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2022.5.11

勇気と力がレボリューション!輝石のデュエリストたち! | カニ丸の遊戯こばなし

コラム 遊戯王
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勇気と力がレボリューション!輝石のデュエリストたち! | カニ丸の遊戯こばなし

勇気と力がレボリューション!輝石のデュエリストたち!

目次

■はじめに

こんにちは、もしくは初めまして。カニ丸です。

最大10連休などと盛り上がったGWも終わってしまって、若干憂鬱な気分になりがちですが、いかがお過ごしでしょうか。  


GWに発売した新商品は遊戯王OCGからは「デュエリストカードプロテクター 共通面(ホログラムVer.)」、遊戯王ラッシュデュエルでは「ゴーラッシュデッキ」2種類や「デュエリストカードプロテクター ギャラクティカ・オブリビオン」・「デュエリストカードプロテクター ジョインテック・レックス」が発売されましたね。

 

「デュエリストカードプロテクター 共通面(ホログラムVer.)」に至っては、そのデザインがカードの裏面である渦を巻いたような意匠がそのまま使用されているためか、遊戯王OCGと遊戯王ラッシュデュエルでの共通の新商品という珍しい扱いの商品です。

パッケージに両方のロゴが使用された周辺サプライグッズというのは初の試みかと思われます。

さて、遊戯王OCG「デュエリストパック 輝石のデュエリスト編」が2022年5月21日発売予定ですが、こちらのパッケージは「遊☆戯☆王5D’s」より《龍亞》が登場しています。


「遊☆戯☆王5D’s」放送当初からみても《龍亞》がパッケージを飾った商品はこれまで存在していなかったので、嬉しい限りですね。

《龍亞》(るあ)とは

「遊☆戯☆王5D’s」に登場する天真爛漫な少年。双子の妹は《龍可》(るか)。

からまわりすることもあるが、常に一生懸命で、こと病弱だった妹のことになると「兄」として守ろうと強く奮い立つ。


作品内では「シグナー」と呼ばれる“選ばれしデュエリスト”が存在しているが、妹《龍可》が「シグナー」のひとりであったこと、才能も度量も妹の方が持ち合わせていたことなどから落ち込んだり自暴自棄になったこともある。


自分に特別な力がなくても妹を守りたいという一心で戦いに挑み、最終的に強敵「アポリア」との戦いで「シグナー」に覚醒する。



こうした彼の経緯から、今回の「輝石のデュエリスト」に《龍亞》が選抜された理由として、鉱物としての「輝石」だけではなく、「奇跡」ともかけているのではないかと思われます。


ちなみに《龍亞》が作中で述べるシンクロ召喚口上に「世界の未来を守るため、勇気と力がレボリューション」というものがありますが、今回の公式サイトのキャッチコピーとして「輝く大地に新たな希望! 勇気と力で未来を拓け!!」が掲げられている点から「希望」や「未来」といったテーマも含めてのピックアップだったということでしょう。  


余談にはなりますが、《龍亞》《龍可》に苗字が登場することはなかったのですが、これはキャラクターの裏設定として2人が「遊戯王デュエルモンスターズ」の「とあるキャラクター」の子供という設定が存在したためだとか。


その設定が没になったのか、そのまま裏設定として存在し続けたのはかは不明です。(重要)

参考:アニメキャラクターデザイン丸山修二氏のTwitterより

【参考1】【参考2】

■イシズ

遊戯王原作並びに「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」からの選抜である《イシズ》は、《海馬瀬人》とのデュエルを経て、未来に希望を見出す場面を中心にピックアップされているように考えられます。

新規カードとして登場する《運命の抱く爆弾》が、既存カードの《生贄の抱く爆弾》に合わせたものだと推測できるためです。

弟・《マリク》を止めるため、《海馬瀬人》をいわば利用して「バトル・シティ」を開催させた彼女でしたが、「必ず《オベリスクの巨神兵》を使ってくる」という未来を予知し罠を仕掛けていました。

それが《生贄の抱く爆弾》でした。


「神の降臨には必ず生贄が必要」という条件を逆手に取った戦略でしたが、とある事情からその状況は一転、《海馬瀬人》《青眼の白龍》に敗北するというデュエルです。

あの名場面はエモーショナルさも強いため、人気も高いことでしょう。


彼によって未来が覆り、未来を予知する能力を持っていたイシズの「千年タウク」はその力を失ってしまうというところも物語の流れとしてしびれる展開でした。

今回収録される《予見者ゾルガ》は大人気で完売が相次いだ「PRISMATIC GOD BOX」(2020年12月19日発売)に登場したものだったので、再録されることになって喜んだ方もいるのでは。

■タイラー姉妹

「遊☆戯☆王ARC-V」からは「タイラー姉妹」が《アマゾネス》カテゴリーで選抜されています。

今回選抜された《龍亞》《イシズ》も厳密には地属性テーマのデッキを愛用しているわけではないのですが

この「タイラー姉妹」の《アマゾネス》は地属性が中心となっているテーマですので、公式サイトの「地属性モンスターをあやつるデュエリストをピックアップ!」という言葉に最もふさわしいのかもしれません。


《アマゾネス》といえば《孔雀舞》の方が皆さんの印象は強いのではないでしょうか。

《孔雀舞》は「デュエリストパック レジェンドデュエリスト編(2017年6月3日発売)」で《アマゾネス》、「デュエリストパック レジェンドデュエリスト編4(2018年11月10日発売)」にて《ハーピィ》テーマとして新規カードと共にピックアップされていました。




話を戻しまして、「タイラー姉妹」はグロリア(姉)とグレース(妹)の姉妹。

遊戯王史上、同性の兄弟姉妹でどちらもデュエリストとして登場するキャラクターは限られており、かつ姉妹というのは2022年5月の段階で彼女達だけしかいません。

デュエリストの兄弟、姉妹

異性の兄弟構成の場合、兄と妹であることが多いですね。


各シリーズに必ず一組は登場するので、制作者側での遊戯王シリーズのデフォルトデザインになっているのかもしれません。

《城之内克也》と「川井静香」に始まり、オマージュ的な要素も感じられる「遊☆戯☆王GX」の《天上院吹雪》《天上院明日香》、「遊☆戯☆王ZEXAL」では《神代凌牙》《神代璃緒》、「遊☆戯☆王ARC-V」には《黒咲隼》《黒咲瑠璃》、「遊☆戯☆王VRAINS」から《財前晃》《財前葵》が登場します。

※「川井静香」については、アニメ版のみデュエルシーンが存在し、厳密にはデュエリストではありませんが、最初の兄妹関係のために記載しております。


これだけ「デュエリストの兄」というポジションのキャラクターがいるのに対し、「デュエリストの姉」という存在が登場するのは珍しく、歴代でも先程紹介した《マリク》の姉《イシズ》以外ですと、現在「Vジャンプ」で連載中の「遊☆戯☆王OCGストラクチャーズ」(2019~)にて主人公「遊佐尚磨(しょうま)」の姉「遊佐アゲハ」、「遊☆戯☆王SEVENS」(2020~2022)の「上城龍久(ルーク)」の姉「上城大華(タイガー)」など最近のシリーズで見られるようになりました。

他にも「遊☆戯☆王ARC-Ⅴ」(2014~2017)にて「赤馬レイ」というデュエリストの姉も存在していましたが、デッキテーマなどは明らかになっていません。

ちなみに「遊佐アゲハ」の使用テーマは《蟲惑魔》です。

■外伝-今回収録されなかったデュエリスト編

「輝石のデュエリスト編」ということで、商品名が公開された時、多くの予想が噂されていました。

「輝石」と言えば、正しい意味から考えれば火成岩などの鉱物を指すため、地属性や岩石族をイメージされた方も多いかと思います。


ここ数年でようやくテーマとして確立された《化石》のカテゴリー強化を期待して「ジム・クロコダイル・クック」に期待していた方がいたり

その名の響きから、宝石を想像し、《宝玉獣》使いの《ヨハン》や、《ジェムナイト》使いであった「光津真澄」を予想していた方も見かけました。

その後の発表により、《宝玉獣》については、ストラクチャーデッキ「宝玉の伝説」が6月25日に発売することになり、話題になっていましたね。

「遊☆戯☆王GX」の時代に発売されていた「デュエリストパック-ヨハン編-」(2007年10月20日発売)のパッケージを使ったとされる新規トークンなどが収録される予定とのことで、当時その商品を購入できなかったユーザーにとっても嬉しいサプライズです。

「DUEL TERMINAL(デュエルターミナル)」でも有名な《ジェムナイト》は、厳密にはアニメオリジナルから派生したテーマとは言いにくいのですが、「遊☆戯☆王ARC-Ⅴ」にて「光津真澄」がメインテーマとして使用したことにより、その時点ですでに稼働が終了していた「DUEL TERMINAL」が再び話題に上るキッカケになりました。

こちらについては、その作品放送期間中に加え、先日発売した「POWER OF THEELEMENTS」(4月23日発売)にて、《ジェムナイトレディ・ローズ・ダイヤ》《ジェムナイト・クォーツ》といった「光津真澄」をイメージした新規カードが登場し、《ジェムナイト》のテーマとして今後どのようなシナリオに結びついていくのか気になるところです。

「DUEL TERMINAL」については、多くの方が様々なシナリオの考察をされているほどに人気もあり、またどこかで復活して欲しい気持ちもあります。

■終わりに

今回、《龍亞》のパッケージで新しい遊戯王OCGが発売されることにとても感慨深い思いでいっぱいで、もっと掘り下げて執筆すべきか非常に迷いました。


遊戯王をカードで楽しんでいる方や、「詳しくはないけど興味を持ちたい」という方にも読みやすく、かつ、「遊戯王という作品についてもっと知りたい」「見てなかったアニメも見たい」と思ってもらえるよう心掛けたつもりです。


なので、「ここが分かりにくかった」「ここが知りたい!」というようなことがもしありましたら、よかったら教えて下さい。


  以上、「遊戯こばなし」でした。

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このコラムのライター

鍋野カニ丸

鍋野カニ丸