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2023.1.6

番外編:新年特別企画・2022年の「Weekly Pick Up Deck!!」を振り返ろう! | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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番外編:新年特別企画・2022年の「Weekly Pick Up Deck!!」を振り返ろう!  | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 みなさま、新年あけましておめでとうございます。


 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 というわけで今回はお正月特別企画! 今回の記事ではデッキの紹介をお休み。昨年の「Weekly Pick Up Deck!!」を振り返り、来たる新年の未来に思いを馳せようという企画でございます。


 早いもので筆者がドラスタコラムで週刊連載を戴いてから間もなく1年が経とうとしています。これまでの足跡を辿るとともに、昨年1年間のデュエル・マスターズの動きも振り返っていこうかと思います。


 それでは早速ですが、本編へと参りましょう!

2022年の総振り返り!

2月








 本連載がスタートした2022年2月。


 デュエル・マスターズの新商品としては「パラレル・マスターズ」が発売されました。縦にぶち抜かれたフルアートやSFチックなモチーフが取り入れられた特殊枠「未来フレーム」のカードを中心に、斬新な効果やデザインのカードたちでユーザーのド肝を抜いた特殊セットでした!


 特に強力だったのが、《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒 ドギラゴンX》《13番目の計画/サファイア・ミスティ》の2種。これらのカードは今なおアドバンス環境に多大な影響を及ぼしています。


 オリジナル環境でも使われるカードとしては超軽量侵略元の《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》、MTGから輸入されたマナ・クリーチャーの《極楽鳥》、新たに2種類が追加され様々なデッキで活用できるようになった《新世界王の創造》《新世界王の破壊》のキング・セル2種あたりが挙げられます。




 この時期のメタゲームを支配していたのは、第1回で紹介した水闇自然【墓地退化】でした。

 《竜魔神王バルカディア・NEX》のフィニッシュ力は折り紙付き。当時はタマシードによる受けも存在しなかったため、このクリーチャーと《∞龍 ゲンム・エンペラー》もしくは《禁断竜王 Vol-Val-8》の組み合わせを完全に受け切れるデッキはほとんどありませんでした。


 《天災 デドダム》を中心とした水/闇/自然特有の優秀な足回りもデッキの基盤をガッチリと支え、水/闇2色だったころと比較してしっかり6マナ揃えて同一ターン中に墓地肥やし+《死神術士デスマーチ》+《龍脈術 落城の計》と動くことでリセットが中心だった当時の墓地メタを無視してコンボを決められるのが強力でした。


 そのほかにも、《天幕船 ドンデンブタイ》型【墓地ソース】や、この構築では日の目を浴びなかったものの日本一決定戦で実績を残した《神帝英雄 ゴッド・モモキング》入りの【モモキングJO退化】など、後々の環境で大きな活躍をするデッキが頭角を現した時期でもありました。

3月


 カレンダーの都合で3月の記事は計5本。


 4月リリースの王来MAXに向けた充電期間ということで新商品のリリースはなく、メタゲームの変動は比較的穏やか。


 ピックアップしたデッキも「突如として環境に襲来した超大型新人」というよりも、メタゲームに彩りを添える味のある面々が揃っていますね。


 この中ですと、【チェイングラスパーキリコ】はコンセプトとなる動きはそのままに、《天災 デドダム》《終末王秘伝オリジナル・フィナーレ》、除去トリガーなどの優秀な闇文明のパーツを迎え入れる構築で、2023年1月現在でも活躍しているデッキタイプです。

 速度を出そうとすると安定しないものの、各種除去で盤面を整理しながら5ターン目には安定してコンボに入れるのが最大の強み。


 マナさえ用意できれば手札から《蒼狼の王妃 イザナミテラス》を召喚するだけでコンボ始動できる実質1枚コンボで、呪文ロックを完全に無視でき、メタクリーチャーの類も豊富な除去で乗り越えやすく、妨害手段全般に対して一定以上の耐性を持っています。


 また、「龍覇爆炎」で人気が大爆発した火水自然【モルトNEXT】(【シータモルトNEXT】)の基盤がこの時期にある程度完成していたのも面白いですね。当時は「龍覇爆炎」はもちろん《インフェル星樹》さえ登場していなかったため、あらためて最新のデッキリストとカードを見比べてみると、カードパワーが大幅に進化していることがよくわかります。

4月


 4月の掲載記事は3本、月前半にスタートデッキ2種、後半に王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」がリリースされ、新カードタイプ「タマシード」の可能性に沸いた1ヶ月でした。


 除去やマッハファイターの的にならない進化元で、攻撃に参加できない分クリーチャーよりもコストパフォーマンスに優れた登場時能力を持っており、呪文ロック・クリーチャーロックのどちらもすり抜けて登場できる受け札にもなりうるタマシード。


 新たなカードタイプがこれほどまで大々的にプッシュされた前例は少なく、タマシードの登場はデュエル・マスターズの常識を少なからず変えました。




 火自然【アポロヌス】と光闇火【ライオネル.Star】はどちらもタマシードの恩恵を全力で授かっているデッキタイプです。


 火自然【アポロヌス】では驚異の1マナ進化元、《ヘルコプ太の心絵》《ストリエ雷鬼の巻》が極めて強力。


 侵略元として唯一無二の性能を持つ《カチコミ入道<バトライ.鬼>》もタマシードから進化することを条件とした能力でメタクリーチャーを突破するのが強みの一つになっているため、タマシードがなければ成立しなかったデッキと言っても過言ではないでしょう。

 光闇火【ライオネル.Star】はタマシードの防御性能の高さにフォーカスを当てた特殊なカウンターデッキです。


 この時期に流行していた【墓地退化】系の《竜魔神王バルカディア・NEX》に対してタマシードによる受けはクリティカルヒット。他の既存デッキも当然ながら「クリーチャーでも呪文でもない防御手段」なんてものは考慮しておらず、これまで盤石だったフィニッシュを返しうるデッキの登場はある種のパラダイムシフトだったと言えるでしょう。


 自分の動きを早めるカードが限られるため決して速度の出るデッキではありませんが《「正義星帝」<ライオネル.Star>》を基点とした横展開が連鎖すれば《アルカディアス・モモキング》込みのリーサルを組むのは簡単ですし、《禁断英雄 モモキングダムX》が絡めば5ターン前後で《無限銀河 ジ・エンド・オブ・ユニバース》による特殊勝利が見込めることから、防御的なデッキとしては決定力も高い点も特徴でした。


 また、4月初頭に紹介した【光抜き4c万軍投】は、直近の2022年12月からアドバンス環境で活躍しているデッキの原型とも言える構築です。この時点で近しいコンセプトのデッキが登場していたことがわかりますね。

5月





 5月掲載分は以上の4本。この月は開発部セレクションデッキ2種が発売されましたがカードプール全体としては変化がなく、王来MAX環境が煮詰まっていった時期でした。


 この時期にピックアップした中で特に印象深いものといえば、やはり《インフェル星樹》でしょうか。デッキではなく特定のカード1枚に注目した記事は、後にも先にもこの1本だけです。

 《禁断 〜封印されしX〜》とのセット運用パッケージはもはや言うまでもないほどの認知度。デッキ枠1つと4枚採用できるカードだけで5マナ2ブースト&2ドローが運用できるのはアドバンスでも類を見ないアドバンテージ量です。


 これまでドラゴン系デッキといえば【ドラグナー】系列の一強だったところに【ガイアッシュ覇道】が食い込みはじめたのも、このカードの影響が少なからずあるでしょう。増えたマナから《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》へと綺麗に繋がったり、封印を外してしまう火のコマンドが少ないため禁断解放が暴発しづらかったりと、【ガイアッシュ覇道】は《インフェル星樹》パッケージと相性抜群でした。


 水t闇【スコーラー】と光水闇【墓地退化】は、ともに6月の日本一決定戦から8月の殿堂施行までの間に激しくしのぎを削りあうコンボデッキたちの一角。どちらもこの後の環境で強く存在感を示すデッキとなりました。

6月




 6月掲載分はこの3本。この月は第2週に日本一決定戦、第4週に王来MAX最終弾「切札! マスターCRYMAX!!」のリリースと、なかなかに盛りだくさんな月間でした。


 日本一決定戦では【モモキングJO退化】が大立ち回り。オリジナル・アドバンスともに【モモキングJO退化】が最大母数を占める、史上稀に見る極端なメタゲームが形成されました。


 全国各地から選りすぐりの強豪プレイヤーが集まる舞台で、これだけの人気を集めた【モモキングJO退化】。その強さに疑う余地はないでしょう。


 王来MAXの総まとめとなる最終弾ではタマシードの順当強化が来る……かと思いきや、フタを開けてみればタマシードに関わらず単独で強力なカードのオンパレード。


 中でも強力なのは、《若き大長老 アプル》《飛ベル津バサ「曲通風」》《星空に浮かぶニンギョ》といったこれまでにない角度で幅広いデッキに作用するメタカード群と、現環境最強クラスのフィニッシャーと名高い《CRYMAX ジャオウガ》でしょうか。


 墓地進化・マナ進化への妨害手段になるのはもちろん、墓地・マナからのカードプレイを禁止して手札外リソースを徹底的に封殺する《若き大長老 アプル》、展開環境で猛威を振るっていた《進化設計図》《巨大設計図》などの爆発的リソース源や《天災 デドダム》などを一気に弱体化させる《飛ベル津バサ「曲通風」》はどちらも環境上位のデッキを相対的に弱体化させました。


 これらハンデスとの噛み合わせが良好なメタクリーチャーがデッキパワーを底上げしたうえで、《CRYMAX ジャオウガ》による鋭角なフィニッシュが加わり大幅に強化された水闇自然【ハンデス】は、現在に至るまでオリジナル環境の最前線を走り続けています。

 【4c邪王門】も基盤となる動きはそのままに、いくつかのアップデートを手にしてオリジナル環境で活躍中。《百鬼の邪王門》《一王二命三眼槍》で防御性能が高いデッキでありながら、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》を基点として能動的に《百鬼の邪王門》を唱え、攻撃的に振る舞っても強いのが最大の特徴です。


 火単【旅路G3】は少し形を変え、アドバンスフォーマットで開催されたGP2022Day1において存在感を示したデッキとしても記憶に新しいですね。

7月










 7月掲載分はこの4本。


 月末に発売された「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」は再録中心弾ということで新規カードの種類こそ少なかったものの、その分粒揃い。


 《ジョリー・ザ・ジョニー Final》《勝熱と弾丸と自由の決断》は同時期に発表された《ガヨウ神》の殿堂解除と合わせて無色【ジョーカーズ】を久しぶりに環境へと押し戻したほか、《勝熱と弾丸と自由の決断》は今でも汎用性の高いカード除去手段としていくつかのデッキに採用されています。

 他にものちに水闇【シヴァンリンネ】を成立させるほか、【アビス】やアドバンスの水闇【ゼーロジャオウガ】などでも採用実績のある《鬼ヶ邪王 ジャオウガ》、オリジナルにおいては【アポロヌス】への明確な解答として水闇自然【チェイングラスパーキリコ】に採用された《魔王の傲慢》


 【ゼーロベン】の選択肢を広げる《そのウサギ、クセ者につき》や火単【“B-我”】のキーパーツとして直近の環境で評価されている《パイセン・チュリス》など、ほとんどのカードが何らかの形で環境に顔を出しています。


 ただし、これらのカードはどちらかと言えば後になって評価されたカードが多く、この時点ではそれほど大きな活躍が見られませんでした。


 この時期に紹介したデッキの中では、【ガイアハザード退化】が一番の出世頭でしょうか。この時期のリストは少し荒削りで、この後《Volzeos-Balamord》がフィニッシャーとして採用されるなど構築が洗練されていきました。


 7月後半から始まった超CSⅣの全国行脚でも、かなりの存在感を示して話題をさらったデッキです。

8月


 8月掲載分はこの4本。


 8月にはクロニクル・ダークサイド・デッキ「終焉」「零誕」の2種が発売され、アドバンス環境に大きな影響を与えました。


 「終焉」は足回りを中心とした様々な強化パーツによって火闇【ドルマゲドン】を環境入りするまでに押し戻したほか、《時空の禁断 レッドゾーンX》《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒ドギラゴンX》以来2枚目となるP侵略カードとして超次元ゾーンの選択肢を広げました。


 「零誕」は殿堂後の環境で活躍が目されていた《闇王ゼーロ》系デッキのパーツが1つでまとめて手に入るだけでなく、《龍頭星雲人/零誕祭》《闇参謀グラン・ギニョール》などの単体で優れたスペックを持つカードたちが収録されています。


 どちらも強力なクロニクル・デッキですが、特に「零誕」の基盤は現在に至るまで幅広いデッキに流用されるほどの完成度。《零龍》というカードの強さと基盤の安定性がよくわかるクロニクル・デッキでした。




 ……という流れを完全に無視して、紹介記事はオリジナル環境1色。今思い返すともう少しアドバンスの内容を盛り込んでもよかったかもしれませんね……。


 というのも、8月のデュエマは大忙し。クロニクルデッキが発売された翌週には殿堂施行があり、アドバンス・オリジナルともに活躍していた【モモキングJO退化】や【グルメ墓地ソース】、水t闇【スコーラー】に光水闇【墓地退化】と、6月付近の環境で活躍し続けていたデッキが軒並み環境から退きました。


 当然ながらオリジナルにおいても環境が大きく変わり、紹介したいデッキがパンクする事態となってしまいました。

 細かい部分にたくさん違いはあるものの、今なお最前線で活躍する水闇自然【ハンデス】(=水闇自然【ジャオウガ】)のベースは概ねこの時期には成立していたと言っても良いでしょう。


 メタクリーチャーをたくさん使ったデッキでありながら、《アクア・ベララー》でトップをコントロールしきる・《Q.Q.Q.X》の「5.S.D.」による特殊勝利を狙う、などの長期戦を見据えた戦術を取る必要がなく、7マナとクリーチャー3体ほどを並べて《CRYMAX ジャオウガ》で殴って勝利を狙えるようになったため、デッキとしての強度が大幅に増したのが水闇自然【ハンデス】最大の強化点です。


 また、殿堂直後の環境を荒らし回った【ゼーロベン】の活躍も同時期。その後は徐々に立ち位置を落としていきましたが、妨害されなければ簡単に4ターンコンボフィニッシュが発生する安定性とコンボデッキとしては異例のカードパワーは脅威的でした。

9月


 9月掲載分はこの4本でした。


 9月は新シリーズ「ゴッド・オブ・アビス」の第1弾「伝説の邪神」が発売され、新たなデュエル・マスターズが本格始動した月。


 《アビスベル・ジャシン帝》や各文明のACEクリーチャー(タマシード/クリーチャー)はいずれ劣らずコスト比のスペックが非常に高く、新時代のデュエル・マスターズのスタンダードが明確に示されたのが印象的でした。


 全体として、ゲーム速度には寄与しないものの、コストに比してパワーや打点の高いクリーチャーが数多く収録されているのがゴッド・オブ・アビス期の特色であると言えます。


 中でも、登場から間もなく環境に影響を与えたのが【アビス】と【オービーメイカー】でしょう。

 この時期のアビスはあくまで愚直にビートダウンすることしかできなかったものの、それでも中途半端な防御であれば突き崩せるだけの突破力を持ち合わせるパワフルさが魅力的なデッキでした。翌月に開催されたGP2022Day2でも強豪プレイヤーが持ち込むなど、一定の存在感を示したデッキです。


 【オービーメイカー】は「1マナ余らせた状態で自然のクリーチャーを3体出す」条件さえ達成すればどんな角度からでもプレイできるため、様々な形が模索されていました。この記事で紹介されているスノーフェアリー型は現在はあまり使われておらず、もっぱら多数のメタクリーチャーを《種族選別》のリソース力でバックアップする形が一般的です。


 アドバンス環境では最軽量メタクリーチャーである《とこしえの超人》の仕事が多く、GR召喚を用いてシビルカウントや自然のクリーチャーを出した回数を稼げるのでさらに凶悪に。2023年1月現在でアドバンス環境のトップメタに位置するデッキとして強い存在感を示しています。

10月


 10月掲載分はこの3本。


 10月1日・2日には実に3年ぶりとなるGP2022が開催され、競技デュエマシーンの盛り上がりは2022年でも最高潮に達しました。


 アドバンス環境で開催されたDay1では下馬評トップだった【ガイアッシュ覇道】がワンツーフィニッシュを飾ったものの、【オービーメイカー】や水闇【ゼーロ】といった【ガイアッシュ覇道】の構造的弱点を突くデッキが登場し、その後のメタゲーム推移に多大な影響を与えました。


 Day2のオリジナルフォーマットでは【水魔導具】が優勝、準優勝が光火【ライオネル】と、どちらもTier1とは言えないデッキが上位に躍り出る結果に。夏の殿堂施行からオリジナル環境は様々なデッキが入り乱れており、この大会もその例に漏れませんでした。


 そんな中で勝ち進んだ【水魔導具】は、当時の環境で上位に位置していたハンデス系デッキや5c系デッキなどの遅いデッキ全般に強く、速いデッキに対しても踏み倒しを駆使する相手であれば《ガル・ラガンザーク》の早期着地という勝ち目があるため、環境的に優れたデッキだったと言えます。


 光火【ライオネル】は《アルカディアス・モモキング》+《キャンベロ<レッゾ.Star>》という環境に鋭く刺さったカードを、【モモキングJO退化】が一線を退いたこのタイミングで最も強く使えるデッキでした。このデッキは後の環境でも一定の活躍を見せており、これら2枚を使いたい環境であれば有力な選択肢になりうることを証明しました。




 そして10月後半にリリースされたのが「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」。


 リリースされるたびに環境に多大な影響を及ぼしてきた「デュエキング」の系譜ですが、今年も例に漏れずパワフルなカードが目白押し。


 《超神星DOOM・ドラゲリオン》《「無月」の頂 $スザーク$》《龍素記号 wD サイクルペディア》。ドラゴンデッキの初動枠として活躍する《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》や小型をバラ撒いて簡単にアドバンテージを取れる《キユリのASMラジオ》など、枚挙にいとまがありません。


 リリース直後から即座に実績を残すカードはそれほど多くなかったものの、2ヶ月近くが経った今では徐々にその評価を確かなものにしています。

11月


 11月掲載分はこの5本。


 記事のうち3本が「デュエキングMAX 2022」の新カードで成立した・強化されたデッキ、もう1本が「龍覇爆炎」で強化された水火自然【モルトNEXTSAGA】ということで、新カードが目白押しの月間となりました。


 特にアドバンス環境は、「龍覇爆炎」の参入で【モルトNEXT】の使用母数が爆発的に増加したのが最も印象的です。もちろんたくさんの強化を受けてデッキとして強くなっているのは言うまでもありませんが、それを差し引いてもやはり人気の高さが窺えます。


 オリジナル環境では、「デュエキングMAX 2022」のカードが追い上げるように評価を伸ばした月間でした。当月の最後にピックアップした《超神星DOOM・ドラゲリオン》は直近の環境では構築を変えてアドバンスでも環境上位に躍り出ようとしています。


 また、今回紹介していないデッキの中でも【水魔導具】が《「無月」の頂 $スザーク$》を、4c【邪王門】や水闇自然【ジャオウガ】が《龍素記号 wD サイクルペディア》を取り込んで強化されています。


12月


 12月掲載分は上記の3本。


 2023年1月初旬現在のオリジナル環境上位陣は、水闇自然【ジャオウガ】、4c【邪王門】、【水魔導具】、闇単【アビス】の4強で構成されています。火単系のビートダウンが闇単【アビス】と入れ替わった形です。


 12月中旬に発売された「轟炎の竜皇」の新規カードによる闇単【アビス】の強化幅はめざましいものでした。


 待望の軽量メタクリーチャー《ブルーム=プルーフ》に、相手のピーピングハンデスで着実に妨害しつつプラン決定のための情報ももたらしてくれる《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》、そして自軍の全アビスに破格の「離れる時」置換の除去耐性を付与できるACE・《邪龍 ジャブラッド》

 【アビス】が喉から手が出るほど求めていた妨害手段に加え、突破力の向上はもちろんシステムクリーチャーの維持にも貢献してくれる全軍への除去耐性付与を手にしました。


 墓地対策は相変わらず弱点ですが、裏を返せば対策の不十分な相手にはめっぽう強力。妨害を手にしてゲームを引き伸ばすプレイもできるようになったため、基本的に動き出したら攻撃するしかなかった以前よりも、対応範囲が格段に広がっています。


 既に十分強力な闇単【アビス】ですが、これでもまだ第3弾、第4弾と伸び代が残されているのも末恐ろしいですね。

おわりに

 というわけで、去年1年の流れを総ざらいしていきました。


 こうやってみると色々取りこぼしている部分があり、反省。既存デッキのアップデートなんかは比較的優先度を落としてしまいがちなので、これを見れば当時の環境がわかる! とは決して言えません。


 しかし、たとえば4c【万軍投】の原型となるデッキを春先にピックアップしていたりと、思いもよらぬデッキがアップデートされて後々の環境で活躍していたりするのは改めて振り返ると面白いですね。


 昨年紹介して今は下火となっているデッキも、2023年のどこかで突然大暴れすることもある、かも……?


 来年の初めにも同じような振り返りができるよう、本年もたくさんのデッキを紹介していきたいと思いますので、yk800とドラスタコラムを何卒よろしくお願いいたします!


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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