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2022.10.18

Vol.32「4c【ダイナボルト】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!

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Vol.32「4c【ダイナボルト】」 | yk800のWeekly Pick Up Deck!!
目次

はじめに

 初めましての方は初めまして、『yk800』です。


 このコラムでは、直近で話題となったデッキや筆者である私yk800が個人的に気になったデッキを紹介していきます!


 今回の特集は4c【ダイナボルト】


 アドバンス環境で活躍した4c【ドラグナー】を開発したプレイヤーがオリジナル環境用に開発した新作デッキで、例に漏れずドラゴンたちの高いカードパワーを叩きつけていける構成が特徴です。


 アドバンスGPで優勝・準優勝を飾り話題となった【ガイアッシュ覇道】ですが、オリジナルでも《流星のガイアッシュ・カイザー》のポテンシャルが再評価されており、今回は《流星のガイアッシュ・カイザー》をとてもうまく使っていると感じたこのデッキをピックアップいたしました。


 オリジナル環境で活躍中の4c【ダイナボルト】について、基礎から解説していきます!

4c【ダイナボルト】のサンプル構築

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4c【ダイナボルト】ってどんなデッキ?

 《ドラゴンズ・サイン》を起点としたドラゴンの早期・展開コンボに、単体のカードパワーと省スペースのフィニッシュプランを兼ね備える《流星のガイアッシュ・カイザー》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》のパッケージを取り込んだミッドレンジデッキです。


 アドバンス環境に存在する4c【ドラグナー】と基盤カードの多くを共有しており、《流星のガイアッシュ・カイザー》《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》《龍風混成 ザーディクリカ》といったパワーカードたちをこれでもかと叩きつけられる点がこのデッキ最大の魅力だと言えるでしょう。


 残念ながらオリジナル環境に《最終龍覇 グレンモルト》はいませんが、その代役を務めるのが《爆龍皇 ダイナボルト》。W・マジボンバーによってコスト6以下のクリーチャーを2体同時に展開でき、《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》《流星のガイアッシュ・カイザー》を踏み倒せば強固な盤面を構築できます。盤面制圧力ではオリジナル環境でもトップクラスでしょう。


 防御力は決して高くないものの、《ドラゴンズ・サイン》《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》と受け札の質は粒揃い。中途半端なビートダウンはトリガー次第で簡単に追い返せる程度のカウンター性能を持っています。


 また、《流星のガイアッシュ・カイザー》はここでも大活躍で、4ターン目以降に走ってくるデッキは先置きで、早期に革命チェンジや侵略を絡めて走ってくるデッキはカウンターで咎められるため隙を大きく潰してくれます。


 能動的な攻めは《爆龍皇 ダイナボルト》が担保し、踏み倒しでカードパワーに抗おうとする相手には《流星のガイアッシュ・カイザー》が飛び出して《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が咎める。


 強いカードをふんだんに盛り込んでパワーゲームを仕掛けながらも、2段構えのゲームプランを取れる、強力かつ楽しいデッキだという印象です。

4c【ダイナボルト】に採用されるカードについて

 ドラゴンデッキでお馴染みの2ブーストカード群。類似の構築では《メンデルスゾーン》4枚からスタートすることが多いですが、このデッキの場合は多色カード枚数の観点から、4枚フル採用せずに2枚程度の採用に止めている場合がほとんどです。


 《メンデルスゾーン》は2ターン目に唱えて3ターン目に追加のブーストをプレイ、どちらかで2ブーストに成功すれば4ターン目に7マナへと到達する「上ブレ」カードであり、3ターン目まで手札の多色カードをタップインさせながら唱えられる可変式ブーストカード。


 《メンデルスゾーン》を完全に採用しない構築もバリエーションとして存在しますが、筆者の個人的な見解としては、7マナに強力なアクションが揃っているこのデッキでは数枚でも《メンデルスゾーン》を採用することに価値はある、という認識です。


 《龍の呼び声》《ボルシャック・栄光・ルピア》の両者にはブーストカードとしての差異はほとんどありませんが、《龍の呼び声》は単色かつ呪文、《ボルシャック・栄光・ルピア》は多色かつドラゴン・クリーチャーなのでスペックの差は無視できません。


 基本的には《ボルシャック・栄光・ルピア》からスタートする方が無難ではありますが、相手が早期に攻め込んでくるデッキで自分の手札に《ドラゴンズ・サイン》がある場合は、《龍の呼び声》を先に使っておくことでトリガー《ドラゴンズ・サイン》から《龍風混成 ザーディクリカ》を出した際の選択肢が広まるため、そちらを検討できる場合もあり得ます。

 こちらもドラゴンデッキではお馴染みのブースト兼墓地リセットカード。デッキ全体のドラゴン枚数を保ったまま追加のマナブーストを確保しつつ、オリジナル環境に一定数存在する墓地利用デッキに対して睨みを効かせられる頼れるカードです。


 このデッキの場合は序盤にマナブーストとして唱え、中盤以降《龍風混成 ザーディクリカ》で墓地リセットとして使い回すパターンがあるのが強力。


 《お清めシャラップ》を使うデッキ全般に言えることですが、自分の墓地を対象に取れるので枚数の減ってきた山札を回復する選択肢が常にあることはお忘れなく。

 メタクリーチャーをはじめとする面処理、革命チェンジの起点、受けトリガー、色基盤と多彩な役割を持つ多色デッキ・ドラゴンデッキの友。


 奇をてらって特別な使い方をする必要はありませんが、《爆龍皇 ダイナボルト》のW・マジボンバーで射出するカードの筆頭で、あえて攻撃中の《爆龍皇 ダイナボルト》を戻してアタックキャンセルするプランを取れることは覚えておきましょう。

 上下ともにメタカードの処理に特化した小型処理のエキスパート。


 《ボルシャック・スーパーヒーロー》面はメタクリーチャーの横展開を一手で破壊できるため、水闇自然【ジャオウガ】のようなデッキに対して頼れる存在です。《異端流し オニカマス》のような選ばれないクリーチャーにも対抗可能なのが嬉しいですね。


 コスト6のドラゴンということで、《爆龍皇 ダイナボルト》のW・マジボンバーで踏み倒して「ついで」に小型クリーチャーを焼き払う選択肢が生まれるのも◎。


 《超英雄タイム》は余ったマナで動きやすいくっつきのよさと、貴重なカード除去である点が魅力。【水魔導具】の《卍 新世壊 卍》や最近流行傾向にある《希望のジョー星》のようなカードに対してスマートな回答を示せるカードです。


 このカードも呪文であるため、《お清めシャラップ》と同じく《龍風混成 ザーディクリカ》で使い回す選択肢が取れるほか、貴重な単色マナである点もデッキと噛み合っています。

 サブプラン……というよりは第2の柱となる「ガイアッシュ覇道プラン」のキーパーツ


 カード単体のスペックが非常に高く、相手の踏み倒しに反応して気軽に2ドロー・カウンターできる点はもちろん、相手クリーチャーに出たターン中のプレイヤーへの攻撃制限を課す能力も火自然【アポロヌス】や火単【ブランド】のような攻めっけの強いデッキと対峙するうえで有効です。


 《爆龍皇 ダイナボルト》で射出する弾としても強く、2ドローで後続リソースを伸ばしつつ、攻撃制限のおかげで《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》《ボルシャック・スーパーヒーロー》のような多面処理できるカードと合わせて登場すれば返しに押し込まれる危険性を限りなく低減できます。

 「ガイアッシュ覇道」の「覇道」の方。《流星のガイアッシュ・カイザー》があれば4マナというお手頃価格で追加ターンを獲得できる、おトクなパッケージです。


 《流星のガイアッシュ・カイザー》がおらずとも、一度8マナまで伸ばせば「とりあえず2点入れながら追加ターンを取ってから考える」というような相手からすればたまったものではないプランも取れるようになります。スピードアタッカーによる押し込みが若干物足りないこのデッキにとっては大きな2点です。


 また、繰り返しとなりますが火文明単色マナであるためアンタップマナ要員としても何かと便利。


 「ガイアッシュ覇道」はパッケージを採用するだけで水/自然多色が4枚と火文明単色マナが3〜4枚確保でき、《メンデルスゾーン》の早期プレイや《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》のプレイをしやすくなり、結果としてデッキ全体の強度が上がる点が優秀です。

 受けトリガーであり、7マナのクリーチャーたちを5マナで展開する加速札。


 このデッキの場合、選択肢となるのは攻めに優れた《爆龍皇 ダイナボルト》か防御で頼れる《龍風混成 ザーディクリカ》が基本選出、相手が呪文デッキであれば《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》もアリ、というようなところ。


 踏み倒し対象の枚数が多いわけではないためハンドキープがやや難しく、状況は選ぶものの、カウンター性能を向上させられる頼りになる1枚です。

 本デッキ第1の柱となるコンセプトカード《ドラゴンズ・サイン》を起点に更なる展開を作れるカードその①。


 テキストは非常にシンプルで、スピードアタッカー、W・ブレイカーに加えてW・マジボンバーを持っているのみです。言わずもがな、このW・マジボンバーがこのデッキのキモとなります。


 メインの出力先となるのは《流星のガイアッシュ・カイザー》《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》《ボルシャック・スーパーヒーロー》の3体。いずれも無条件のスピードアタッカーは持っておらず、打点でゴリ押しをかけるのはやや苦手。


 しかし、その部分を差し置いても盤面干渉手段を豊富に有しており、盤面の圧力を相手に押し付ける力は最高峰。《流星のガイアッシュ・カイザー》が蓋をしてくれるおかげで返しに走り切られるリスクも低く、強固な優勢を築けます。


 《蒼き団長 ドギラゴン剣》が絡めば一瞬でゲームが決着する打点を作れることも。

 《ドラゴンズ・サイン》を起点に更なる展開を作れるカードその②。


 踏み倒し先の枚数から《ドラゴンズ・サイン》《龍風混成 ザーディクリカ》→墓地から《ドラゴンズ・サイン》……と連鎖的に展開できることはそれほど多くないものの、うまく決まれば爆発的にアドバンテージを稼げる場合も。


 そうでなくとも《「未来から来る、だからミラクル」》でドローを進めたり、《超英雄タイム》《お清めシャラップ》による妨害の再利用、ともすれば《龍の呼び声》での追加ブーストを行うだけでも十分に強力です。


 ただし、呪文の比率が極端に高いわけではないため、意識的に墓地に呪文を置いておかないと手札から唱える選択肢しか取れない場面もありえます。中盤戦にもつれこむ遅めのデッキはともかく、早いデッキと戦う場合は意識して呪文からプレイしておくのもひとつの手かもしれません。

 《ドラゴンズ・サイン》の緊急踏み倒し先であり、革命チェンジ先であり、3ドロー呪文。


 基本的にはクリーチャー面が使われることの多いカードですが、《ドラゴンズ・サイン》+《龍風混成 ザーディクリカ》を駆使するこのデッキでは《「未来から来る、だからミラクル」》の価値が高く、《ボルシャック・栄光・ルピア》《龍の呼び声》から繋がる6マナ域で積極的に唱える意義のあるカードです。


 手札に《ドラゴンズ・サイン》がなければ山札を掘り進めてアクセスしやすく、すでに持っている場合でもこの呪文を唱えて墓地に落とすことで《龍風混成 ザーディクリカ》のバリューをさらに高められます。


 ただし、もちろんクリーチャー面も強いのがこのカードの悩みどころ。呪文面で使えば当然のことながら革命チェンジには使えなくなるため、対戦相手に応じて適切に使い分ける必要があります。

 こちらもお馴染みの殿堂入り革命チェンジ龍2種。《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》の入るデッキであれば常にこの2枚を検討して損はありません。


 《時の法皇 ミラダンテⅫ》《爆龍皇 ダイナボルト》とのシナジーが非常に強烈です。《爆龍皇 ダイナボルト》からこのクリーチャーに革命チェンジしつつ、登場時能力で《ドラゴンズ・サイン》を唱えて手札に戻した《爆龍皇 ダイナボルト》を再展開、召喚ロックをかけつつ5点叩き込みながらW・マジボンバーを2回使用するコンボは、一度決めると病みつきになること請け合いです。


 《蒼き団長 ドギラゴン剣》はこのデッキの足りない打点を完璧に補える1枚。《爆龍皇 ダイナボルト》のW・マジボンバーで踏み倒した《流星のガイアッシュ・カイザー》《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》にスピードアタッカーを付与しつつ、《蒼き団長 ドギラゴン剣》のファイナル革命でも追加展開を狙えます。


 どちらも引き込めばゲームを終わらせる破壊力を持ちつつ、長期戦になれば《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》の山札掘削能力でほぼ確実にアクセスできます。

 コスト6以下のクリーチャーの中でもトップクラスに相手にダメージを与えうる1枚。3色以上の多色デッキが珍しくない現代デュエル・マスターズにおいて、このカードの強さを疑うプレイヤーはそう多くないでしょう。


 他のドラゴンデッキの例に漏れず、このデッキにおいても圧倒的な「上ブレ」カードとして採用されています。このデッキの場合、W・マジボンバーでの踏み倒し対象になるのも嬉しいですね。

おわりに

 というわけで今回は4c【ダイナボルト】について解説していきました。


 現在のオリジナル環境のようにたくさんのデッキが存在する環境では、個々のカードパワーが高いデッキを選ぶのもひとつの有力な選択肢です。《流星のガイアッシュ・カイザー》《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》《龍風混成 ザーディクリカ》といった王来篇のベストカードたちを大量に起用できる4c【ダイナボルト】は、その観点で見れば非常に良いデッキだと言えます。


 もちろんこのデッキ自体が次々にカードを踏み倒せる楽しいデッキであることにも間違いありません。


 《爆龍皇 ダイナボルト》の姿は久しぶりに見ましたが、やはり1枚で同時に2体のクリーチャーを踏み倒せるのは爽快ですね! 攻撃して山札の上2枚を見るだけでも幸福な気分になれます。


 もちろん環境を戦い抜くための工夫や小さなテクニックもたくさんあるのですが、それを差し引いても大量のドラゴンを踏み倒して気持ちよくなりたいプレイヤーに強くオススメできるデッキとなっています。


 それでは、また来週お会いしましょう。お相手はyk800でした! 記事が面白かったらぜひTwitterでのシェアをお願いします!

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このコラムのライター

yk800

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