はじめに
みなさんこんにちは、せるぷーです。
先日の7/30(土)にエボルヴ初の大型公式大会、グランプリ横浜が開催されましたね。
今回のコラムではクラスごとの考察を中心に、メタゲームの解析をしていきたいと思います。
また、今回のグランプリは自分も運よく当選して参加することができましたので
こちらの大会参加レポートもお届けします。

グランプリ横浜2022夏 メタゲーム解析
クラス・TOP8分布
参加者:628名
・クラス別使用率
ドラゴン:34%
ロイヤル:17%
ナイトメア:15%
ビショップ:15%
ウィッチ:10%
エルフ:9%
・TOP8デッキ分布
ドラゴン 4(ディスカード3/ランプ中間型1)
ナイトメア 2(アグロ2)
ビショップ 1(コントロール)
ロイヤル 1(レオニダス)
(出典:Shadowverse EVOLVE 公式サイト内より【大会結果】「Grand Prix 2022横浜」Top8 入賞プレイヤー/デッキ)
戦前の予想通り、ドラゴンが一番人気となりました。
クラス別の使用率しか公表されていないため、デッキタイプの内訳は分からないものの
TOP8に残ったのはディスカード型だったのでそのタイプが一番多かったと想定されます。
最大勢力にしてTOP8に4名送り込んでいるので、名実ともに環境中心のクラスと言えるでしょう。
(出典: Shadowverse EVOLVE Channel)
クラス別考察
ドラゴン
一番人気は第1弾環境に続いて、ドラゴン。
《竜巫女の儀式》により、相手の体力を詰めやすくなったおかげで
屈指のパワーカード《ダークドラグーン・フォルテ》が第1弾環境以上に強力になりました。
利点はルーティング能力(手札を引いて捨てる効果)によって有効なカードを安定して引き込めることで
今回のようにラウンド数が多く、プレーオフ以降は1回の負けも許されない大会では大切な要素になります。
ランプ型はカードパワーが高いのでしっかり回ればディスカードドラゴンに対して有利になるものの
偏ったカードの引きをしてしまったときの脆さが長丁場だとどこかで出てしまうため
純正ランプ型がTOP8まで残れなかったのでは、と思われます。
ロイヤル
2番人気からはやや詰まっているものの、僅差でロイヤルが抜けました。
『黒銀のバハムート』発売直後の大会で好成績を収め、ドラゴンと並ぶ使用率となったクラスですが
《レオニダスの遺志》が意識されて《エクスキューション》を取るデッキが増えたりと
目立ったアグロデッキは対策されやすいことも相まって、環境が進むにつれ勝率が悪くなっていってしまいました。
とはいえ、《メイドリーダー》を筆頭としたサーチ能力が高いこともあり
一定水準の動きが出来る点はラウンド数の多い大会ではメリット。
TOP8のロイヤルは《ガンナーメイド・セリエ》もフル投入して3ターン目以降の動きを安定化しています。
また、2コスト以上のフォロワーはサーチ系以外すべて体力3以上にするなど
《竜巫女の儀式》や《ブレイジングブレス》、《ジャンヌダルク》などの2点ダメージで簡単に倒されないように工夫をしています。
ナイトメア
その次に続いたのはナイトメア(ビショップと同率ですが、紹介順でナイトメアのほうが多かったと推測)
ナイトメアのメリットの一つはアグロ型とコントロール型という相反するデッキが環境に存在するため
クラスを見ただけでデッキタイプが判別できず、マリガンのキープ基準を迷わせることができる点にあります。
TOP8に残ったのは2名ともアグロナイトメアでした。
俗に「金太郎飴」と呼ばれる構造で、同じコスト・近い役目のカードをデッキ内に多く入れることで、展開を安定させることを狙っています。
また、早く決着を付けられるデッキは長丁場において体力消費を抑えられるという面でもメリットがあります。
(いかに効率よく攻撃を通すか考えるのはコントロールする以上に大変なので、簡単なデッキというわけではありません)
ビショップ
初のグランプリを制覇したのはビショップ。
《ヘヴンリーイージス》という最強のフィニッシャーをどう生かすかがポイントで
優勝デッキはクイックスペルを多く投入して《封じられし熾天使》を置く隙を作ることに主眼を置いたコントロールタイプになっています。
盤面を作らず一定以上のダメージを与えてくるエルフや超越ウィッチが苦手であるものの
それらが環境に多いロイヤルやディスカードドラゴンを苦手にしている関係で数を減らしていることもあり、立ち位置は良いです。
ただ除去デッキゆえに必要なカードを引けていないとあっさり負けてしまう場面があること。
もう一つは時間切れを起こしやすく、特に同型ミラーはイージスを倒し合ってしまうと勝ち手段がなくなってしまいます。
そのため、他のクラスに比べて当たり運に左右されやすいとも言えるでしょう。
ウィッチ・エルフ
ウィッチの利点のひとつとして、超越型と秘術型でキープ判断を迷わせることができるのですが
・秘術型は土の印と対応するカードを一定の割合ずつ引く必要がある関係で、どうしても動きにムラが出来てしまう
・超越型はフォロワーを基本使わないので相手の除去を受けにくいメリットがあるものの、回復や守護を出す手段に乏しいため、疾走、特に《ダークドラグーン・フォルテ》に対して弱く、ディスカードドラゴン相手が厳しい
といったところもあり、TOP8には勝ち残れませんでした。
ビショップに対して超越型をちらつかせることで有利を取れるクラスなので、メタゲームの進み方によっては出番があると思います。
エルフはいくつか中盤の動きの選択肢があるものの
現段階では《ローズクイーン》からの『薔薇の一撃』でトドメを刺すのを目指すのは共通しています。
こちらも決め手がフォロワーに頼らない特性上ビショップやコントロールナイトメアあたりには有利になりますが
回復手段に乏しく守護もそこまで多くない、と、超越ウィッチと同じ問題点を抱えています。
《エンシェントエルフ》の関係で少しはましですが……。
立ち位置はおおよそウィッチと同じなので、盤面を制圧するデッキが流行るようになれば出番も増えてくると思います。
大会レポート
使用デッキ
メインデッキ
エボルヴデッキ
カグヤ型イージスビショップです。
コントロール型も検討したのですが、ディスカードドラゴンの疾走フォロワー&《竜巫女の儀式》による直接火力がどうやっても受けきれなくて勝率が悪かったので、「攻めて守る」プランにしました。
特徴としては、《レオニダスの遺志》などのアミュレットを全部飛ばしたかったこと、ランプドラゴンやコントロールナイトメアにリソース差で負けないようにするため《バハムート》を2枚採用しています。
フィニッシャー枠が増えているので時間切れ負けも少し緩和されています。
対戦レポート
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に次回のグランプリ福岡のメタゲームについて考察しますと
横浜から2週間しかないこともあり、
メタゲームの傾向は同じものが続くと思われます。
もし自分が福岡に出るとするなら……
・ドラゴンとビショップに相性が良いデッキを使いたい
・ただ、そのデッキがアグロナイトメアやロイヤルに勝てる構成にはならなさそう
・アグロデッキに当たる確率>超越・エルフに当たる確率なので、ビショップかドラゴンで、同クラスに強い構成にしたデッキを使いたい
次回コラムではその福岡グランプリの結果を基に、
今度はデッキ構成や使用カードを中心に解説していきたいと思います。
それでは、また次回コラムでお会いしましょう。