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2022/11/02(水) 19:00

【デッキ紹介】【第25章】私は貝にならぬ | プラズマの未開地探求録

【第25章】私は貝にならぬ | プラズマの未開地探求録
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プラズマ

プラズマ

人生の半分以上をデュエル・マスターズと共に過ごしてきた、人の形をした何か。
過去にゴースト使いを名乗っていた経歴から、今は霊王とも呼ばれる。
自作のデッキを調整してきた経験を活かし、今は地雷デッキを作る日々を過ごしている。
好きな食べ物は《龍装艦チェンジザ》の活造り。

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人生は分厚く生きていけ

目次

人生の後に何があるのだろう

時の流れとは早いもので、ここ最近は一年があっという間に過ぎているように感じるほどである。


思えばデュエル・マスターズをプレイし始めて20年以上が経っていた。


最近、昔のカードを眺めていた際に初めてデュエル・マスターズのカードを手にした時の事、小学生時代の友人と試行錯誤しながら戦った日々を思い出す機会があった。


あれがもう20年も前の話なのだと考えると、この時間もあっという間に流れてしまったように思える。


ここから更に未来の自分がどうなるかは分からないが、この時間感覚を考えると思っていたほど人生は長くなさそうだ。


人は死後どうなるのだろうか。誰もが一度は考えた事があるだろう。


天国に行くか? 地獄に行くか? それとも生まれ変わるか?


この答えは簡単で、ほぼ全ての人間は墓地に行く。要するに、お墓に埋葬されるのだ。


そうやって、その人が生きた証を残し、後世の人に語り継いでもらう事で命は誰かの中で生き続けるのだ。


そう。人は命が尽きようとも、誰かがその思いを、意思を継いでくれる限り、生き続けるのである。

墓地進化のように!!

漆黒のフェニックス、再び

というわけで、最新弾”黄金戦略!!デュエキングMAX 2022”に新たに収録されたのが、この《超神星DOOM・ドラゲリオン》である。


アニメで登場した時から騒がれているこの1枚は、墓地利用カードの中でも屈指の有能さを持つと言える。


その能力を見ていこう。


まずは、自身のコスト軽減能力。

《暴走龍5000GT》に近い、実質的に墓地のクリーチャーの枚数だけコストが下がる能力である。

ただし、参照する枚数は進化元にする枚数であるため、2枚目以降のコスト軽減に充てる事は出来ない。


次に、元となった《超神星DEATH・ドラゲリオン》のようなメテオバーン能力。

元祖と違い、墓地に置く進化元は1枚で済む代わりに、マイナス修正は相手1体だけに限定されている。


一見すると使いやすくなった代わりに対象範囲が狭くなった、という感じに見えるだろう。

しかし、このクリーチャーの最も特筆すべき点は、このメテオバーン能力の終盤にある。なんと、進化ではないクリーチャーを1体、墓地から蘇生させることができるのだ。


即ち、メテオバーン能力で墓地に送ったクリーチャーを、バトルゾーンに呼び戻す事が可能なのである。


低コストで高打点を形成し、相手のクリーチャーを除去しつつ、墓地の大型を踏み倒す。まさに、フィニッシャーとして申し分ないカードなのだ。


これほど強烈なカードを前にして、デッキを考えない手は無い。


考えない手は無いのだが、このカードを使った、ほぼ”解答”に近いデッキが既に生み出されている。

それが《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》により山札を削り、《水上第九院シャコガイル》を出してから山札を引き切るというデッキである。


動きは下記のようなものだ。


《ナウ・オア・ネバー》などにより《エンド・オブ・ザ・ワールド》の能力を使用する。

 この際《一なる部隊イワシン》を2枚以上墓地へ落とし、山札を1枚にする。

②墓地に大量のクリーチャーが落ちるため、1コストで《超神星DOOM・ドラゲリオン》を召喚。

 この際、《イワシン》を進化元に入れておき、《水上第九院シャコガイル》は進化元に入れないようにする。

《DOOM・ドラゲリオン》の攻撃時、《イワシン》をメテオバーンで墓地へ送り、《シャコガイル》を蘇生。

《シャコガイル》より先に《イワシン》の能力を使用し、最後の山札を引く代わりに勝利する。


これにより、いとも容易く《シャコガイル》の特殊勝利を狙う事が可能なのである。


《一なる部隊イワシン》により、手札が1枚あれば《エンド・オブ・ザ・ワールド》でデッキトップに仕込んだ《DOOM・ドラゲリオン》を引けるため、実質《エンド・オブ・ザ・ワールド》の能力を使用し、手札1枚と1マナ残っていれば勝ちとなる、恐るべきコンボである。


もうこれでよくね????


そう思った人も多いだろう。


私もそう思う。


考えてみて欲しい。必要なパーツは、実質的に《ナウ・オア・ネバー》《エンド・オブ・ザ・ワールド》の2枚だけで済むのだ。


たった2枚の手札から即死コンボを叩きつけるのだから、もはや完全な解答といって差し支え無いだろう。


もはや、このカードを使ったデッキの答えは出た。これ以上は考えるだけ時間の無駄だろう。




・・・本当にそうだろうか?






人類の歴史において、絶対の解答だと言われていた事が、未来永劫の解答だった事は多くはない。

(数学の世界を除く)


では、《DOOM・ドラゲリオン》を使った解答に見えるこのリストにも、何か別の解答があるのではないだろうか?


そうだ。それを探す者こそが求道者、すなわちビルダーではないか。


かの偉大なボディビルダーたちも、色々なトレーニングや食事を一つ一つ試す事で、自分にとっての最適解を探っていったものだ。


デュエル・マスターズには、1万種類を超えるカードが存在している。

それらの組み合わせ一つ一つに真剣に向き合えば、全く違う、もしかしたら更に恐るべきデッキが出来上がるかもしれない。


そんな新たな可能性を見出す方法は、ただ一つ。

考え、組み上げ、使ってみる。この地道な方法しか無い。


改めて、この《DOOM・ドラゲリオン》のデッキを考え直してみる必要がありそうだ。

私は貝になりたくない

少し時を遡って、この《DOOM・ドラゲリオン》の情報が公開された日。


この日、数多のプレイヤーが使い方を考えている中、私はある能力に注目した。


それは、「超無限墓地進化」という能力だ。


歴代でも数枚のカードしか持たないこの能力は、進化元のカードがバラバラでバトルゾーンに残る裁定の頃、大量のクリーチャーを退化で踏み倒すという事に使われていた。


環境入りこそしなかったものの、その動きは非常にロマンに溢れていたものだ。


スター進化クリーチャーの登場と共に裁定が変わり、進化元は一番上のカードだけが残る(下のカードは重なったまま)事となったため、この動きは不可能となったが、何か使い道が無いか、改めて探してみる事にしたのだ。


《ナウ・オア・ネバー》+《エンド・オブ・ザ・ワールド》によってデッキのクリーチャーを全て墓地へ送り、それを進化元にしたうえで、退化させる。


胸ポケットに入れておけば銃弾すら貫通出来ないような分厚いクリーチャーが誕生し、それで対戦相手を捻じ伏せることは、これ以上なく甘美な勝利となるであろう。


とはいえ、普通に退化するだけであれば、最近まで環境に居た墓地退化で事足りてしまう。


「超無限墓地進化」を利用するのであれば、下のカードが残るという点を活かせる組み合わせを考える必要があるのだ。


進化元が残るという点に注目すると、メテオバーン持ちのクリーチャーへ退化するという動きを最初に思いつくだろう。

しかし、これだけではゲームを終わらせる事は出来ない。


大量に墓地を増やして《DOOM・ドラゲリオン》を出し、そこから退化させるという下準備をするのだから、もっと強烈にゲームに関わる動きが欲しい。


メテオバーン持ちは確かに何種類かあるが、いずれもゲームを直接終わらせる事が出来るカードではない。


唯一、《超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン》はゲームを終わらせるだけの破壊力を持っているが、このカードのメテオバーンは「攻撃するとき」である。


もし《DOOM・ドラゲリオン》のメテオバーンで退化させるカードを出すとしたら、既に能力がトリガーするタイミングを過ぎてしまっているのだ。


たとえば、この《DOOM・ドラゲリオン》を剥がせる最軽量の《ロイヤル・ドリアン》を使うとしても、《DOOM・ドラゲリオン》と一緒に、両方を1ターンでバトルゾーンに出す必要が出てくる。


これは現実的では無い。墓地を増やしたうえで《DOOM・ドラゲリオン》を繰り出し、さらに《ロイヤル・ドリアン》を出すとなると、相当な手札調整とマナが必要である。


ここから見えてくるのは、攻撃時ではないタイミングでメテオバーン能力をトリガーさせ、しかもゲームに著しく影響を及ぼすカードが退化先の候補、という事だ。


そんなカードが存在するのか? と思って探したところ、凄い1枚が見つかった。

それがこの《マニフェスト<ファイナル.Star>》だ。


たった今ご紹介した《ペテルギウス・ファイナルキャノン》の力を受けた、チームウェイブのリーダーである。


このクリーチャーの能力は、メテオバーンでこそないものの、アタックの終わりに進化元6枚を山札の下へ送り、追加ターンをもぎ取るというものである。


物凄く贅沢なコストを支払う必要はあるが、追加ターンという莫大なリターンを得る事が出来るのだ。


そして、その贅沢なコストを超無限墓地進化を持つ《DOOM・ドラゲリオン》から退化させる事で賄おうというアイデアだ。


このアイデアが浮かんだ段階で、デッキの草案が出来上がった。

デッキリスト(仮)

2

4

4

4

4

4

あなた誰ですか?!(CV:狩野英孝



というわけで、見かけないカードが一枚あるので紹介しておこう。


《D2W2ギガスピード》は、出た時に他のカード1枚を手札に戻すクリーチャーである。


《DOOM・ドラゲリオン》から《D2W2ギガスピード》を出せば、すぐさま《DOOM・ドラゲリオン》を退化させる事が可能となるのだ。


さて、必要そうなパーツを並べ、ここから肉付けしていくわけだが、デッキの動きから自然文明の採用は必要不可欠だった。


別になくても成立はするのだが、デッキ全体の速度が足りなくなるので、環境には間違いなく間に合わない。


この速度でCSというサーキットを走ろうものなら、ラーメン屋の屋台にすら追い抜かれるだろう。


また、自然文明を採用するという事は、このカラーリングだと《天災デドダム》の採用が確定的である。

となると、自然の枚数を稼ぐ必要があるため、《ギガスピード》《ロイヤル・ドリアン》になるだろう。


その点を元に構築を考えていた矢先、最初に紹介した《シャコガイル》型が誕生していたのだ。




さて、この《マニフェスト<ファイナル.Star>》のデッキが、《シャコガイル》に勝っている点は何なのだろうか?


デッキを組むうえで肝心な事は、既存のデッキの劣化版にならない事である。

必ずしも意識する必要があるとは言わないが、私は常に、ここだけは課題として念頭に置くようにしている。


《マニフェスト<ファイナル.Star>》へ退化するデッキが、《シャコガイル》型に優れている点は?


丸一日考えた先に出た結論は、残酷な現実であった。


無い。


何も無い。


どっからどう考えても、《DOOM・ドラゲリオン》は「私は貝になりたい」と叫んでいるようにしか思えないのだ。


いや、あのフェニックスが貝になる訳ではないが、もう実質貝になってるようなものだ。


《マニフェスト<ファイナル.Star>》へと退化し、追加ターンを取る動きは、何一つ《シャコガイル》型に勝っていない事が判明した。


という訳でこのデッキも没案にボッシュートです!


と思っていた矢先、もう一つの問題が見つかってしまった。


記事のネタが他にない。


何もない。


これまたヤバい。


いや、無い事も無いのだが、まだ形になってない。今から形にして間に合うか? いや、間に合わない(反語


真剣に頭を捻りなおす必要がありそうだった。

無い袖は振れないとか何とか言うが、《マニフェスト<ファイナル.Star>》には、この際手でも尻尾でも何でもいいから振ってもらおう。


このデッキが《シャコガイル》型と違う点は、相手に殴り掛かるという点だ。


あちらがコンボ特化なら、こちらはサブルートで、自力で殴り勝てる構築を目指せばいいのではないか?


そう思ったが、殴り勝つにはクリーチャーの攻撃性能があまりに乏しい。寝不足&栄養不足でマラソンを走ろうとするぐらい無謀なのだ。


何か良い案に繋がれば良いと思ったが、ここでも道を絶たれてしまった。やはり、このデッキに未来はないのか・・・


そう思いながら眠りについたある日、夢の中で天啓を得た。


そもそもエザワ(《エンド・オブ・ザ・ワールド》)要らなくね?????


目覚めた時、頭の中には一つのリストが出来上がっていた。

名付けてファイナルDOOM退化

天啓を元に作られたデッキが、こちらとなる。

デッキリスト

4

4

4

4

4

4

4

4

4

4

《ナウ・オア・ネバー》+《エンド・オブ・ザ・ワールド》の組み合わせを採用しないという事で、従来の墓地ソース構築をベースに切り替える事にした。


プロトタイプを作成した段階で気付いた事として、序盤の動きが鈍い事が課題として発覚した。


なにせ2コスト帯では《エマージェンシー・タイフーン》、3コスト帯も《終焉の開闢》しか無く、能動的に墓地を増やす事が難しい状態だったのだ。


そこで、かつて【カリヤドネループ】を2ブロックで作成していた経験を元に《ローレンツ・タイフーン》を採用する事で、2コストで動けるカードを8枚採用する事とした。


こちらはクリーチャー面こそ火文明であるが、呪文側だけを使うのであれば、2種類目の《エマージェンシー・タイフーン》として使う事が出来るのだ。


同じ理屈で《無法頂上会談》も採用することにより、更に序盤の安定性を上げる事に成功した。


また、《ローレンツ・タイフーン》《無法頂上会談》はどちらも火文明のカードでもあるため、火文明が8枚体制となり、《反逆龍5000TypeR》という新たなフィニッシャーを擁するデッキへと進化を遂げてしまった。


それらに加え、この構築にしたことで現在の墓地ソースにおいて猛威を振るっている《龍頭星雲人》まで採用する事が可能となり、能動的な妨害まで可能なデッキとなっている。


”殴り勝つ”という点を圧倒的なまでに増強する事で、もはや《シャコガイル》型とは全く別のデッキとして確立できたと言って良いだろう。




ここまで述べたのは、このデッキへと変貌するにあたって出来上がった勝ち筋だ。

ここからは、メインの狙い目、《DOOM・ドラゲリオン》を使った勝ち筋をご紹介しよう。


このデッキで狙う事は、下記の流れである。


《マニフェスト<ファイナル.Star>》を一番上の進化元とした《DOOM・ドラゲリオン》を、進化元11枚で1マナで召喚する。

《DOOM・ドラゲリオン》の攻撃時の能力で、《D2W2ギガスピード》を蘇生。一番上にある《DOOM・ドラゲリオン》を手札に戻す。

③これにより《マニフェスト<ファイナル.Star>》が攻撃中のまま出現する。この時点で進化元は9枚あるため、パワーは24000と、ちょうどシールド5枚を割れる数値になっている。

《マニフェスト<ファイナル.Star>》の攻撃終了時に進化元6枚を山札の下へ送り、追加ターンを得る。


ここで覚えておくべきことは、構成要素は《マニフェスト<ファイナル.Star>》を上に固めておく事である。


こうする事で、退化後の《マニフェスト<ファイナル.Star>》の下に追加の《マニフェスト<ファイナル.Star>》が居る状態となる為、1回除去されても次の《マニフェスト<ファイナル.Star>》が顔を出す事となる。


私はこれを、金太郎飴マニフェストと勝手に呼んでいる。


シールドを全て叩き割ったうえ、並な除去では対処できない《マニフェスト<ファイナル.Star>》が追加ターンをもぎ取り、丸裸の相手を追加ターンで仕留める。


追加ターンに頼らずとも、妨害のために出しておいた《龍頭星雲人》がとどめを刺してくれたりするので、物凄くアグレッシブなデッキである。


もはや、《シャコガイル》で特殊勝利を目指そう! などという考えは微塵も感じられない。


まさに「力こそパワー!」と言わんばかりである。


墓地を対策しようにも、16枚もの墓地肥やしによる執拗な粘りを発揮し、メタクリーチャーを出しても、3種類搭載された除去札がそれを許さない。


さらには《龍頭星雲人》で手札まで攻め立てる事まで可能と、《ナウ・オア・ネバー》型とは全く別ベクトルのデッキへと仕上がったと言って良いだろう(2回目)

終末を超えて

というわけで、少し難産ではあったが、何とか《DOOM・ドラゲリオン》を使った新たな可能性を見出す事ができた。


ちなみに夢の中でアイデアを閃く事は、別に珍しい事ではない。


新しいデッキを悩みに悩みまくっているときは、夢の中でもデッキを考えているものである。


酷いときは夢の中でループ証明をしていた事もある。

まだ【カリヤドネループ】が世に出ていない頃、《オリオティス・ジャッジ》を使った【カリヤドネループ】を考えているときは、ループ証明をするという悪夢を一週間は見たものだ。


人はリラックスしているときに閃きを得やすいと言われているので、夢の中で閃くというのは、間違いでもないのだろうと思っている。


みんなも、疲れた時は寝よう。

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