、ぜひ紹介したいと思っています!


統率者は非常にいろいろなアプローチができるフォーマットだなあと思わせてくれる、《モンスター見聞家、ヴォーロ》

みなさんもぜひデッキ構築に挑戦してみてください!!


それではまた「統率者をめぐる冒険」でお会いいたしましょう。

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このコラムのライター

妄想殿下

妄想殿下