リアーラ・ポーティアの手記より
このベルアリアン砦に着任してからしばらく経つ。
いくら時間が過ぎてもこの地方の暑さは私には好ましいと思えない。
第一、鎧を軽装にしても、湿気を多く含んだ空気が我々を苦しめる。
一部の兵は、すっかり鎧の着用をあきらめてしまって、クロスだけを纏い、頭には布を巻き付けて暮らしているくらいだ。
“燃える拳”の所属者として好ましいとは思えない。
しかし、暑さでへばって役に立たないくらいなら、クロスでもまともに戦闘できるように訓練すべきだ。
規定を見直す必要を認める。
砦周辺の怪物どもの動きが、最近おとなしくなったように感じられる。
砦を乗り越えて、バルダーズ・ゲートへと攻め入りたいという欲望は失われることはないと思っていたが。
このおとなしい時間を利用して隊の再編成と、砦における防衛訓練を再度実施することとする。
合わせて、本部に損耗した兵の補充を要請する。
本日、ディラード・ポーティア卿からバルダーズ・ゲートへ戻り、“燃える拳”の指揮を執るように要請を受けた。
アルダー・レイヴンガード公が行方不明、さらにはエルタレル市が消失したとのこと。
そんな……莫迦なことがあるだろうか。
都市が消失するなど。
レイヴンガード公は地位や資金だけでなく、本人も戦士として熟達している。
ちょっとやそっとではどうにかできる人物ではないはずだが……。
しかし、これはちょっとしたチャンスかもしれない。
今は副団長に甘んじているが、この機に“燃える拳”を手中に収めることもできるのでは?
いや、冷静になれ。
この軍を統率しているレイヴンガード公の能力は伊達ではない。
今の私では、軍を瓦解させるだけかもしれない。
真っ当な考えではなかった。
いずれにしても、本拠地であるバルダーズ・ゲートで指揮を執る人物がいなければ
この砦だけではなく、バルダーズ・ゲート全体の防衛や治安に問題が生じるのは明白だ。
エルタレル市の消失については、正直、“燃える拳”の範疇を超えている。
“燃える拳”にも優秀な団員はいるが……この規模の調査を行えるだけの技能を持っているとは思えない。
すぐにでも準備をして、バルダーズ・ゲートへ向かうことにする。
護衛の人数も最小限にする。
いろいろなことが同時に起こりすぎて、内心、穏やかではない。
しかし、私ならこの事態も乗り越えられるだろう。
このアックスに誓って、乗り越えてみせる。
統率者:司令官リアーラ・ポーティア(D&D限定構築)
みなさん、こんにちは!
統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦いが発売されてから数カ月が過ぎましたね。
皆さんの手持ちのD&D限定統率者デッキも数えきれないくらいになっていることとお慶び申し上げます。
さて今回は、《指揮官リアーラ・ポーティア》のデッキをご紹介いたします。
リアーラ・ポーティアは、D&D公式シナリオ「バルダーズ・ゲート:地獄の戦場アヴェルヌス」に出てくるキャラクターで
バルダーズ・ゲートの軍であるところの“燃える拳”で副団長をしている人物です。
どのような役割を担っているかはぜひD&Dをプレイしていただいて、出会って、感じていただければと思います。
私はこのリアーラ・ポーティアを眺めていて、地獄の戦場アヴェルヌスにぴったりの固有色を持っているなと思ったんです。
そこで、D&D公式シナリオ「地獄の戦場アヴェルヌス」をイメージしたデッキを作成してみました。
デッキリスト
デッキの構成としては、《指揮官リアーラポーティア》の能力を使用して、デッキトップからの呪文キャストを繰り返すことで
アドバンテージを稼ぎ、戦闘で相手を圧倒することを目指します。
手札は順調に減っていくと思うので、頑張ってリアーラの能力を誘発させてどんどん軍団を並べていきましょう。
リアーラの能力は、マナを使用して唱える能力になっていますのでマナ基盤を伸ばしていきたいところです。
マナアーティファクトを多く入れておきましたので、それらを並べながら頑張りましょう。
なんとか、《エインシャント・カッパー・ドラゴン》まで唱えることでマナ基盤を安定させつつ、攻撃をできる状況に持っていきましょう。
「地獄の戦場アヴェルヌス」のキーカード
今回のデッキ「地獄の戦場アヴェルヌス」のキーカードはこちらです!
これらのカード、「バルダーズ・ゲート:地獄の戦場アヴェルヌス」のシナリオ内容を現したカードなんですよね。
《指揮官リアーラ・ポーティア》なら、なんと同時にデッキに入れることができるナァーと思って……。
だからなんだって感じでしょうか。
しかぁし! 統率者は勝つだけが能じゃない!
あふれる愛をデッキとして構築しきることも統率者の楽しみと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、このデッキは戦闘を繰り返してアドバンテージを得ることがデッキの軸になっておりますので
《アヴェルヌスからの上昇》で消耗したクリーチャーやパーマネントを補充することができます。
デッキコンセプトと合致している! やったー!
《指揮官リアーラ・ポーティア》の能力は攻撃しているプレイヤーが増えれば増えるほど有利に働く!
ということで、デッキと非常に相性のいいクリーチャーは「無尽」を持っているクリーチャーたち。
《ティアの戦天使》は攻撃しつつさらにアドバンテージを得ることができるので、活用していきたいところです。
今回のデッキにはあまり入れていませんが、装備品を入れることでクリーチャーの生存率を高める戦略もよいかと思っています。
ぜひ、自分に合ったチューニングをしてみてください。
地獄の戦場アヴェルヌス(限定解除版)
さて、統率者のカードプールをすべて使用したデッキはこちらです。
基本的にはD&D限定構築統率者と同じく数多くのプレイヤーを攻撃することで
《指揮官リアーラ・ポーティア》の能力を誘発させ、アドバンテージを獲得していき、相手を殴りきるデッキとなっています。
デッキリスト
地獄の戦場アヴェルヌス(限定解除版)のキーカード
とりあえず上の2枚を採用できることが限定解除版の強みです。
なんでこれがキーカードなのかって……?
それは私の口からは言えない!!
限定解除版では、クリーチャーの数を増やしてくれるクリーチャーを意識して採用しています。
これらのクリーチャーを並べることで攻撃クリーチャーを供給し続け、アドバンテージを得続けることができるはずです!!
できてくれ!!!
マナアーティファクトを使用してマナ基盤を大きくすることを意識した構成にしているため
クリーチャーやサポートする呪文が入るスペースが少ないので、1枚で多くの役割を行えるカードを意識して採用しています。
例えば、《刃砦の英雄》は攻撃すると兵士・クリーチャー・トークンを2体分生み出すので、急速にアドバンテージを得ることができます。
今回の構成で非常に気に入っているカードは《巨岩の門》です。
このアーティファクトを置くだけで、コンバット・ダメージで自分のクリーチャーが死ぬ確率が非常に低くなります。
戦闘を繰り返すことでアドバンテージを得るこのデッキにピッタリのカードデス。
《騙し討ち》は、赤マナだけで手札からクリーチャーを戦場に送り込める非常に便利なカード。
しかし、ターン終了時に出したクリーチャーは墓地に行ってしまいますよね。
《アヴェルヌスからの上昇》があれば! 肥えた墓地を利用して自分の盤面をあっという間に有利にできてしまいます。
墓地にクリーチャーを送り込むことを恐れるな……!
終わりに
さて、今回は《指揮官リアーラ・ポーティア》を使用したデッキを紹介いたしました。
赤白という色のデッキはカード・アドバンテージは得にくく、統率者戦では苦しい戦いを強いられがちでした。
しかし、戦闘を利用する必要があるとはいえ、アドバンテージを得ることができる《リアーラ・ポーティア》は
他の色とも互角以上に渡り合うことができる統率者と言えるのではないでしょうか。
まだまだ統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦いには統率者となるクリーチャーが収録されています。
みなさんも、ぜひD&D限定構築統率者デッキを組んでみてくださいね。
それではまた。