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2022.12.28

Vol.41「光水火【鬼羅.Star】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.41「光水火【鬼羅.Star】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは、直近で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は【鬼羅.Star】


 前回に引き続き以前にも紹介したことのあるデッキタイプですが、こちらもゴッド・オブ・アビス第2弾「轟炎の竜皇」からの新戦力をひっさげてチラホラと活躍中。これまでにない動きができるようになっています。


 今回は弾を追うごとに着々と改良を重ねている光水火【鬼羅.Star】について、基礎から解説していきたいと思います!

光水火【鬼羅.Star】のサンプル構築

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光水火【鬼羅.Star】ってどんなデッキ?

 序盤から相手の動きを妨害する軽量クリーチャーを展開し、時間を稼ぎつつ打点を揃えていく、お手本のようなメタビートです。


 クリーチャーを展開する間に減っていく手札をコストパフォーマンスに優れたドローソース《T・T・T》で補い、展開と盤面強化とリソース回復を同時にこなすスーパーエース《「正義星帝」<鬼羅.Star>》をプレイするのが最初の目標地点。


 コスト5とやや重いこのクリーチャーを《エヴォ・ルピア》の踏み倒し能力でサポートし、4〜5ターンを目安にリーサルを狙っていきます。


 単体でスピードアタッカーを持っているクリーチャーが少なく打点が出しにくいものの、《その子供、可憐につき》《ブランド-MAX》が絡めばワンショットも十分に可能ですし、そもそもメタクリーチャーで十重二十重に包囲網を敷いていけば、無理な体勢で殴り切りを狙う必要もそれほどありません。《奇天烈 シャッフ》による呪文トリガーケアを駆使しながら、安全なリーサルを目指していきましょう。




 《「正義星帝」<鬼羅.Star>》が登場した王来篇第1弾「王星伝説超動」以来活躍しているかなり息の長いデッキタイプですが、《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の踏み倒し条件が非常に広範囲に渡るため、コンスタントに強化が繰り返されていることも光水火【鬼羅.Star】が一定の水準を保ち続けている要因と言えます。


 「轟炎の竜皇」で獲得した強化は《レディゴ・カリゾミダーマ》の存在。

《レディゴ・カリゾミダーマ》

文明:光
種族:メカ・デル・ディネロ
コスト:3
パワー:3500

■ブロッカー
■自分がコスト4以下の、クリーチャーまたはタマシードを使う時、コストのかわりに[光2]を支払ってもよい。
■シビルカウント5:自分の光のクリーチャーまたは光のタマシードが合計5つ以上あれば、自分のクリーチャーすべてのパワーを+4000し、「ブロッカー」を与える。

 コスト4以下のクリーチャーまたはタマシードを使う際かわりに光を含む2マナを支払って立て替えられる、擬似的なコスト軽減能力を持ったクリーチャーです。


 このクリーチャーの登場によって、《エヴォ・ルピア》+《「正義星帝」<鬼羅.Star>》のコンビが揃っていなければ大きなアクションを起こせなかった4ターン目の動きが大幅に強化されています。


 何よりも大きいのは、《蒼狼の大王 イザナギテラス》の存在でしょう。コスト4で山札の上5枚から好きなカード1枚を手札に加え、その後コスト3以下の呪文を手札から唱える登場時能力を持っていますが、このクリーチャーを2マナでプレイできれば山札の上5枚から1枚もらったうえでそのターン中にもう1枚コスト4以下のクリーチャーを召喚できます。


 残った2マナで《エヴォ・ルピア》+《「正義星帝」<鬼羅.Star>》のコンボを決められるかもしれませんし、次のターン以降の方針を固めながら《奇天烈 シャッフ》で相手のターンを1ターン遅らせても悪くありません。単純に追加のメタクリーチャーを召喚するだけでもテンポとしては十分でしょう。


 4コスト、3コストのカードが抱えていた「もっさり感」を軽減するカードとして、《レディゴ・カリゾミダーマ》は光水火【鬼羅.Star】の大きな戦力となっています。

光水火【鬼羅.Star】に採用されるカードについて

 序盤から相手の動きを咎める軽量メタクリーチャーが2種8枚。元々3種を散らして9〜12枚ほど採用するのが一般的でしたが、《レディゴ・カリゾミダーマ》でコストの重いカードを効率的に運用しやすくなったため、新弾後のプールではやや減少傾向です。


 採用するカードは環境に合わせて柔軟に入れ替えられます。水文明の《異端流し オニカマス》《飛ベル津バサ「曲通風」》、光文明の《奇石 ミクセル》《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》などが代表的なメタクリーチャーたちです。


 サンプル構築に採用されている《検問の守り 輝羅》は手札以外からクリーチャーが出るのを防げるため、【アビス】をはじめとする墓地利用デッキが多い現環境で活躍しやすい点が魅力。火文明のビートダウンと【アビス】を同時に意識するのであればコスト軽減を無効化する《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》も候補として有力です。


 注意点として、《レディゴ・カリゾミダーマ》を採用する場合は光文明のマナ源が以前より多めに必要です。可能であれば4枚は光文明のメタクリーチャーを採用したいところ。

 《レディゴ・カリゾミダーマ》の影に隠れていますが、カード除去枠もアップデート。《メッチャ映えタタキ》と入れ替わりで採用されている《イデア・パラドックス》も「轟炎の竜皇」で登場した軽量万能除去呪文です。


 コスト3以下のカードは破壊、コスト4以上のカードはバウンスとコストによって除去先が変わるものの、わずか2マナでありながらコストに関わらず、選んだカードを一時的にバトルゾーンから離すことができます。


 《メッチャ映えタタキ》と除去範囲を比較すると、コスト4以上のクリーチャーではないカード、またはコスト4以上かつパワー3000以下のクリーチャーを除去したい場合には《メッチャ映えタタキ》が優勢。


 しかし、現環境で除去したいフィールドがコスト3以下に固まっていたり、クリーチャーにしてもコスト3でもパワー4000〜5000のクリーチャーが当たり前になっていたり。環境的な要因も相まって、ほとんどの場合で《イデア・パラドックス》の万能性が優れます。特にシールド・トリガーとしての性能はコストに依存せず相手を除去できる《イデア・パラドックス》がダントツ!


 上記のようにテキストの性能は非常に高い一方で、唯一にして大きなデメリットが「多色であること」。マナ置きが比較的タイトな光水火【鬼羅.Star】にとって、意外と看過できない点であることには十分注意しましょう。

 今回の新構築のキモとなる、「轟炎の竜皇」のSRメカ・デル・ディネロ。コスト4以下のクリーチャーを召喚する際に、そのコストをすべて光含む2マナに変換できる、今までにない形式のコスト軽減クリーチャーです。


 単独ではやや重く、他のカードとの同時アクションが取りづらかった《蒼狼の大王 イザナギテラス》《奇天烈 シャッフ》などの4マナ域をテンポ良く展開できるのが《レディゴ・カリゾミダーマ》最大の強みです。


 上述した通り、山札の上5枚から好きなカード1枚を手札に加えられる《蒼狼の大王 イザナギテラス》との相性は特に抜群。《蒼狼の大王アマテラス》やそれから唱えられる《T・T・T》でリソースを広げれば、《エヴォ・ルピア》+《「正義星帝」<鬼羅.Star>》のセットも非常に集めやすくなります。


 ハデなテキストに目が向く一方、本体がブロッカーである点と、やや条件は厳しいもののシビルカウントを達成すれば味方全体にパワー+4000バフがかかることは見落とされがちな点。特にシビルカウントの全軍パワー+4000はブロッカー付与と合わせてバトルをほぼ一方的に有意に進められるため、余裕があれば狙いたいところです。

 相手の進化クリーチャー・マッハファイター・スピードアタッカーを遅延しつつ、自分のコスト4以上のクリーチャー全員をスピードアタッカーで加速させる、攻守に秀でたメタクリーチャー。


 召喚酔いしないクリーチャーの大部分を止められる能力は、相手のフィニッシュ力を大幅に削ぐのに加え、マッハファイターまで止められるためメタビートの弱点である盤面処理をある程度牽制してくれます。さらには進化クリーチャーをも止められることから、最近流行している《CRYMAX ジャオウガ》による強引なフィニッシュも防いでくれるのは環境柄嬉しい点です。


 コスト4以上のクリーチャーにスピードアタッカーを付与する能力も、そのままでは少し物足りない【鬼羅.Star】の打点を大幅に増強してくれる重要な能力。特に《奇天烈 シャッフ》は登場時・攻撃時の両方で能力が誘発するため相性抜群です。


 多色はやや重いもののそれを押してでもフル採用する価値のあるカードと言っても過言ではありません。

 現代でも屈指のコストパフォーマンスを誇る優良ドローソース。


 単体で3ターン目に使って《エヴォ・ルピア》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を揃えにいくのが基本的な用途ですが、中盤以降はタップ能力で強引にブロッカーをこじ開けたり、《蒼狼の大王 イザナギテラス》から唱えた場合はコスト軽減を載せて後続を召喚しやすくしたりと、全てのモードに活用の機会があります。


 特にコスト軽減モードは《レディゴ・カリゾミダーマ》によって以前よりも活躍の幅が広がりました。


 3ターン目に《レディゴ・カリゾミダーマ》を出してそのまま迎えた4ターン目、光2マナで《蒼狼の大王 イザナギテラス》を召喚して《T・T・T》を唱え、コスト軽減モードを選択すれば、そのターン中にコスト5のクリーチャー=《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を残りの2マナで召喚できます。


 進化元として《レディゴ・カリゾミダーマ》を消化してしまう必要はあるものの、《エヴォ・ルピア》なしでも《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を登場させられる手段としてぜひ覚えておきたいコンボです。

 呪文主体のデッキに対しては極めて強いうえ、クリーチャーデッキにも干渉できるため隙のない中量級メタクリーチャー。


 呪文ロック・クリーチャーの攻撃・ブロック阻害は数字を選んで範囲を仕掛けるものの、選ぶ数字に範囲や上限を持たないため柔軟性が非常に高く、攻撃することで登場時に限らず何度でも使用可能。特定の呪文に強く依存するようなデッキは、1枚でも大打撃を受けかねないほど強烈に刺さります。


 クリーチャーへの干渉は呪文に対するロックほど強力ではありませんが、それでもブロッカーを強引にすり抜けたり、複数並んだメタクリーチャー軍団やウィニーをまとめて止めたり、《その子供、可憐につき》で1ターンストップしたクリーチャーにもう1ターン止まってもらったりと、何かと便利に使える能力です。


 1体出るだけでも十分に強力ですが、真価を発揮するのは仲間と協力したときでしょう。《奇天烈 シャッフ》を複数体を並べる、あるいはスピードアタッカーを付与して登場時・攻撃時の両方でコスト宣言を行えば、ケアできる範囲が格段に広がります。詰めの場面では積極的に狙っていきたいところです。

 山上5枚からなんでも拾える万能サーチに呪文踏み倒しまでついた、柔軟性の鬼。


 4マナでは強力ながらやや鈍重さが否めなかったものの、新戦力である《レディゴ・カリゾミダーマ》を介して2マナで召喚できるようになれば、一気にフットワーク面が改善されます。


 サーチと《T・T・T》踏み倒しによるドローで後続のコスト3〜4帯を確保しやすく、残った2マナでそのまま召喚までこぎつけられるパターンがほとんど。サーチ先に制限がないうえに元から手札に持っていた呪文も唱えられるおかげで自由度が非常に高いのは大きな強みです。

 《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の相方といえばこのクリーチャー。


 《エヴォ・ルピア》から《「正義星帝」<鬼羅.Star>》《「正義星帝」<鬼羅.Star>》から《エヴォ・ルピア》と相互に踏み倒しあえるため、手札次第で複数の《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を連鎖的に展開するのが黄金パターンのひとつです。


 このカードも《レディゴ・カリゾミダーマ》の恩恵を受けやすい1枚。単純にコストが下がって他のアクションを取りやすくなるのはもちろん、特定の文明だけ引かない事故が発生しても光含む2マナにコストを置換すれば強引に召喚できるのもささやかながら強化点と言えるでしょう。

 《「正義星帝」<鬼羅.Star>》から踏み倒されるや否や、攻撃時能力で《「正義星帝」<鬼羅.Star>》をアンタップさせ、打点・展開補助をこなすS-MAX進化クリーチャー。


 「進化元の不要な進化クリーチャー」であるS-MAX進化共通の特色として単独で擬似的なスピードアタッカーを持っており、自軍をアンタップさせながら打点を1追加できるため、相手のメタクリーチャーに《「正義星帝」<鬼羅.Star>》の踏み倒し能力が封殺された際に盤面だけで殴り勝ちを狙ううえでも重要な1枚です。


 攻撃時能力を持つクリーチャーであれば総じて相性が良いため、《奇天烈 シャッフ》なども有力な相方と言えるでしょう。

 メタビート界の希望の星、《「正義星帝」<鬼羅.Star>》


 ドローしながらのクリーチャー踏み倒しと軽量クリーチャーへのブロッカー付与&ターン終了時全軍アンタップが相互に強く噛み合っており、ひとたび動き出せば一筋縄では突破できない強固な盤面を築き上げます。


 4ターン目《「正義星帝」<鬼羅.Star>》着地の再現性に不安を抱えるのが光水火【鬼羅.Star】というデッキの構造的な弱点でもありましたが、《レディゴ・カリゾミダーマ》の加入で《蒼狼の大王 イザナギテラス》絡みのルートが追加されたことは朗報です。

おわりに

 というわけで、今回は【鬼羅.Star】について解説していきました。


 情報解禁の時からこれまでにないテキストのおかげで「このカードは何かやるんじゃないか」と噂されていた《レディゴ・カリゾミダーマ》ですが、光水火【鬼羅.Star】とは完璧とも取れる調和を見せていますね! メタクリーチャーのバリエーションもカードプールが広がるごとに豊富になってくるため、今後も長きに渡って愛されるデッキになりそうです。


 また、《レディゴ・カリゾミダーマ》を使った他のデッキを考えるうえでも、《蒼狼の大王 イザナギテラス》のような後続を確保できるカードの重要性は高くなりそうだと感じました。色々と応用が効きそうですね。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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