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2022.11.25

【第26章】伝説のクロスギア | プラズマの未開地探求録

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【第26章】伝説のクロスギア | プラズマの未開地探求録

新たなる超次元の可能性

目次

アドバンスにも手を伸ばそう

今回は、拡張パックの中でも最新弾「黄金戦略!!デュエキングMAX2022」から、《死神明王XENIA》を使ったデッキを考えていこうと思う。


なんとこのクリーチャー、コスト8にも関わらず、あの《悪魔神バロム・ハデス》並の蘇生能力を持つのである。


そして、《超神星DOOM・ドラゲリオン》に出来ない、進化クリーチャーの釣り上げまで出来るのだ。

だが、墓地からクリーチャーを釣り上げるという動きには、必ずと言っていいほど目にする天敵が存在する。


それが、《若き大長老アプル》だ。


このカード1枚あるだけで、墓地からもマナからもクリーチャーを繰り出す事が出来なくなる。


そんな時にも、この《XENIA》は真価を発揮してくれる。


このクリーチャーは、なんとNEO進化クリーチャーとして出せば、闇以外の全てのクリーチャーを破壊するのである。


闇文明のメタクリーチャーには、何かイマイチ刺さりが良いカードが少ないな、と思った事が皆様にもあるだろう。


闇以外のクリーチャーを破壊するという事は、その他の文明に存在する優秀なメタクリーチャーを一掃できる、という事なのだ。


《オニカマス》《アプル》《ミクセル》《セガーレ》も、全部粉々になるのである。


そして、全てのメタクリーチャーを粉砕にした後に、墓地から闇のクリーチャーを釣り上げる。それが、この《XENIA》というクリーチャーなのだ。


もちろん踏み倒すのは、たった1枚でゲームをクライマックスまで加速させる《CRYMAXジャオウガ》だ。


これで相手のシールドが3枚になった瞬間、《XENIA》の3点が相手を直撃し、《CRYMAXジャオウガ》が相手の息の根を止める。


まさに完璧な動きではないか。


今回はそんなデッキを考えてみよう。新しいレジェンドスーパーデッキも控えているが、確か発売はまだ先だったはz…





公式「発売日は11月12日です!!!」


ワシ「思ってたより早くない??????」





どうしよう。


せっかくアドバンスのデッキが出るのであれば、何かアドバンスのデッキを考えたくなってきた。


というか、この一年で紹介してきたデッキは大半がオリジナル構築なので、そろそろアドバンスのデッキを扱う機会を増やした方が良い気がする。


グランプリでアドバンスに久々に触れた際に、このフォーマット、ひょっとして物凄く奥深くて面白いのでは?? と感じた事を思い出す。


そうだ、アドバンスのデッキを考えよう。


《XENIA》は、まあ、またそのうち考えるよ。多分。

超次元の新しい刺客

という訳でアドバンスのデッキを作るわけだが、今回のスーパーデッキは既に完成度が高いため、デュエキングMAX2022のカードを振り返ってみよう。


こちらはナンバリングされた拡張パックではないため、ストーリー的に過去の内容が収録され、それに伴い超次元を利用したカードも収録される傾向にある。


かつて、私の記事でも少しだけ名前も出ていた《ミロク》も、ついにカード化を果たしているのだ。


ちなみに、この《仙界一の天才ミロク》は、出来る事が多すぎて強さが分かりにくいカードだと思っている。実際、めちゃくちゃ強いので、是非使ってみて欲しい。

そんなミロクが新たに生み出した存在。それがサイキック・クロスギアだ。


従来のクロスギアと違い、メインデッキのスロットを圧迫することなく、超次元ゾーンから呼び出せるクロスギアである。


クロスギアは、クロス先のクリーチャーが居なければ機能しないため、盤面を制圧された後などに引いてしまうと使うことが出来なくなる欠点があった。


また、複数枚並べる意味合いが薄いカードも多く、複数枚並べても、それをクリーチャーにクロスするコストを賄うのは大変だったりと、いささか使い勝手が難しいカードだったのだ。


そんな欠点を、超次元ゾーンから呼び寄せるシステムと融合させる事により解決したのが、このサイキック・クロスギアなのである。


さすがは仙界一の天才。でも出来るならもっと早くにやって欲しかった。


そんな超便利なサイキック・クロスギアだが、種類はそこまで多くはない。とはいえ、いずれも”出すだけで強い”カードばかりなので、どれも魅力的なカードばかりである。



そんなクロスギアの中に、かつての私が「このカード、どうやって使えばええねん!!!」と思っていたクロスギアも姿を見せていた。


それがこの《次元のロード・オブ・レジェンドソード》《次元のクイーン・オブ・プロテクション》である。


元となったのは、ほぼ名前が同じ《ロード・オブ・レジェンドソード》《クイーン・オブ・プロテクション》だ。


この2枚が出た当時は、《バジュラズ・ソウル》が暴れていた時代。


同じコスト5という重さを持つこれらのカードと比較すると、どうしても《バジュラズ・ソウル》が頭ひとつ抜けていたのだ。


そもそも片方だけクロスしても、真価を発揮することが出来ないデザインとなっている。


当然、両方クロスすれば莫大な強化を与えてくれるが、そのためには10コストも必要なのである。


そのうえ、必要なパーツを2枚バトルゾーンに揃えるというのは、そんな簡単な事ではない。


手札に引き込み、5コストを支払ってバトルゾーンに出す。2種類揃えるとなると、合計で10コストもかかるのだから、普通は2ターンかけて揃える事になるだろう。


もちろん2種類揃えないといけないという特性上、デッキに入れる枚数を絞る事も難しい。かといって、同じカードを2枚以上引いてしまっても、今度は活かしきれなくなってしまう。


故に、どうしても使いにくい部分が目立ってしまうカードだったのである。




そこに追い打ちをかけるように、同じセットに収録されていたのは、転生編のラスボスである進化クロスギア達であった。


確かに進化元のクロスギアと進化クロスギア自身を入れる必要があるという、デッキのスロットを著しく削るものであるが、この《ロード・オブ・レジェンドソード》《クイーン・オブ・プロテクション》に比べれば、まだ使いやすい。


つまり、登場時から難しい立ち位置を余儀なくされているカードだったのだ。


2種類揃う事で莫大な強化を得られるクロスギア、というデザインは素直にかっこいい。しかし、いささか要求されるコストが大きすぎたのである。


あの時から17年の時を経て、再びこのカードを目にする事になるとは、驚きである。


しかも、超強化を受けての収録である。


元々の欠点であった


・2枚同時に並べるために10コストかかる

・クロスするのに10コストかかる


という欠点が、サイキック化と魔導クリーチャーというサイキック・クリーチャー側の追加により一気に軽減され、5コストの超次元呪文から展開、クロスにいたっては実質0コストになっているのだ。


しかも、超次元呪文という汎用性の高いカードから呼び出せることから、デッキ全体のパワーをほとんど落とす事なく採用が可能となっている。


ここまで強化されたら、実戦投入も十分に可能なカードと言って良いだろう。さあ、17年ぶりのリベンジといこう。

目指せ一刀両断!

《ロード・オブ・レジェンドソード》《クイーン・オブ・プロテクション》を両方クロスした際のスペックを、改めて振り返ってみよう。


まずはパワーの修正値。なんと破格の+12000である。パワードブレイカー換算で言えば、これだけでTブレイカーに匹敵するほどのパワーだ。


しかし、実際のブレイク枚数は、Wブレイカー+追加2枚ブレイクの合計4枚ブレイクである。これもまた破格のスペックとなっている。


そのうえ、これよりパワーの小さいクリーチャーにブロックされず、ついでのようにブロッカーまでついてくる。もはや、強化のバーゲンセールである。


ここまで強化を施してくれる組み合わせだが、現代デュエル・マスターズで通用するかどうかは、また別の話である。


まずブレイク枚数が4枚というのと、あと1枚が惜しいところである。せっかくなら一撃でシールドを吹き飛ばし、残りの1体でとどめ、という流れを実現したい。


そうなるとTブレイカー持ちにクロスするというのが一番相性の良い組み合わせだという事が見えてくる。


このカードをクロスして最強になるクリーチャーといえば、間違いなく《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》だろう。


元のTブレイカー+追加2枚ブレイクで、相手のシールドを5枚焼却する事ができる。


定時間際に仕事を振ってくる上司より酷い一撃である。

確かに強烈な一撃だが、そのためには5コスト超次元呪文で魔導クリーチャーを展開し、そのうえで《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を出す必要がある。


これだけで、合計15コストだ。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を軽量で踏み倒せる手段があれば良いが、コスト5の超次元呪文と一緒に使える現実的なカードは無い。


他にシールド焼却能力を持つクリーチャーは居るが、いずれもWブレイカー止まりのため、一撃必殺にはあと一歩届かない。


となると、普通に5枚ブレイクする手段を考えた方が賢明だろう。


普通にTブレイカー持ちだけを探せば、その数は大量に存在する。問題は5コストホールを唱えたうえで、即座に出てくるTブレイカー持ちが必要だという事だ。


要するに0コストで出せるTブレイカー、しかもスピードアタッカー相当の運用が出来るクリーチャーを探せば良いのだ。


実はそんな細かい事を気にしないレベルで、《次元のロード・オブ・レジェンドソード》《次元のクイーン・オブ・プロテクション》と抜群の相性を誇るカードが、同じデュエキングMAX2022に収録されている。

それがこの《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》である。


出た時に超次元ゾーンまたは手札から名前が異なるクロスギアを好きなだけ出し、しかも自分にはクロスギアを0コストでクロスする事ができる。


もう「クロスギアを上手く強化することが難しくなってきたから、簡単で強い処方箋出しときますね!!!」というヤケクソ薬剤師みたいな勢いのクリーチャーである。


どうでもいいが、ヤケクソ薬剤師という言葉、何気に語感が良い。


※編注:薬剤師さんは処方箋を出せませんが、語感の良さは好きなので残しました※


先に述べた「5コスト超次元呪文で展開してTブレイカーを出す」という流れすらスルーしてしまうこのクリーチャーだが、レジェンドスーパーデッキで新たな相棒を獲得し、超絶的な強化を手に入れている。

それこそがドラグナーを誰だって呼び出せる《「助けて!モルト!!」》である。


モルトに対して助けを呼んでいるが、大抵モルトが来ない事で有名な呪文である。モルトは海外出張にでも行ってるのだろうか。


この呪文で《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》を呼び出せば、なんとたった5マナで、超絶凄いドラゴンを爆誕させる事ができるのだ。


あとは一撃で相手のシールドを吹き飛ばして、横に立ってる何かしらのクリーチャーでとどめを刺せば、グッドゲーム、というわけだ。


クリーチャー側もシールド・トリガーとして活躍でき、何ならバトルに勝って優秀なドラグハートを装備して一気に攻撃へ転じる事も出来るだろう。


ここまで相性が良いカードとなると、もはやデッキの形として完璧な答えに見えてくる。


が、このカードを使う環境がアドバンス環境であるという事を思い出していただきたい。アドバンス環境、すなわち強烈なメタクリーチャーが跋扈する環境でもあるのだ。

特に、GP以来アドバンス環境のトップメタの一角を担っている【自然単オービーメイカー】は、各種メタクリーチャーを豊富に採用しているため、何の対策も取らなければ、何もさせてもらえなくなる。


とはいえ、これはクリーチャー除去を増やせば解決できる問題である。


このデッキの一番の問題点となるであろう懸念は、組み合わせの相性は良いものの、それぞれのパーツ単体では強さがイマイチ高くない事である。


《「助けて!モルト!!」》《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》も、単体で引いた時に手札では機能しづらいカードである。


前者は確かに除去としても活躍が見込めるが、そうすると《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》を踏み倒すという役割が担えなくなる。


そして《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》単体だと、そのコストの重さゆえ、そう簡単に出す事は出来ないのだ。


状況によっては、助けを呼んでも誰も来ないし、助ける側も体が重すぎて動けないし、もう救助どころの騒ぎではないのである。


《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》がクロスギアデッキにとって最強クラスのフィニシャーである事は間違いない。


しかし、《次元のロード・オブ・レジェンドソード》《次元のクイーン・オブ・プロテクション》を使ううえでは、もっと他の最適解があるように思えてならないのだ。


という訳で、最初のギミックに立ち返ってみよう。すなわち、コスト5の超次元呪文で魔導クリーチャー側を展開し、Tブレイカーの打点を出してクロスさせ、即座に走るという動きである。


ここで、ある事に気が付く。


出して攻撃するのではなく、攻撃しているクリーチャーを出せば良いのではないか?

すなわち、革命チェンジや侵略といったギミックと組み合わせる事により、スピードアタッカーである必要を度外視してしまおう、という事だ。


そして、何度も言うが、ここはアドバンス環境なのである。それなら超次元ゾーンから踏み倒させてもらおうではないか。


この《蒼き覚醒ドギラゴンX》は、超次元ゾーンから唐突に登場し、《次元のクイーン・オブ・プロテクション》《次元のロード・オブ・レジェンドソード》をクロスして相手のシールドを5枚吹き飛ばすという、なかなかの暴れっぷりを見せられるカードだ。


そのうえ、このクリーチャーはブロックされない。すなわち、ほぼ確定で相手のシールドを吹き飛ばす事が可能なのだ。


え? 《ロード・オブ・レジェンドソード》にもブロックされない効果があるって? 細かい事は気にするな!


《ドギラゴンX》であれば、《ボルベルグ・龍覇・ドラゴン》のようにデッキスロットを8枚も圧迫することなく、2枚のクロスギアと組み合わせる最高のパートナーとなるだろう。


さて、そうなると考えなければならないのは、このカードを出すための”チェンジ元”である。


このカードのP革命チェンジの条件は、コスト5以上の水または闇のドラゴンである。


そうなると、真っ先に思いつくクリーチャーが居る。

それがこの《龍装艦チェンジザ》だ。


活造りにすると美味しいぞ。物凄く歯応えがある。顎は鍛えておけ。


このクリーチャーが攻撃する時、その能力とP革命チェンジを宣言しておけば、まずは《龍装艦チェンジザ》の能力でコスト5の超次元呪文から魔導クリーチャーを展開し、P革命チェンジで登場した《ドギラゴンX》を繰り出すという動きが可能である。


このカード+超次元呪文という汎用性の高い2枚から繰り出される強烈な一撃は、相手にとって予想外かつ痛烈な一撃となるだろう。


また、この動きの《ドギラゴンX》《時の法皇ミラダンテⅫ》にすることで、より強力な一撃とすることも可能である。


もちろん、この場合は無理に超次元呪文が打てなくても、そのまま次のターンにプレッシャーをかけるという動きも可能である。


コンボが狙えないなら、こうやって普通に詰めていく事が出来るのも、汎用性の高いカードでコンボを組むメリットの一つである。


しかし、ここでも根本的なところで問題がある。それは、この《龍装艦チェンジザ》が1ターン生き残る必要がある、という事だ。




どれだけ強力なコンボと言えども、決まらなければ意味が無い。そして、《龍装艦チェンジザ》を起点としている以上、このカードに生き残ってもらわなければ困るのだ。


今の環境、オリジナルでもアドバンスでも、クリーチャーを1ターン生き残らせるというのは、なかなか難しい。それも6コストのクリーチャーとなると、至難の業だろう。


となると、このコンボを狙う際に最も必要となるドラゴンとは、出したあと1ターン生き残ってくれるドラゴン、という事になる。


一応、《龍装艦チェンジザ》を出した際に何かしら除去耐性を持たせる呪文を打てれば問題ないが、その呪文を入れるスペースを確保する事がもったいなく感じてしまう。


では、そんな生存能力の高いドラゴンが居るのかどうか、という問題だが、私が記憶を掘り返した限りでは、存在していない。


一番便利なのは、「ジャストダイバー」持ちだろう。「ジャストダイバー」は水文明の固有能力のため、つまり探すべきは、コスト5以上でジャストダイバーを持つ水のドラゴン、という事になる。


そんな便利なクリーチャーが居たら覚えているはずだ。思い出せないという事は居ないのではないか。




そう思っていた矢先、実はデュエキングMAX2022に収録されているという驚愕の事実を発見してしまった。

それがこの《龍素記号wDサイクルペディア》だ。


なんと、水どころか闇まで持ったコスト5以上のドラゴンで、ジャストダイバーまで持ち、さらにコマンドまで持っている。「なんか強そうな要素全部詰め込みました」なクリーチャーである。


それに加え、呪文と相性が良いという、超次元呪文と組み合わせてくれと言わんばかりのスペックである。何なんだこのドラゴン。


出た時、墓地のコスト4以下の呪文を唱えるという事まで可能なので、3ターン目までに《地龍神の魔陣》でマナを伸ばしておけば、このカードで再び唱え、手札にパーツを揃えることまで出来てしまう。


そして次のターン、コスト5の超次元呪文を二度唱える事が出来るので、一度目で《勝利のガイアール・カイザー》を出し、二度目で魔導クリーチャーを展開すれば、これだけでゲームを終わらせられる打点となるのだ。


良い感じの案が固まってきたところで、これを形にしてみよう。

とりあえず5点叩き込むリスト

【メイン(40枚)】

1

4

2

4

2

2

4

3

4

1

4

4

4

1

超次元ゾーン(8枚)

2

2

1

1

1

1

超GRゾーン(12枚)

2

2

2

2

2

2

そんなわけで出来上がったデッキがこちらになる。


メインのコンセプトは先に述べた通りで

《サイクルペディア》を出す

②5コストの超次元呪文で魔導クリーチャーを展開

《サイクルペディア》攻撃時に《ドギラゴンX》へとP革命チェンジし、《次元のクイーン・オブ・プロテクション》《次元のロード・オブ・レジェンドソード》をクロスして5点を叩き込む

である。


デッキに1枚しか入ってないが、《ドギラゴンX》《ミラダンテⅫ》でも問題ない。というか、こちらの方が強い。


もし、どうしても《ミラダンテⅫ》じゃないとダメなときは、《地龍神の魔陣》《サイクルペディア》で2回唱え、頑張って探し出そう。


《ドギラゴンX》だけではシールドを0枚まで追い込むことしか出来ないので、もう1体のアタッカーは何とかして揃えておこう。


そのために活躍するのが、《知識と流転と時空の決断》だ。


GRクリーチャーによるアドバンテージ獲得だけでなく、いざとなったら受け札となり、除去にもなる。


そのうえ、《サイクルペディア》で墓地から唱える事まで可能と、最近は見かけないものの、このデッキでは強烈なカードとなっている。


とはいえ、GR召喚は相手の《流星のガイアッシュ・カイザー》を呼び寄せてしまう可能性があるため、運用には気を付けよう。


そんな《ガイアッシュ・カイザー》が怖い場合は、あらかじめ《精神呪文「ダラクマ」》で相手の手札から抜き取ってしまうと良い。


同じコスト帯には《解体人形ジェニー》《神徒メイプル-1》といった強力なライバルが存在するが、《サイクルペディア》との相性を考えた場合は、この《「ダラクマ」》に軍配が上がる。


2→4の流れで唱えた後、《サイクルペディア》で再び墓地から唱えれば、相手の手札に眠る戦力を大幅に削る事が出来るだろう。


ついでにシビルカウントまで達成できていれば、1ドローのオマケ付きだ。


今までの話に全く出てこなかった《S級不死デッドゾーン》は、3ターン目の《天災デドダム》から侵略できるTブレイカーという点を評価し、採用している。


つまり、3ターン目《天災デドダム》から4ターン目5コスト超次元呪文で魔導クリーチャーを揃えれば、いきなり相手のシールドを削り切る事が出来るのだ。


隣にアタッカーを揃えられないため、そのまま仕留める事は出来ないが、場合によっては狙ってみるのも良いだろう。


おおよそのリストは見た通りなのだが、最後に《魔導器プロテクト》が2枚である理由を説明しておく。


このカードだが、他のクリーチャーが出た時にクロスギア側へ裏返り、そのままクロスさせる事が出来る。


つまり、相手ターンにクリーチャーを出せば、それをブロッカーとして運用できるのだ。それも、パワーを+4000して、である。


勘の良い方は気付いただろうが、《魔導器プロテクト》を出した状態で《知識と流転と時空の決断》がトリガーしてGR召喚すると、そのクリーチャーをブロッカーとして使えるのだ。


使い時は滅多にないかもしれないが、シークレットテクなので覚えておこう。


ただし、これをやってしまうと《魔導器プロテクト》《次元のクイーン・オブ・プロテクション》となってしまい、再度クリーチャーにクロスするには5マナ必要となってしまう。


そのため、受けは出来ても上記のコンボへ繋がらなくなるため、超次元ゾーンに2枚採用する事とした。

終わりに

というわけで、17年超しに《クイーン・オブ・プロテクション》《ロード・オブ・レジェンドソード》を使ったデッキが完成した。


厳密には元のカードは全く触れていないが、そっくりそのままリメイクされたカードを使ったデッキなので、リベンジ達成という事にしておこう。


今回のデュエキングMAX2022には、他にもサイキック化したクロスギアが収録されている。


中でも一番驚いたのは、《次元のノーブル・エンフォーサー》だ。メインのスロットを圧迫せず採用できるこのカードは、色々なデッキの速攻デッキへの耐性を底上げしてくれることだろう。


他にも、アカシックサードのコンボパーツとして活躍している《次元のイモータル・ブレード》、突然の攻撃で相手をなぎ倒す《次元のスカイ・ジェット》などなど、曲者ぞろいである。


サイキック・クロスギアは、超次元ゾーンから呼び出せるカードこそ少ないが、魔導クリーチャー面を持つカードに関しては、また別である。


今回紹介した《次元のロード・オブ・レジェンドソード》《次元のクイーン・オブ・プロテクション》以外だと、今のところ《次元のハングリー・ガントレット》しか存在しないが、こちらも何か面白い事が出来そうなカードとなっている。


クロスギア側に裏返る条件が《魔導器プロテクト》《魔導の剣聖》と逆で破壊される時だが、うまく使えば全く新しいコンボパーツになってくれるだろう。


今でこそ活躍していないが、どこかのタイミングで大活躍、という事も十分に考えられる。


というわけで、頭の片隅で覚えておくことにしよう。

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このコラムのライター

プラズマ

プラズマ