大絶賛スランプ期
苦難
さっそくだが、皆さんはスランプを経験したことはあるだろうか。
部活だったり遊びだったり、何かに取り組んでいた人なら大抵の人が経験するもの。それがスランプだ。
順調に進んでいたものが突然うまくいかなくなり、それどころか、前よりも成果が挙がらない日々が続く状態。
こうなると、人は焦りや不安に駆られるものだ。
そんな私も、ここ一か月ほどスランプに陥っていた。
時々、うまくデッキの案が浮かばない、浮かんでもデッキにならない時期というものが訪れる。
それが再び現れたのだ。
スランプは何度も経験しているが、デッキを作ることを生きがいとしている身としては、これは辛い状況だ。
こういう時は無理にアイデアを絞り出そうとせず、環境に現れたデッキを組んでみたり、違うフォーマットに触れてみたりすることで、頭をリフレッシュすることが効果的だ。
普段とは違う物事に触れることで、違う角度から物事を見ることができるようになり、結果的にスランプを脱するヒントを得られるのだ。
さて、そんなスランプの最中に発売されたのが、新たな2種類のスタートデッキ”ジョーのS-MAX進化””アバクの鬼レクスターズ”である。
新たなカードタイプであるタマシードを搭載したこれらのデッキから【赤緑アポロヌス】という新たなデッキを環境へと輩出している。
このままスランプ期が続いてしまえば、この新たな波に乗り遅れる事になる。それだけは、何とか避けたいところ。
そんな焦りの中で閃いた案は、赤緑アポロヌスの余り、つまり光闇のカードでタマシードを上手く使うデッキだった。
何一つデッキの案こそ出てないものの、まずはコンセプトを見つけることで足掛かりにしたかった。
ひとまずは、収録されている光・闇のカードプールへと目を向けることにした。
可能性を探して
収録されている光・闇のタマシードを全て解説すると長くなるため、注目したカードのみ考察していこう。
《ジェニーの黒像》
たった2マナで手札破壊が出来るタマシード。
デスパペットの種族を持つため、《人形の裏技ペット・パペット》とも抜群の相性を誇るカードである。
タマシードという点を考えるなら、手札破壊が出来る2コストの進化元という事になり、非常に優秀なカードだ。
このカードから《奇術王エンドレス・パペット》へ進化させる手札破壊デッキというものを考えた。
しかし、この手のカードを軸にした際に障壁となる「フィニッシャーの不在」が課題となる。
結果的に、この案はデッキという形にまで至らなかった。
とはいえ、この《ジェニーの黒像》が優秀であることは間違いないので、また別の機会に見返すことになるだろう。
《ヴィオラの黒像》
もはや、語るまでもなく優秀なカードである。
呪文でもクリーチャーでもないため、環境に居るトリガー封じの類をほとんど貫通することが出来る。
そのうえ、破壊した相手のクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを墓地から釣り上げることまで可能である。
これにより、《竜魔神王バルカディア・NEX》擁する墓地退化に対して、強烈なカウンターを決められる。
タマシードを軸とするデッキで、闇が入るのであれば、必須のカードとなるだろう。
《スロットンの心絵》
シールド・トリガーを持ちながら、出た時効果で2つのモードも持つタマシード。
その中でも、コスト7以下の光の進化クリーチャーを踏み倒せる能力は、将来性を感じさせるに十分である。
真っ先に思いつく進化先は、《アルカディアス・モモキング》だ。
とはいえ、これは《王来英雄モモキングRX》にも出来る芸当である。
自然文明が必要ないというメリットはあるが、逆を言えば自然文明を入れれば必要性が低いということになる。
何か良い進化先がないかを考えたが、良い案は浮かんでこなかった。
面白い進化先としては、《ミラクル・ミラダンテ》だろうか。
シールド・トリガーとして使った際も、強烈なカウンターが可能となる。覚えておいて損のない候補先だろう。
《シラズ死鬼の封》
このカードのテキストをじっくりと眺めていて、ふと思った事があった。
コストの合計が4以下になるように、墓地からバトルゾーンに出す。
要するに、最大4体、あるいはそれ以上のクリーチャーを展開することが可能になっているのだ。
まずは、ここに目をつけてデッキを考えてみた。
しかし、良い案は浮かばなかった。
コストの合計が4以下で、一気にコンボとして成立するコンボなど、ほぼ皆無だったのだ。
いや、もしかしたら、見落としているだけなのかもしれない。
だが、それを見つけ出すには、スランプに陥っている状況では困難を極めた。
宇宙からの天啓
何か良い案がないものだろうか。
それを探して、インターネットという情報の海へと飛び込んだ。
しかし、新しいカードを使ったデッキといえば、話題の【赤緑アポロヌス】ばかりであった。
一部、既存のデッキに《ヴィオラの黒像》を採用したリストこそあれど、新しいアーキタイプを他にも輩出している様子は見当たらない。
ヒントを求めて彷徨い泳いだ果てに、何の収穫も得ることなかったのであった。
しかし、そんな時こそ灯台下暗しというもので、意識していなかった身近な場所から、天啓が訪れるものだ。
デュエマで今どんなデッキが強いのか解説!オリジナルフォーマットの環境分析&入賞デッキレシピ紹介 Vol.30 | らふぁにぃのデュエマ情報局!
同じくドラゴンスター様にてコラムを執筆している、らふぁにぃ氏のコラムだ。
この記事を最後まで読んで、私は稲妻に打たれたかのような衝撃を受けた。
・・・ん?
デイガユニバース!
このデッキ名を見た瞬間、頭の中で散らばっていた点と点が線で結ばれた。
なんと天才的な発想だろうか。要するに、
なんという事だ。
世の中には、とんでもない事を考えるプレイヤーが居たものだ。私も、いつまでもスランプに陥っている場合ではない。
とてつもない発想が降ってきたところで、もはや勢いだけでデッキは組みあがってしまった。
デッキリストと動かし方
ところで
勢いでデッキを完成させてしまったのだが、そういえば元々のデイガユニバースがどんなデッキなのか、全く見ていないことに気が付いた。
実際回してみた感じ、良くもなく悪くもない感じであったが、果たして、デイガユニバースとは、どういうデッキなのだろうか。
今更になって気になった私は、コラムのリンクに貼られていた動画を確認することにした。
・・・
・・・・・・
思ってたんと違う!!!!!!
おわり